昨日ランチに訪れたシェ松尾で、鳥肌が立つような「引き寄せ」の話をうかがったので、みなさんにシェアしたいと思います。
(瀟洒な住宅街の中にある、シェ松尾の正門)
シェ松尾松濤レストランが使用しているこの洋館にまつわるお話です。
この洋館は大正13年に英国人建築家によってつくられたもので、当時はある外国大使館の所有物となっていました。それを後に、芸術家を後援することの好きな弁護士が買い上げたのです。そして、この建物を才能のある芸術家のために使いたいものだと考えていました。
その頃、シェ松尾のオーナー・シェフ松尾幸造は、有名店での修業を経て、着々と腕を磨き、シェフとしての独立を夢に描きながら、ケータリングの仕事をしていました。あるとき、パーティーのケータリングを依頼されて、会場に出向いた松尾は、件の弁護士と巡り会います。
松尾の料理を気に行って、「君には才能があると思う。独立した方がいいんじゃないか?」と聞く弁護士に、松尾はこう答えます。
「はい、独立します。実は、場所ももう決まっているんです。」
「それは何処だね?」
「はい。松濤1丁目23番15号です。」
「君、それは僕の家だよ!」
(小和田雅子様ご来臨の折の松尾氏との記念写真)
恐ろしいほどの偶然と強運。
そして、誰のものとも分からぬ洋館に惚れこみ、「ここに店を出す」と決めて、番地まで覚えている思い込みの強さ。
松尾さん、ただものではありません。
そして、その後も、レストランを出すことができないはずの純粋な住宅街に、シェ松尾を開店するための認可を得るため、周囲の人たちが信じられないほどの働きを見せてくれるのです。
才能のある人、熱い思いを持っている人の周りには、自然に応援したい人たちの気の流れができ、それが大きなうねりとなって、やがて竜巻のようになって、さらに多くの人を巻き込んでいくのですね。
信じることの大切さ、想念のもたらす奇跡を教えてくれた、松尾幸造氏の実話でした。
(松尾幸造氏)