今年も行きたい展覧会が目白押しです![]()
そうは言っても時間も予算も限られているので、
行く美術館を厳選しないといけないのですが
伊藤若冲と円山応挙が初めて(で今のところ唯一の)合作
したとされる屏風はぜひ見たい![]()
ライバル?と言われていたお二人が一隻ずつ手がけたとされる二曲一隻の屏風であり、
これまで接点がなかったとされる若冲と応挙の交流を決定づける歴史的資料
とも言われる実物を見られる機会はなかなかないかもしれません
左側が若冲「竹鶏図屏風」
右側が応挙「梅鯉図屏風」
この写真では円山応挙の素晴らしさが全く伝わらない![]()
ということで日本橋にある「三井記念美術館」に「円山応挙〜革新者から巨匠へ」展に行って来ました
(パノラマを撮影した写真です)
ほとんどの作品は撮影禁止ですが、名作数点だけ撮影可能でした![]()
円山応挙〜革新者から巨匠へ
パンフレットと出品目録
円山応挙は丹波の農民の次男さんで、画壇一家の出身ではないのですね![]()
写生や遠近法を学び、
(おそらく人柄が良いので)スポンサーや門人に恵まれ、
美しくて心温まる画風が皇族から庶民にまで愛され巨匠となった人物です
落ち着いて静かで温かみがあり「無駄な筆致がない(どこから目線だ
)」という印象を持ちました
革新的だった遠近法
展示は眼鏡絵の「三十三間堂」や
ご自身の後ろ姿を描いた「元旦図」
(写真右上)などから始まります
西洋的な遠近法は当時革新的だったそうです
「子孫への教訓書」
(写真下)
もあります
字も綺麗ですね
三井家との関わりなど
スポンサーとなった三井家の肖像画など
今回の展示でとても印象的だだった物の一つが「水仙図」
展示室一部屋に「水仙図」一枚だけ
展示されています
親交のあった三井高美(みついたかはる)氏の一周忌に手向けられた絵だそうです
(パノラマを撮影した写真です)
三井高美さんは大変な浪費家魅力的な御方です![]()
しかしそのような大スポンサーと出会えたことが
応挙にとっては幸せだったでしょう
円山応挙下絵の茶箱や皿
鯉や鶴が描かれた皿などもありました
「下絵だけ応挙が描いた」とも「応挙が皿に描いている」とも言われるようです
応挙唯一の国宝と虎
意外なことに円山応挙の絵で国宝に指定されているのは「雪松図屏風」
だけ![]()
撮影okで嬉しい![]()
ふんわりした雪❄️を表すためその部分だけ色を付けないという手法です
この絵は金屏風に白い絵の具で雪を描いたのだと思っておりましたが
白い紙に描かれているんですね
そして松の葉の細かいこと
大胆な構図の中に「写生の円山応挙」ですね
円山応挙の「ちょっとかわいい」虎も有名ですね
写真okなのが嬉しいです![]()
この絵の前に、虎の毛皮(広げた物)のスケッチが展示されており、
虎の大きさや模様はわかったものの、顔や体型は猫を参考にしたと思われ
「かわいい虎」が生まれたのでしょう
円山応挙の人柄が出ているような気がします![]()
そして「応挙といえば足がない幽霊👻」
怖い幽霊図もありました
写生
鳥や鯉などの写生が並びます
応挙は暇さえあればスケッチをなさる方だったそうで
植物の写生などもあります
当時、京都では「本草学」が盛んで円満院門主祐常が博物図譜の編纂を目論んでいたらしく、応挙が多数の写生図に取り組んだこととの関連を指摘する声もあるようです
いわゆる「ボタニカルアート」のような物ではなく
日本絵画の伝統的な画題を扱い、
装飾性豊かな画面を創造しているところが特徴です
青楓瀑布図など
大胆な構図に「写生の応挙」の楓がえがかれた「青楓瀑布図」
など名作が並んでいます
フワフワの動物たち
円山応挙はかわいい動物たちも描いています
じゃれ合う子犬たちがかわいい![]()
ワンコの他に、うさぎや猿やテンなどの絵もあります
細かい毛が丁寧に描かれていて、毛皮の柔らかさが伝わってきました
若冲との合作の屏風
伊藤 若冲 (1716~1800年)と、円山応挙(1733~95年)が合作した 屏風で
2014年に合作であると発表されたばかりです
金地に水墨画で描かれていて
それぞれの高さは1メートル66、幅は1メートル78という大きさ
若冲の「竹鶏図屏風」と応挙の「梅鯉図屏風」はそれぞれ個人蔵ですが、
・紙の継ぎ目が揃っていること
・落款
から「二曲一双」と判断されました
緻密な鯉のウロコに薄く描かれた水の様子から
綺麗で穏やかな池に泳ぐ鯉を想像させられます
まさに「巨匠 円山応挙」の作品です
若冲の鶏は若冲らしい緻密さと力強さを感じる作品
ライバルと言われたお二人の晩年が交流していたことがわかり感慨深い作品です
東京では初公開
三井記念美術館の開館20周年にふさわしい素晴らしい展示でした
最後までご覧くださりありがとうございました![]()









