私がマイケルジャクソンを初めて見たのは、小学生の頃のことです。
ディズニーランドでマイケル主演のキャプテンEOという3D映画を見て、「カッコ良い!」と釘付けになりました。
中学生になってから、たまたまマイケルジャクソンのショートフィルム(BAD)をテレビで見て、それからすっかり夢中になりました。
マイケルのテレビ放映がある度にビデオに録画をして、何度も何度も繰り返し夢中になって見ていました。

・・・けれどマイケルは、6月末に突然この世を去りました。
その時に私が感じた苦しみは、想像を絶するものでした。
自分の体の一部が引き裂かれる感覚に襲われ、何度も何度も、自分の手足がもぎ取られる夢を見ました。
心も体も砕け散るかのような痛み、恐怖、悲しみ、絶望・・・、私には、後追い自殺をするファンの人達の気持ちが少し分かります。
自分の興味関心が取り上げられることは、私にとっては自分の体の一部をもぎ取られることと同じであり、それは生きるに値しないと感じるほど辛いことだったのです。

幸いにも、マイケルはたくさんのCDやDVD、写真を残してくれたので、私は自分の興味関心の全てを取り上げられたわけではありませんでした。
私は、マイケルが亡くなってから、ファンが集うSNSに参加しました。
そして、そこで出会ったファン仲間と励まし合い、支え合ううちに、時間はかかりましたが少しずつ立ち直ることができました。

自閉症は興味関心に偏りがあると言われますが、一度ハマると、寝食も時間も忘れて没頭してしまうことがあります。
興味の対象となるものは、電車、恐竜、昆虫、機械、ゲーム、漫画、スポーツ等々、人によって様々に違いますが、その熱意はとても強く、時には熱中しすぎて、学校や仕事などの生活リズム、食事や身だしなみにまで支障をきたしてしまうことがあります。
この強い熱意を生かして、趣味の世界で成功したり、職業に結びついたりすることもあるのですが、残念ながらそれは少数かもしれません。
自分の興味関心と、自分ができる仕事は、必ずしも一致するとは限らないものです。
やはり趣味は趣味として割り切って、日常生活に支障をきたすほど没頭するのではなく、現実の生活と折り合いをつけて楽しむ方法を身に付ける必要があるのだと思います。

興味関心への没頭を切り上げる手段として有効な方法の一つにタイマーの使用がありますが、実は私は、タイマーだけではあまり効果がありません。
単に「タイマーが鳴ったらやめる」と決めただけでは、タイマーが鳴っても無視します(爆)。
そのため、いつも私は、タイマーと身体活動を組み合わせるようにしています。
私がマイケルに没頭している時は、DVDを見ているか、パソコンで動画を見るか、SNSをしているか、そのほとんどは座ってする活動です。
そのため、タイマーが鳴ったら思い切って立ちあがって、料理や掃除といった家事で体を動かすことで、ようやく気持ちを切り替えることができます。

また、次はいつマイケルに没頭することができるのか分かっていることも、気持ちを切り替える助けになっているのかもしれません。
一日のうちで趣味に没頭することのできる時間が保証されていれば、それまで我慢することもできますが、次はいつできるか分からないという状況では、「今のうちに」という気持ちが強く働いて、いつまでたっても気持ちを切り替えることはできないかもしれないなと思います。

もし熱中しすぎて日常生活に支障が出てしまった場合、周りが本人の趣味を取り上げてしまったり、また何かの罰として取り上げてしまうようなことは、できれば避けた方が良いのではないかと思っています。
先ほども書いたとおり、興味関心を無理に取り上げられることは、想像を絶する苦しみを生む可能性があるからです。
本人が興味関心にあまりにも熱中しすぎている時には、そこには何らかの別の原因があるのかもしれません。
以前の記事 体調不良3~頭痛~  にも書きましたが、自分が熱中できる興味関心は、頭の中で繰り返される映像再生を止めてくれる効果があります。
もし現実の生活で強い不安や焦りを感じていて、現実の不安から目をそらすために興味関心に没頭せざるを得ないのであれば、まずそちらの原因を取り除くことが必要になってくるのではないかなと思います。

興味関心は、もちろん悪いことばかりではありません。
たとえば自分の興味関心をきっかけとして、同じ興味を持つ友人ができることがあります。
マイケルに興味がない人に、延々とマイケルの話をしても嫌がられるだけですが、趣味仲間であれば、いくらでも思う存分話をして盛り上がることができます。
自分の大切な物が誰にも理解されないという状況は辛いものですが、同じものに共感し合える仲間がいれば、そこに自分の居場所を感じることもできます。
また、興味に没頭することで、不快な脳の映像を止めてリラックスすることができます。
興味関心に使うお金を稼ぐために、仕事にも張り合いが出るかもしれません。
私は、興味関心は上手に付き合えば、人生に彩りを添えてくれるかけがえのないものになると感じています。


マイケルに興味がある人も、ない人も、ぜひどうぞ。私は、彼の生きる姿勢に憧れています(^^)




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