昨年の秋頃、ある生徒さんのお母様からご連絡を頂きました
「私のただの心配であれば良いのですが…」との前置きの後、「先生に“あの時のように”子どもに声掛けをして頂けたら…」というお母様からのお願いでした
“あの時”とは…
シーズン的に学校行事と教室行事が重なり始める頃になると、“自分なりに一生懸命頑張ろう‼︎”と精一杯頑張る生徒さんに緊張感と不安感が入り混じり、気持ちが乱高下する生徒さん
お母様もそのような時のお子さんとの距離の取り方は把握されており、お母様なりにお子さんへ程よい声掛けやアドバイスはされていらっしゃいますが、お母様曰く「本人の耳に入っていないようで…」とのこと
しかしお母様的には「まだ本格的な乱高下でもなさそうですが、いつもこの時期になるとこの先の大荒れがやってくるから…先生にもご協力を頂ければ…。」といった、とても丁寧な現状報告とご依頼内容でした
私はお母様からのご連絡を伺って“確かにこの時期だったなぁ…”と再確認
結論を言うと…生徒さんはレッスン課題の中に少しばかり弾きづらい箇所があり、お家での練習の際にかなり焦っていた+少し荒れていたようですが、ご連絡を頂いた日もレッスンを休む事なく来てくれて、レッスンがいざ始まると、「家で気になる箇所を何度も練習したけれど上手くいかなくて“どうしよう…”とイライラしていた。」と、ことの成り行きを自ら話してくれました
先ずはその事を自分の意思で話せたことは立派!
「そっか…困ってたんだね。確かにイライラしたり不安になったりするよね。
でもその事をちゃんと先生に伝えられたね!凄いじゃん!ちゃんと伝わったよ。ありがとうね!
となれば…どうすればいいと思う?」
と投げかけると、生徒さんは私がいつも伝える『難しい箇所の練習の仕方』を話してくれました
「それそれ!それだよ!合ってるよ、そのやり方で!じゃあ今からやってみようよ!」
そこから生徒さんが難しいと思う箇所の中で、たった一つの『弾きづらい原因』が分かりました
それは指番号(それも一音のみ!)
楽譜には指番号が記されています
しかし生徒さんはその一音の指番号を見落としていました(実はこの曲に限らず、生徒さんの課題は指番号の見落とし癖があること)
たった一つのその指番号の指示(楽譜からの指示)に注目する事を私は改めて伝えました
すると…弾けた!
「なーーーんだ‼︎そう言うことかーー‼︎」と爆笑しながら言う生徒さん
そう!
もうここからの生徒さんは先を見越せた安堵感から、今度は「弾いてみせるぜ!」のチャレンジ精神にシフトチェンジしました(^-^)v
「困った時は細かく細かく分解練習をして“難しいと思う箇所を探って見つけ出す!
見つけたら電車の1両目(1小節)を何度も練習する
その1両目が完璧でなくちゃ2両目の連結は難しいでしょ?
確かに一気に弾く事も大切だしカッコいいよ!
だけど上手く弾けない時には必ずそこに理由がある!
(生徒さんは)この練習の仕方を本当は知っているから…それがお家での練習で困った時にやり方を思い出せたらいいけどね♫」と伝えました
「弾けんくなったらそのやり方を忘れるんよね…」
パニックになりがちな生徒さんの本音がポロリ
でもこれが正直な気持ちだと思います←ココを言えるだけでも合格点‼︎
ですが少しずつでいいので“目の前の状況”に対応できる訓練をしなくては、ピアノに限らず全ての物事がシンドくなってしまう
生徒さんは乗り越え方を分かっています
あとは「乗り越え方、発動‼︎」と言った感じで(^^;;現実の場面に当てはめて切り替えをし、そして乗り越えられるか…ここが生徒さんにとっては次なる心の課題となりました
レッスン中は私に気持ちを伝えられた事でいつもの明るい生徒さんが早々と戻り(この子はそもそも明るくて実に面白い子♫)、レッスンが終わる時にはご機嫌さんで帰っていった生徒さん(^_^)
“良かったぁぁぁ…
安心したぁぁぁ”(T . T)
講師もね…生徒さんのことを思うとやはり心配なのです(^_^;)
でも笑顔で帰れたことは今日の生徒さんの状況を物語るバロメーターですから…とてもホッとしました
レッスン後、私からのレッスン報告に安堵されていたお母様
その後も「(お子さんの)崩れるパターン、乗り越えるパターンを私も分かってきたので、ご相談先や対策に手を打つ協力先の先生の存在がありがたいです。」と、有難いメッセージを頂きました
“お母様…素晴らしい!以前のご経験からの学びの上で、お母様自ら早めの行動を取られ、尚且つ支援を外に向けること(この場合講師の私)が形になっていらっしゃる!凄い、お母様‼︎”
私は心からそう思いました
お子さんの様子に変化を感じ取られ、早めに動かれたお母様のご対応は完璧だったと思います
こういった『親御さんと講師の連携』は本当に大切なのです
つづく