みずま音楽教室
生徒さんの集中力の低下や視点の定まり辛さのサポートとして、“ビジョントレーニング”に少々ウエイトを置き過ぎて(誤解の無い様にお伝えしますが、ビジョントレーニングはとても良いトレーニングですよ♪)、基本を見落としてしまっていた体幹・感覚統合の重要性(この件に関して、ブログ内の「サーキットトレーニング」「プチプラな療育教材⑥」をチェックしてみて下さい)
今回、私がレッスンの中に取り入れた新しい項目は、感覚統合の中の「触覚」のトレーニング
「これは音楽レッスンとどう言う関係があるの⁉︎」と、疑問に思われたお母様もいらっしゃいましたしf^_^;「支援センターで似た様な項目をしましたが…何故レッスンでコレを⁉︎」と言う方もきっといらっしゃったでしょう
私はコレ、結びつくと思っています
そして実に実に奥深いトレーニングと実感しました‼︎
私がこの「触覚トレ」をレッスンに取り入れようと思った理由は二つあります
①「ぽこ・あ・ぽこコース」は、鍵盤レッスンを受ける前の障がいのあるお子さん達の為のリトミックレッスンですので、コースを修了された生徒さんは鍵盤レッスンへと移行します
鍵盤レッスンとなれば、当然、講師の私は生徒さんの肩や腕、手や指先を触れる機会が増えます
そして生徒さんはこれまでとは比べ物にならない程、鍵盤と言う物を触れていきます
出来る事ならば「触れる事」「触れられる事」に不安感を取り除ける様にしてあげたい
②触る事での識別→触っているモノから得られるそのモノの特徴を理解する(可能であれば、その特徴・感覚を言葉で表現出来る様にする)
③“箱の中身は何でしょう?的に”、実物を見ずに手の感触のみで予測する力、又はその逆として、物のイメージ(情報)を手の感触へと変換させる感覚を鍛える
このトレーニングが、過度な不安感を抑えたり、又は物事の予測であったり、先々での演奏指導や表現指導の際に、イメージと指先が繋がるかもしれない
そう私は考え、生徒さん方にトライして頂きました
生徒さんの状況によっては一つのみ、又は一つ→二つへとステップアップします
あ、因みに私の療育グッズのネーミングは、かなりのダサダサネーミングですので悪しからず(笑)
17「モゾモゾシリーズ」
第1弾「モゾモゾネット」
↓
第2弾「モゾモゾ袋」
準備する物
・お野菜又は果物等の“立体的なオモチャセット”(本来はおままごと道具なのかな?)と同じ物を2セット
・洗濯ネット(第1弾用)
・巾着袋(第2弾用)
相変わらずダイソーさんには療育素材が揃っています(^_^)
①お野菜又は果物のオモチャ1セットを、生徒さんの目の前で洗濯ネットor巾着袋に全て入れる(場合によっては見せなくても良い)
②机にもう1セットを並べる(その際、お野菜又は果物の名前を尋ねたり、色の名前を尋ねても良い♪)
③机に並べた素材の中から一つの素材を選び(講師or生徒さんが選んで)、オモチャの入った洗濯ネット又は巾着袋に片手を入れ、選んだ素材と同じ素材を感触からモゾモゾと選び出す→ネーミングのモゾモゾはここから来ました(笑)
④発語有りのお子さんでしたら
生徒さん「トウモロコシを取るね!」
私「トウモロコシは触るとどんな感じかな?」
生徒さん「プチプチしているの!」
と言う様に、その物の形状を言葉で表し、そのイメージと生徒さんが袋の中で触っているモノの感覚は同じかな?言う流れです
失敗への極度の不安感や緊張感を持っているお子さんでしたら、洗濯ネットが良いと思います
それは“ネット”故に、物が透けて見える=若干のヒントが生徒さんへ与えられるからです
そして慣れてきたお子さんには、“ノーヒント状態”の透けて見えない袋でトライ!
更に慣れたお子さんには現物を目の前に置かず、触覚に集中する意味で、袋に入れたオモチャ(1セット)のみを使用し、講師の指示orお子さんが何を取るのかを宣言して袋の中のお野菜を取り出すのも良いかも
この感覚、映画館の暗闇の中で、バッグの中から必死に探すハンカチ取りに近いものが(笑)
記憶しているその物の形状や素材を、バッグの中に手を入れて、オマケにバッグの中の構造(内ポケットがあったなぁ~、等)も想像しながら探し出すのですから、正にあの感覚ですよ‼︎(^_^)
コレ…私的には「人間って、実に複雑な事を何気なくやっているのだなぁ~。」と、改めて考えさせられた教材でした
この触覚レッスン
私は意図を持ってレッスンで行っているのですが、生徒さんからしてみると、どう考えてもゲーム感覚だったりお遊び感覚(^_^)
つまり、レッスンの中にポコンとこんな項目が挟まれていると、良い意味での気分転換にもなります(^_^)
それも大事♪
この「モゾモゾシリーズ」を何人かの生徒さんへ行ってみましたが、皆んな楽しんでくれました♪
中には、そのお子さんの成長確認の教材にもなりました
それは、先述の通り、そのお野菜の形状を私へ伝えてくれた事でした
・トウモロコシはプチプチしている
・パプリカはゴツゴツ、ムキムキしている
・アスパラガスはエンピツみたい
・レタスは大きいね
・なすびは長くてツルンとしているよ
等々
これって凄いですよね!
語彙の数に私はビックリしました(≧∇≦)
時には「じゃあ、先生はレタスを取ろうかな~♪」と言って、なすびを取り出し“うっかりちゃん”に変身してみますf^_^;
すると発語のある生徒さんは「センセー、それはちがうぅ~‼︎(≧∇≦)
レタスはおっきいの!なすびはシュッとしているからちがうよぉ~♪」と(≧∇≦)
発語が難しい生徒さんでも、「先生、間違っちゃたモード」は面白いと感じる様で、ニヤッと笑い(^_^)自分の手を袋に入れ、自ら正解を導くのです
それ以外にも生徒さんは、「◯◯ちゃんのダイスキな、なすびをとりまーす♪」等、そのお野菜と生徒さんを繋ぐささやかだけれど素敵な情報をさり気なくお話してくれました(^_^)
触覚のトレーニングが生徒さんの感性や言葉をここまで引き出すとは‼︎
そしてコミュニケーションもしっかりと取れています‼︎
触れる事
そこからの広がり
これは以前、記事にさせて頂きました「ゆっくりもステキなのよ~♪」と言う内容にも少し繋がっていると思います
聴こえてくる音を頼りに、箱の中に入っている見えないビーズの動きを想像し、どんな風に腕を動かせばゆっくりと波の音を作る事が出来るのか?にも繋がるかな…と
目の前に見えない物を受け入れるって、本当に大変です
でも、こんな風に遊びながら・楽しみながら見えない物への不安感を少しずつ取り除く事は出来ると思います
面白いのは、トライして頂いた生徒さんの殆どが、そのお野菜を取り出しては「モグモグモグ」と言って食べるマネをする事f^_^;
そして感心した事は、私が何も言わなくても生徒さん方がお野菜のオモチャを袋に入れ、ちゃんと後片付けをしてくれる事
触覚のマッチングからここまで広がる…
療育は「専門的な人と施設でしか受けられない‼︎」とは言えない…身内の教員は言います
ご家庭にある物や100均グッズでも可能なのです♪
もっと言えば、日常生活の中で・日々のお手伝いの中でも“療育”と言う意識を持つだけで、もうそれは立派な家庭療育に変わる
要は、指導する側の明確な目的とそれをお子さんに適した方法(与え方・段階・言葉かけ等)を考える力、発展のさせ方があれば無限に広がるのです♪
そう思うと、実はご家庭の中には療育素材のお宝が沢山眠っていますし、親御さんの発想力次第でそれがアイデアグッズに変身するかもしれない⁉︎と言う一種の楽しさを親御さん方もぜひ味わって頂けたら…と思います
そう感じて頂けると、ご家庭での療育と言う教育が、お子さんも親御さんも一緒に楽しめる時間に変身するかもしれません♪
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