SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは?
社会で生きていく為に人と人との関わりの中で必要不可欠な『コミュニケーション能力や社会性を身につけていく訓練』のこと
このSSTの中には様々な手法があるのですが、その中の一つとして昔からあるロールプレイングゲーム法(RPG方法)
多くは目標に向かって何が必要なのか?や具体的な計画段階を“可視化する事”に利用されますが(目標やゴール設定をし、今の自分の立ち位置からどの様に進めていけばたどり着けるのか?必要な事は何か?を可視化していく利用法)
自分はこんな風にしたい!
でも他の人はこんな意見を持っているかもしれない
だったらどうする?
対人場面での自分の気持ちの伝え方や相手はこんな気持ちかもしれない、だったらどう伝えてどうすべきか?等の言葉のやり取りや感情の想像をしながら行動をとっていく事を視覚的・ゲーム的に学んでいく利用法もあります
私が特別支援の勉強を本格的に始めた頃、身内の支援学校教員からゴッソリ借りた書籍の中で初めて出会った手法でした
私はまだその頃その手法を必要と感じる生徒さんがいなかった事もあり実際に行った事がありませんでしたが…2,3年前だったかな?その当時のある1人の生徒さんへ、そして昨年は数名の生徒さん方へこの手法を使ってみました
※具体的には自分の感情の動き+どういう状況の時に気持ちが揺れ動くのか?をカウンセリングしながら可視化し、客観視出来る素材になればという目的でやってみました
どの子もいわゆる思春期真っ只中で、揺れに揺れる生徒さん方
この手法を必要と感じた生徒さん方に共通する点は、側からみれば“それくらいの事で不安になって悩んで苦しんでいるの⁉︎”という事に対して、自尊心を擦り減らしながら自暴自棄になるほど苦しむ子たちでした(中にはファイティングポーズをとる子もいました)
そしてその自暴自棄のパターン化を生徒さん自身が気付いていない事も一つの共通点でした(少なくともその当時迄)
小さなつまずきや失敗の恐れ、不安の先回りから前に進めなくなってしまうのは何も子どもさんだけでなく、大人の方にも見受けられる傾向です
0から100かで振り切れて絶望するその子たちの不安な気持ち(又は過剰防衛)は十分に理解しつつ、「(あなたが出した)考え方ってたった1つかな?他にもこんな考え方があるよ♫」
つまり“考え方って1つじゃないよ”
“場合によっては選択肢というモノがあるよ”
そして“自分の気持ちって実はこんな風に動いていたんだ!”という『気持ちの移り変わりを可視化して自分を知ること』に繋がるのです
とりわけ私が“何気にコレ、とても良い‼︎”と思う事は、書き込まれていく言葉・内容も大事ですが…
実は…
矢印『→』が
重要だと思うのです!
人って不安や恐怖に包まれた時、そこから動けなくなってしまうと『思い込んでしまう』
その感情自体を決して否定せず、カウンセリングしながら生徒さんが言ってくれた次の言葉への感情移動=正にこの矢印⇨こそが『あなたの強張った気持ちがもう動いているじゃない♫』を表してくれていると思うのです
それは自分を冷静に見つめる機会となりプラスになる事だらけ‼︎
発表会前に起きたパニックの時の事を
発表会直後のレッスンで振り返ってみた
ある生徒さんのRPG
実に冷静に分析してくれました!
上の画像のお子さんは、
以前にもご紹介させて頂いた生徒さんです!
その時の記事→⭐︎
お母様は前回と今回の掲載の際、
生徒さんご本人にも掲載許可の有無を尋ねた所、
「(私のことが)
みんなの役にたつのなら良いよ♫」
と言ってくれたそうです(泣)
有難う、生徒さん!
お母様もお子さんのこの言葉を聞かれて
心の成長に驚かれたそうです!
凄いですよね…この心の成長(泣)
この子は“困った時の乗り越え方”=
“気持ちの余裕”=
“しなやかな強さ”を手に入れた…
そんな気がします
※別の生徒さん♫
レッスン中(当時)に書いたモノなので
乱筆ですし
誰に見せるモノでも無かったので(笑)
とても見辛い状態をお許し下さい
※親御さん方へ画像掲載の許可は
頂いております
『今週のわたし』という見出しは私が提示しましたが、あとは生徒さんとカウンセリングをしながら「こんな時もあるよね」というパターンが生徒さんから幾つか出てきました
最後の一歩手前で『先生に相談しよう!』と有りますが、私はそこで生徒さんが私へ相談を投げかける「先生、あのね…」の言葉掛け+内容を実際に言ってもらいます
これが物凄く大事!
この実践は自分の身体(この場合、口)を使った体験と記憶に繋がる行為だと思い、そしてそれはこの子たちの“そう言えば前にも言った事がある!”という自信や保険になると思い、私は生徒さん方へ必ず行ってもらいます
そしてもうお一人の生徒さんへのSSTは…RPG法とは少し異なりますが、やはり可視化を利用した手法
自分の気持ちの可視化をする上で
カウセリングしながら書いたイラスト
+言葉(気持ち)を後から清書し
生徒さんへ見せてあげたイラストです
やはり可視化は大事!
迷ったり怖くなったり不安になったり嫌になったりするのも私
そんな私を嫌いにならなくて良い
自分がダメな人なんて思わなくて良い
だってそれも大事な私なんだもの
大事な事は私を知る事♫
そして困った時に「困っています。」
「助けて下さい!」を言えるスキルを身につけておく事!
以前からイラストや文字を使ってのSSTでの可視化は行っていましたが、特にRPGの手法を取り入れた事によって『考え方は一つだけじゃないこと』や『解決方法は必ずある』ということを生徒さん方は学び、そこから心身の構え方(力の抜き方やヘルプの出し方)が急激に変わりました
♫
ある生徒さんとのレッスン前に『今週のわたし』というタイトルのプリントを1枚渡しています
子どもさんのイラスト+吹き出しを書き込んだ1枚の紙を生徒さんにお渡しし、生徒さんのこの1週間の振り返りと今の気持ちを書き込む時間をレッスンの冒頭に行います
自信がない時は「自信がなくてドキドキしてる」や「たくさん練習したー‼︎」など、そこにはどんな言葉を書いても良いことにしました
その事で生徒さんの気持ちがワンクッション置いて私に伝わる→私も生徒さんのこの1週間の練習状況と心理状況が伝わるというメリットが生まれます
※実はコチラの生徒さんはこのブログの画像1枚目の生徒さんなのですが、『今週のわたし』を開始した頃は既にセルフコントロールがとても上手になっていましたので(書いてくれる言葉が全て「バッチリ!」や「自信あり!」などでしたので)この手法は早々に卒業しました(^_^;)
今は練習のことだけでなく学校やお家でのお話など、色んな報告を自らしてくれています
レッスンも生徒さんの心の状態もかなり安定している…というよりもハイテンション&絶好調‼︎‼︎‼︎(笑)
お母様と共にこの子の成長には本当に驚いています
もちろん嬉しい驚きです♫
別の生徒さんはノートに書き込んだRPGページをいつでも見れる様に付箋をし、“困った時はこれを見よう‼︎”に繋げてくれている子もいます♫
パニックになった時の生徒さんの状態を(それは振返りの時にのみ使う表現ですが→)私は冗談半分+そのパニック状態時の生徒さん自身を客観的に捉えて欲しくて、ちょっとキャラクター的に『怪獣に変身した◯◯ちゃん』と言います(^_^;)
本当は適切な表現ではないとは思います
でも生徒さん方は振返りの時点でパニック時の自暴自棄の自分をボンヤリながらも理解しているので、何故か皆んな「そうそう!あの時の自分は怪獣だったーーーー!!!」と大爆笑しちゃうんです(^_^;)
振返りの時ってそれくらい俯瞰で見て爆笑してくれても良いと思うのです
その当時の本人は十分に苦しんでいるので
春休み・冬休み・夏休み、レッスン回数調整の為のお休みなどが入った時は、どうしても生活のリズムがズレてご家庭での練習も緩くなりがちです(今年はコロナ休校での乱れもあったと思います)
進学・入学・学期初めや学校行事の前後
天候や温度に湿度がもたらす心身への影響
(身体に熱がこもって不快だったり、日照時間の短さや曇天に気分が滅入ってしまったり)
そしてレッスンで言えば何かの理由で練習が出来なかった事や、発表会前は尋常でない不安感と緊張感に押し潰されそうになります
大体そういった時に一部の生徒さんの心の中に大波が生じ、例の“怪獣ちゃん”が出現します(^_^;)
でもここに登場してくれた生徒さん方はもう、自分の中の“怪獣ちゃん”をちゃんと分かっています
「先生、大丈夫よ!
怪獣にならんもん!
困った時は先生に相談するんよね!」
そうそう!
それで良いのよ!
先生はアナタたちと共に考える
伴奏者であり伴走者だから!
この『気持ちのRPG法』は
大人の方にもオススメですよ♫


