静嘉堂文庫美術館は東京都世田谷区にある専門図書館ですが

静嘉堂文庫美術館(通称 静嘉堂@丸の内)で収蔵美術品を一般公開しています

 

静嘉堂は三菱財閥が第2代総帥岩崎弥之助氏・第4代総帥岩崎小弥太氏父子が所有した庭園と遺品の古典籍・古美術コレクションを基礎として発足した公益財団法人です

 

「静嘉堂」の名は『詩経』の大雅、既酔編 の「籩豆静嘉」 の句から採った弥之助氏の堂号です

 

 

坂本龍馬のドラマにも登場する弥太郎氏の弟と甥っ子さんが作られたのですね

 

小弥太氏と弥之助氏の銅像

 

 

 静嘉堂文庫美術館

 

静嘉堂のコレクションは約20万冊の古典籍と約6500点の東洋古美術品からなり、

国宝7件重要文化財84件があり、重要美術品79件を含んでいます

 

弥之助氏は俵屋宗達筆の『源氏物語関屋及澪標(せきやおよびみおつくし)図』屏風を筆頭とする書画刀剣なども数多く集めました

 

小弥太氏は陶磁器に力を入れました

中でも国宝の曜変天目茶碗は、3代将軍家光より乳母の春日局に下賜され、

その子孫である淀藩稲葉家に伝来したことから「稲葉天目」という通称で知られています

 

昭和11年に小弥太氏が入手したましたが、あまりの貴重さゆえに一度も使用することなく、夫人の死後に静嘉堂に寄贈されました

 

静嘉堂といえば「曜変天目」

美術館のチケットにも印刷されていました

 

 

 

静嘉堂@丸の内

静嘉堂@丸の内は2022年に丸の内の明治生命館に移転し

静嘉堂文庫美術館(愛称「静嘉堂@丸の内」)」として開館しました

 

ちなみに明治生命館の建物も重要文化財です

 

エントランスには大きなツリー🎄

 

 

 「重文・国宝・未来の国宝」展

 

現在開催されている「重文・国宝・未来の国宝」展では

大阪・関西万博2025にちなんで国宝3件、重要文化財17件(うち修理後初公開10件)、

20世紀初頭の博覧会出品作20件余りを一挙公開するほか、

未来の国宝!菊池容斎の巨大絵画などを見ることができました

 

下の写真は1939年に金門万国博覧会に出品された有田焼です

 

 

3件の国宝

撮影禁止のものが多いため私が撮った写真はありませんが

3件の国宝をゆったり見ることができます

 

🖼️南宋時代の画家 馬遠 筆と言われている「風雨山水図」

 (↑馬遠をタップしていただき「作品」のページを開けていただくと絵が見られます)

 

✉️南宋・元時代の書家 趙孟頫(ちょうもうふ)筆の「与中峰明本尺贖(ちゅうほうみんぽんにあたうるせきとく)

趙孟頫氏は禅宗の僧でしたが画や書も上手い文人として知られています

「与中峰明本尺贖」は6通の書状ですが趙孟頫氏の書は中国の至宝なので中国国外に持ち出されること自体がとても珍しいようです

小弥太氏が頼んで買われたとか爆  笑

 

🥣曜変天目 星のようにもみえる大小の斑文が散らばる南宋時代の器です

中国復権省にあった建窯で作られたといわれています

 

 

第1章

第1章は岩崎家と博覧会のコーナーです

内国勧業博覧会という明治時代に上野や京都の岡崎公園で5回にわたって開催された博覧会に弥之助氏が全国の11人の画家に絵を描かせました

 

その中の数点(野口幽谷宮川長春など)が展示されています

 

そこに雪舟の師といわれる周文の「山水図」(パリ万博に出品)もあり、大きな存在感を放ってました

 

 

第2章

第2章は修理後初公開された詩画一致の絵画コーナーです

 

丁寧に保管していても、絵画は傷や変色が避けられません

静嘉堂は修理にも力を注いでいて、修理の様子を映像で見せてくれていました

 

詩書画三絶」という言葉がありますが

中国の文人の理想は詩、書、画全てにおいて優れていることとされました

日本では与謝蕪村谷文晁などでしょうか

 

「詩書画三絶」の中国画家たちの作品が綺麗に修理されて並んでいます

 

聴松軒図」の詩の部分は5人の寄せ書きです

修理されて大阪万博でも出品されていました

 

 

第3章

撮影okでした飛び出すハート

 

・江戸時代の秋草蒔絵謡本箪笥

 

表側と裏側

 

 

・中国の兜

 

 

・面頬

 

 

・江戸時代の芸術的な金工

 

上段

江川利政氏作の刀の鐔「三聖吸醋図鍔」には孔子、釈迦、老子の3人がお酢を舐めている様子が彫られています

 

下段

後藤悦乗氏作のコウガイ「屋島合戦図三所物」には那須与一が弓を引いている場面がほられています

 

本当に細かいびっくりマーク

 

その他、周文の作と言われている「四季山水図屏風」など、

見所がいっぱいです

 

 

第4章

第4章は国宝3件が展示されている部屋です

 

鄭玄(ていげん)注の「周礼(しゅうらい)」のような貴重な資料もありました

小弥太氏が大金を払って一括で購入したお陰で

バラバラになることなく残せているそうです

 

このような国宝、重文を拝見すると大金持ちって必要だな

と思ってしまいました

 

静嘉堂さん推しの菊池容斎氏の作品が早く国宝になるといいですねウインク

 

エピローグ

現代アーティストの糸崎公朗(いとざききみお)氏作成の

復元フォトモ・三菱二号館」が展示されていました

 

 

明治28年に竣工した建物を再現したもので当時のモダンで活気溢れる様子をうかがえました

 

静嘉堂@丸の内の休館日などはこちらからご確認ください

 

最後までご覧いただきありがとうございましたウインク