
お花畑
あるところに一人の女の子がいました
女の子はいつもひとりぼっちでした
女の子の両親はいつも忙しく
いつもお留守番
学校ではクラスメイトから
仲間はずれにされいつも一人
女の子は淋しくなると
町の外れにある小さな丘の公園に
行きます
そこはただの原っぱで
何もない場所ですが
女の子はそこに立っている
大きな木のしたに座って
自分の気持ちを大きな木に
話すのが好きでした
その日も女の子はクラスの子に
いじめられ泣きながら
その木に言いました
「何故、私は何もしていないのに
嫌な目にばかりあうの?」
すると当然大きな木から声が
聞こえました
「何もしないから嫌な目にばかり
あうんだよ。ひとついいことを
教えてあげよう。もし誰かを喜ばせる
ことができたらプレゼントに
この場所に花を咲かせてあげよう」
女の子はこの場所に花が咲いたら
素敵だろうなと思いました
それで騙されたと思ってやって
みることにしました
ある朝起きると女の子は
お母さんを喜ばせようと
玄関の掃除をしました
お母さんはこれをみて
「とても汚れていて気になっていたの。
ありがとう!とてもうれしい!」
と言って笑顔で抱きしめてくれました
学校が終わって女の子が丘へ行くと
可愛い黄色い花が一輪咲いていました
女の子はそれをみると心が
温かくなりました
それからというもの女の子は
自分に思いつくことをいろいろ
やってみました
困っている人がいれば手伝うことは
ないかと聞き、泣いている人がいれば
手を握り、痛そうにしている人がいれば
大人の人に助けを呼びました
その度、丘へ行くと花が次々と
咲いていました
ピンクの花、青い花、白い花、…
女の子は不思議だなぁと思いましたが
それ以上に不思議なのは
いつの間にか女の子のまわりには
沢山の人達が集まってきました
まるで花に群がる蜜蜂のように
女の子の心の中にも
いつの間にか素敵なお花畑が
できていたのです
女の子は大きな木を見上げて
「ありがとう!」といいました
木は何も答えなかったけれど
風に葉を揺らしながら、
笑っているようでした
あっちょんぷりけとさ