診断書が出た旨を上司に電話連絡していた。
診断書は誰かに届けて貰えばいいと。
結果、彼が届けることになる。


翌日だったと思う。

とにかく私の親に連絡しなければないと言い出した。
なんで?
と聞いた。
結婚するなんて思ってなかったから。
中絶するために説得してくれと言うのではないかとまで思っていた。

子供ができてしまったんだ。
結婚するしかないだろ?
お前の父親怖いから、母親に電話してくれ。
そして俺に代われ。

結婚するしかないだろ…
そうか、世間体が大事な人だった。

でも産んでいいと言うことだ。
そこに一番安心したように思う。

母に電話した。
母はそうだと思ったと言い、父には母が話すと言ってくれた。
不妊であることを母は知っていた。

その日の夜中に父から電話がきた。
彼に代わり、彼は汗をかきながら電話で謝っていた。何度も何度も頭を下げていた。

父に報告した後日、彼は自分の母親と兄に連絡した。実父は前年に他界されていた。

その週末、義母と兄がアパートに来ることになった。