【エゴを超えて上質の人生へ!】
人生を変える!アネモネのセラピー
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魂の歓びを生きるあなたへ♪
こんにちは。
上質人生キュレーターのさちほです。
さて。
ものすごーく久しぶりに
「段ボールのお城のさちほさん」のお話です。
もうお忘れの方もいらっしゃるかもしれませんが、
わたしは、
2016年4月から2020年5月まで、
こちらのブログで
「段ボールのお城のさちほさん」という連載をしていました。
これ、
実は終わったわけではなく、
ただ、中断していただけです(;'∀')
ここまでの連載は、
『段ボールのお城のさちほさん』という
電子書籍にて出版しています。
よろしければお読みくださいね。
(あ、でも、このブログを検索して読んでいただければ読めます!)
さて。
さちほさんは、今、
四国松山の小さな家で
執事ののりっぴといっしょに暮らしています。
早速始めます。
ある日、
さちほさんがお気に入りのチェアをリクライニングして
のんびりと休んでいると、
突然、さちほさんの身体の上に
お洋服の山が押し寄せてきました。
最初、さちほさんは何が起きたのかわかりませんでした。
落ち着いて、
冷静に周りを見渡すと、
近くに置いていた
洋服ハンガーが
なんということか、
さちほさんに向けて倒れてきているではありませんか。
ハンガーは
ぎりぎりのところで
さちほさんの身体に覆いかぶさるのを踏みとどまっていました。
わー、びっくり!
こんなときは、
そう、のりっぴの出番です。
「のりっぴ―!大変、大変!」と
さちほさんは大きな声で
となりの部屋でのんびりギターを弾いているのりっぴを呼びました。
(こんなことに慣れているのりっぴは)
落ち着いて
「どうしましたか?」と
お部屋の入口から顔をのぞかせました。
「ハンガーが倒れてきたの。
もとに戻してください」
さちほさんがそういうと、
のりっぴはゆっくりと部屋に入ってきて、
さちほさんとハンガーを一目見るなり、
「さちほさん、
ハンガーの付け根のところが壊れています。
直せません。(きっぱり)」
と言い切りました。
えーっ!
このハンガーには、
さちほさんとのりっぴの普段着る服がびっしり掛けてあります。
これが壊れてしまったらお洋服はどこに置いたらいいのでしょう。
それは困ります。
でも、
のりっぴが
「直せません(きっぱり)」と言ったら
きっと直らないのです。
さちほさんは、
さっきまでのゆったりのんびり気分から
一気に覚めて
頭の中でぐるぐる考え始めました。
そして!
「のりっぴ!
二階のクローゼットにもうひとつハンガーがあるの。
あれをここにおろしましょう」
と言いました。
二階のハンガーには、さちほさんの洋服がたくさんかかっていたのですが、
この前から少しずつ整理して、今はほとんどかかってないんです。
それで、のりっぴは
二階からもうひとつのハンガーを持っておりてきました。
改めてそれを見てみると、
二階のハンガーは、壊れたハンガーより幅が狭くて
今までのお洋服が全部かからないかもしれません。
でも、仕方ない。
当面はこれでいきましょう。
壊れたハンガーを分解して粗大ごみに出す用にまとめて、
新しいハンガーをもとあったところに置けば解決です。
のりっぴはさっそく作業に取り掛かりましたが、
すぐにその手を止めて
「ん?」
というように首をかしげました。
のりっぴ、どうしたの?
「さちほさん、
古いハンガーの壊れたところは下の方なので、
上の長いポールを
この(二階からもって降りた)ハンガーに合体させれば
今までどおり洋服が掛けられるかもしれません。
え、のりっぴ、そんなことができるの?
サイズが微妙に違うのに。
のりっぴは、
「やってみましょう」
と言うなり、
すぐに作業に取り掛かりました。
のりっぴのしぐさがきびきびしています。
あ、もしかして
これはのりっぴにスイッチが入ったかな?
と、さちほさんは思いました。
「そんなことできるの?」
とさちほさんが言うと
「はい、リケイですから」
と、のりっぴはちょっと自慢気に言いました。
リケイ…
理科と数学が得意な人。
さちほさんは、ふと高校のときの数学の授業を思い出しました。
さちほさんは、ブンケイです。
数学はちんぷんかんぶんでした。
だから、数学の授業のときは、
先生に当てられて、前に出て、
問題の答えの数式を書かなくてはいけないとき、
近くの席の男の子のノートを借りて、
それを(さも自分のノートのように)持って
それをただ黒板に写していたんです。
リケイの子って
どうしてあんな数字と記号だらけの問題が
スルスル解けるんだろう~?
といつも不思議に思っていました。
あれからン十年たっても、
さちほさんは数学が苦手です。
リケイの人は、
サイズが違う二つのハンガーを合体させることができるのね。
すごいなあ。
今、目の前で
のりっぴのやることを見ていてもさちほさんにはさっぱりわかりません。
ただ、のりっぴが
「さちほさんここを持っていてください」
などというとおり、
この日はのりっぴの助手として働きました。
そうしたら、
ものの15分も経たない間に、
ふたつのハンガーを合体させた
新しいハンガーが出来上がったのです。
のりっぴ、すごい!
のりっぴはちょっと嬉しそうでした。
さちほさんも、のりっぴを少し尊敬しました。
家の中の何かが壊れたとき、
さちほさんはすぐに新しいものに買い替えようとしますが、
のりっぴは、まず、
どこが壊れたか、をよく観察して、
直せるかどうかを見極めます。
そして、直せるとみたらとことん直そうとします。
さちほさんは、
ときどき、
「そろそろ新しいのに買い替えたいんだよな~」
と思うこともありますが、
のりっぴはそうではなく、
物としての人生を最後まで全うさせてあげたいんだな。
かくして、
めでたく、
ハンガーはもとのように使えるようになりました。
でも、
もともとは洋服を掛けすぎていたのが原因なので、
これを機会に、
ふたりで洋服も整理しました。
もう着ないものは処分する。
季節外れのものは二階に持って上がる。
そうすると、
ハンガーは、とてもすっきり。
洋服の間に風が通る隙間もできました。
「あー、
ハンガーがわたしに覆いかぶさってきたときはどうしようかと思ったけど、
今は、スッキリできてよかったな」
とさちほさんは思いました。
いつもは、ソファで
だらだらしているのりっぴですが、
この日は大活躍でしたね。
のりっぴ、ありがとう。
おしまい。
電子書籍
『段ボールのお城のさちほさん』はこちらです。
〈電子書籍出版しました〉






