いわゆる偏食です
私の身内に特別支援学校教職者(Aとします)がいるのですが、Aが話してくれたある生徒さんは、フライドポテトしか食べられなかった生徒さんがいたそうです(本人は大好きな物なのでその点は安心ですが)
障がいのお子さまの偏食と言うのは、私達が俗に言う「好き嫌い」とは少し違います
私たちが“なぜ嫌いと感じるのか?”という根底の部分と実は全く同じことだと思いますが…(様々なシチュエーション・環境下で食べられなくなった場合は別として)
嫌われるお野菜の上位にランキングされるキュウリ
(キュウリの青臭さが苦手!」と仰る方が多いと思います
あの青臭さが虫のエサを連想する方も多いらしく、「虫になったみたい、又は虫を想像する。」という匂いがイメージと直結している場合もありますよね
でも、触覚過敏から来る食べ物の偏りは、イメージやシチュエーションよりももっと直接的だと思います
口内だけでなく、喉越しの不快感や飲み込む事への不安感なども重なる場合もありますので、そしてこれは強く言いたいのですが、この嫌いは決して本人のワガママではないのです
お母様方はお子さまの栄養の偏りをとても心配されますし、お献立も悩まれる事かと思います
お母様方、本当にご苦労様です
あるお子さまの食事の事例をお伝えします
これから上げる事例は、
障がい児さんの偏食の一例です
•白い食べ物への偏り
この「白い食べ物」のお話は、本当に考えさせられる事例です
私の自論ですが、実はココが過敏さを理解するポイントだと言っても良い様な気がします
白い食べ物をあげてみましょう
•ご飯(白米)
•豆腐
•うどん
•牛乳
•色味のない食パンなどのパン
(調理パンではない)
先述のフライドポテトは色こそ真っ白ではありませんが、お芋の色一辺倒ですから、ジャンル的には当てはまると思います
もっと他にあるかもしれませんが、上記の食品をローテーションで食べられるお子さん方が多い様です
だからこそ、お野菜お肉お魚が食べられない!
※逆に今のお子さん達は、おかずがあってもふりかけがないとご飯が食べられない、又お水が飲めないという方がとーっても多いです!理由を聞くと、白ごはんもお水も味がないからだそうです(*_*)
どうしても炭水化物に偏ってしまいますので、お母様方のご心配を皆さんもご理解頂けるかと思います
では何故白い食べ物に偏るのか
刺激(情報)がゼロに近いから
「それはどういう意味?」と思われた方が多いかと思いますが、私は自身で学んだ事と共にAからのレクチャーで学びました
まず白は食品の世界で言うと無色に値すると思います
そして白いご飯自体「ご飯の味」しかしない
絶対に変化の無い、安心が伝わる食べ物なのです
私達は白いご飯だけではお腹を満たす事が出来ない以外にも、味覚の変化を求めて様々なおかずと共に白いご飯を頂きます
サラダを分解⁉︎してみましょう!
レタスの緑色•シャキシャキ感/きゅうりの濃い緑色•トゲ•瓜系の青々しい香りとみずみずしさ•中心部の食感とタネの食感/トマトの赤色•青い香り•中心部と外部の食感と見た目の大きな違い•酸味/コーンの黄色•独特の甘味•つぶつぶ感・場合によっては皮の残る感じ/さらし玉ねぎの辛味•苦味•シャキシャキ感•独特の香り/ゆで卵の白と黄色•白身のムチムチとした食感•黄身のホロホロ感やねっとり感•まろやかな味わい•独特の香り
サラダだけでもこれだけの
味覚•食感•色味の刺激(情報)が
詰まっているのです‼︎
そこへ更にドレッシングやマヨネーズ等の
刺激(情報)が加わります
改めて驚きませんか?
私達はたった一つの添え物であるサラダから、多くの刺激を得ているのです
そこにメインのコロッケなんてきちゃったらもう、パン粉の衣はトゲトゲサクサク感が謎だし、中身が見えなくて何が入っているのか?どんな味でどんな触感なのか分からないし…つまりコロッケは未知との遭遇の塊で、未確認の謎の惑星くらいの怪しさなんです!
その刺激や分からない情報に溢れていることが、障がいのある一部の子どもさん達にとっては不快であり、不安なのです
その刺激から来る不快=不安を除去したい、無意識に自分を守る為に、偏食と言う形が一部現れるとのこと
しかしAは話してくれました
「コレだけは食べられる」と言う物があれば、間違いなく食べられているのだから、親御さん方は先ずは安心して良いし、今の偏りと全く同じ状況が一生続くと言うワケでは無いから
例えば幼稚園や保育園、小学校での給食をきっかけに少しずつ少しずつ改善されるケースが多い
給食時間を過ごす事で、自分や家族とは違う他人(お友だち)が食事をしている光景を見て、初めて「食べる」と言う行為が少しずつ理解出来る様になって来る
そして食事が取れる様になって来ると咀嚼力が増して、少しずつ発語の量も増えて来る
と話してくれました
環境の変化から刺激を受け入れられる心の余裕と成長によって、食事の摂取範囲も少しずつですがきっと広がっていく、とAは教えてくれました
お腹と心を満たす以外にも、食事を通して人は大量の情報と刺激も摂取しているのだと改めて知り、また考えさせられました