通常は関係者以外入れない場所にある樽工場に向かいます。






樽作り、リチャーの体験です。




2001年にスコットランド樽職人組合から「世界の樽職人15人」に選出されたニッカの樽職人・長谷川清道さんは「いい原酒といい樽といいブレンダーがいて、はじめていいウイスキーができる」という言葉を残しています。




新樽と比較すると、旧樽はおだやかな口当たりが魅力です。
新樽は栃木にあり、余市では使い終わった新樽を再び使えるようにしています。

リメイド樽と旧樽の違いは、リメイドでは底板など、樽に新材を加えるため、新樽と旧樽のいいとこどりといった個性があらわれるところです。




中身が空でも120kgはある、大きな樽のタガを樽職人さんがゆるめます。




まずは底板を外します。






タガはフレキシブルな鋼でできていて、木樽の呼吸を妨げないようになっています。

昔は楔を打ち込んで割っていた作業ですが、樽のまわりをハンマーで規則正しくたたいてゆるめます(素早いのであまり写真が撮れませんでした)。




樽の焼き直し(リチャー)です。




昔は両方の底をとって、炭で焼いていた作業です。
アルコールが燃え、青い光がみえます。




樽の内側の表面が1~2ミリ燃え、木の成分がもどります。
絶妙な焼き具合が要求されます。




内面は700℃になります。




チャーにかかった3分間のうち、炎が出ているのは50秒ほどなのですが、迫力があり、長く感じられました。




ほわんと蒸気の上がる樽。






こんどは組み立てです。
外すよりも膨張などを考えなければいけない組み立てのほうが大変です。
ガマを入れて溝を埋めていきます。







見学した時は北米産のガマでした。








天井にあるのは余市の「ガマ」ですが、希少となってしまったため外国産のガマを使用しています。
水を吸うとパッキンのような役割をしますが、糖分のあるシェリー樽には行っていないとお伺いしました。






そしてたてガマを入れます。






くさびを入れ、3mm~5mmの間をつくり、そこに樽に対して下から1/4ガマをいれます。
みんなで体験です。




当時はフランス産のガマでした。








樽を締めます。




機械を使って仕上げていきます。














機械でおしまいというわけでなく、手ででこぼこを揃えて組み立てが終わります。




樽づくりが完成したあとは、水を張り、水漏れしないか確認してから樽詰めが行われます。
竹鶴さんは樽まで責任をもって、自分ですべて行うことが重要であると竹鶴ノートに書き留めていて、樽の素材となる素材が銀山から手に入るということも余市選定のファクターでした。
現在はアメリカから輸入しているホワイトオークを使用していますが、樽のタガの締め、鏡板の加工以外の工程は樽職人による手作業で行われています。
ウイスキーは原酒となる液体をつくるだけでなく樽職人の存在が大きいことにも気付かされます。




アサヒビール株式会社のイベントに参加し、マイウイスキーづくりを余市蒸溜所で体験しました。

〓ゆうき〓