スマホ内の写真の整理をしていたらとても懐かしい画像が出てきました
不安感がとても強く過敏さもある生徒さんとのリトミックレッスン『ぽこ・あ・ぽこコース』修了日のお写真でした
当教室の療育型リトミックレッスンは年齢上限を設けないレッスン♪
リトミックは乳幼児さんだけのモノではなく、小学生からでも高学年からスタートしても良いじゃない♪と私は思います(高齢者の方のリトミックもありますものね♪)
なぜかと言うと“その子に必要なこと”を実年齢で線引きするのはナンセンスだと思うからです
「先ずはこの子が安心した環境と内容で楽しめる音楽レッスンを!」ということを親御さんとご相談させて頂き、リトミックレッスンをスタートしました
だって自信を育むには
安心がなくては育ちませんから
こちらの生徒さんは理解力のあるお子さんでしたので余裕でできる項目が殆どでしたが、時に見せるクールな発言や自己肯定感の低い発言と同時に、ただただ無邪気に無心に音楽を楽しむその姿…
幼さと大人っぽさの狭間で揺れるその子のアンビバレントな感覚…それを『成長過程』という見方もできますが、『見た目では決して分からない困難さこそがこの子の困難さ』であり、そこを私なりに受け止め、そして見守り続けるレッスンの日々でした
リトミックレッスンの修了が見える頃、今後の鍵盤レッスンに向けての親子分離という大きな課題がありました
お子さんは私の前では「1人でも大丈夫!」と言うもののいざとなると親御さんと離れることの不安が強く、それと同時に親御さんもお子さんと離れるご不安があることは分かっていました
もちろん無理に分離する必要はないのですが、今後のことを思うとその機会を逃さない方がいいことは百も承知
ですからリトミックレッスンの終わりの頃から親御さんには離席して頂いたり、ご送迎のみという機会を何度か作って頂きました
このまま自然に…いつの間にか…という分離でも良かったのですが、かといって波がないわけでもなく…そういった状況を踏まえ、身内の支援学校の教員に相談をしてみたところ
「何かイベントと修了式を絡ませてみたらどう?生徒さんの意見を尊重しながら『先生と2人で』内容を詰めていって、その中で1人で出来そうなことはその子に任せてみたり、先生と2人でできることを考えてやってみたり…つまり保護者の方がそこにいなくても準備の段階から『2人でも1人でもできた!』という楽しさと達成感を味わえることを修了と絡ませて発表してみるとかはどうかな?」というアドバイスをもらいました
なるほど…♫
私はそのアドバイスを基にこれまでのこの子の成長をステキな修了式=楽しいイベント(プチ儀式的笑)にしてみようと、ちょうどクリスマス時期を控えていたこともあり、『小さな小さなクリスマス会+修了式』を生徒さんに打診してみました
因みに当教室
クリスマス会もハロウィンも
ございません(笑)
すると生徒さんは超ノリノリで「やってみる!」と
私からの提案内容はそれだけでなく、このこと自体を親御さんには内緒にして私と生徒さんのみで計画を進めていき(少しネタバレにはなっていましたが笑)、修了日に親御さんをお招きする!という内容
そりゃーもう生徒さんは大興奮(笑)
この子の不安の波を考えると当日ドタキャンも想定内でしたが、親御さんのいらっしゃらないレッスン時を狙って(^_^;)コツコツと『オンリーワン修了式』に向けてプログラムを考えたり、親御さんへの招待状を作ったり、大好きな歌の選曲をして練習をしたり、レッスン室に飾る輪かざりを2人で作ったりしました
輪かざりを作っている時、生徒さんはいろんなことを話してくれました
人が簡単にできることが自分にはできない
そんなことがいっぱいある
悔しかった昔の出来事を思いだして腹が立ってくる
忘れなさいって言われても忘れられない
学校から帰っても本当は友だちと遊びたい
だけど学校はとても疲れてしまう
◯◯のことは親には話さないで欲しい、先生、約束を守ってくれますか?
私はこの子の言葉に耳を傾け「そっか…」と共感することに徹し、約束も守り、2人で作業を進めていきました
あまりにもそのひと時が大切過ぎて、気づけば輪かざりが想定外に長くなって2人でお腹を抱えて大笑い(笑)
でもあのひと時は今思い返しても本当に貴重で、私とその生徒さんとのレッスンにおいてのターニングポイントだった気がします
当日…
この子はとても緊張していました
お客様はご両親のみ
それでもこの子は緊張をしていました
修了式の初めの言葉はこの子が考えた言葉を私がカードにして読んでもらいました
生徒さんはとてもとても緊張していましたがキチンと言えました
大好きな歌も歌えました
修了式は10分もかからないあっという間に終わるイベントでしたが、ご両親はそれはそれはお喜びくださり生徒さんの成長に驚いていらっしゃいました
修了式が終わった後の生徒さんは達成感と安堵感でハイテンション&饒舌(^^)
あれから数年が過ぎました
生徒さんは修了式後から1人で鍵盤レッスンを受けてくれています
心の疲労が身体の疲労として表れる時もありますが全体的にはとても順調です♫
この1,2年ほどでレッスン進度にスピードが増し、理解や表現に深みが出てきたり本人の向上心も強く感じます
そして自分からいろんな話をしてくれるようになりました
「先生、ピアノが楽しくてたまらないんです!」という生徒さん
生徒さんの心と身体が健やかに育っていること
そして『音楽が楽しい!大好き!』という気持ちがこの子のエネルギーになっていること
そこに私が関われていること
講師としてこれほどの幸せはありません
2人で作ったあの輪かざり
この先出番があるのか分からないけれど(^^;;今でも大切に保管しています(^^)


