女同士の友情をテーマにした柚木麻子さんの「ナイルパーチの女子会」を読みました。






一流商社の総合職社員として順調にキャリアを積み重ねていた栄利子と、理解あるダンナさんと仲良く暮らしながら主婦ブロガーとして活躍する翔子。

お互いに全く違う生き方をしながらも幸せそうに見える2人がブログをきっかけに出会ったことで、それぞれの日常は崩れ、目が離せない展開となっていきます。






飛行機に乗る待ち時間に半分ぐらい読んでからは、続きが気になって気になって、400ページほどの本でしたがちょっとの時間を見つけては読み進めました。





出会いは必然

キャリアウーマンの栄利子と専業主婦の翔子は、ダメ奥さんの日常を綴った翔子のブログ「おひょうのダメ奥さん日記」をきっかけに出会います。

その後の展開を見ていると、もしかしてこの2人、会わないほうがよかったのでは?と思ってしまうほど、目が離せないしんどい展開になっていきます。

でもしんどいからこそ、今まで気がつかなかった家族との関係や、自分が何を望んでいて何を求めているのかを考えて、2人は次のステージに進んでいきます。

いろんなことに目をつぶって、何となくやり過ごすことよりも、2人にとっては必然的な出会いだったのかなと思いました。




自分軸で生きる

いつの間にか、自分がどう思うかより、他人にどう思われるかの方が重要になっていた。自分の胸に留めておくべき感情や意見を世界に発信し、点数を付けてもらうことにやっきになって、目の前の夫婦生活や季節の移り変わりをないがしろにしていたのだ。
(本文より)



こんなこと言ったらどう思われるかな?とか、こっちのほうが無難かもと計算してしまうことは、誰にでもあるんじゃないかなーと思います。


でも、気にしだすとキリがない。


ほんとの私は何がほしいのか?何を望んでいるのか?

自分をちゃんとわかってあげられるのは、自分しかいません。


誰かのためじゃなく、自分軸で生きることができれば、結局周りの人のことも大切にできるのかもしれません。




永遠ではないからこそ

女友達とは共感し合うもの、いつまでも友情は続いていくはず...そう信じれば信じるほど、うまくいかないとこんなはずじゃないのに...と思ってしまいます。


でも、友達に限らず、夫婦であっても親子であっても、同じ関係が永遠に続くわけではなく、いつかは終わりを迎えます。


だからこそ、今大事な人と一緒にいられる時間や、同じものを見て幸せだなと思う瞬間を大切にしたい。

それがほんの一瞬の出来事であっても、立ち話で終わる関係であっても、「分かり合えた」と思えることはきっと、自分の人生にとって大事な彩りになるはず...

この本を読み終わって、そんな風に思いました。