わが夫(英国人)の
本年の抱負
(New Year Resolution)は
『日本語を勉強すること』。
元旦の朝、布団の中で
ぐるぐる惰眠を貪っていたら
(一年の計はどこへいったのか)
少年のように目を輝かせた夫に
その旨、宣言されました。
それならば妻として応援しよう、と
「まあ基本の文法なんぞは
本で学べるだろうから・・・
日常生活で君がよく使う単語を
折に触れ教えていく作戦で
私としては協力したいと思うが、どうか」
「いい考えだと思います、
よろしくお願いします」
そう言うと夫はベッドを降りて
日課のストレッチを始めました。
「よし、じゃあまず第一回授業だ、
その運動は日本語で『柔軟体操』」
「ジ・・・ジユウナン・・・?
もう一度ゆっくり言ってください」
「じゅ・う・な・ん・た・い・そ・う」
「ジーイ、ユ・ウ・・・」
・・・『じゅ』って
そんなに発音が難しいですかね?
なおこの日私が夫に教えた単語は
『柔軟体操』のほかに
『屋根裏部屋』、そして『逆切れ』。
・・・いや・・・
私がやってしまったんですよ、
新年早々、逆切れを・・・
夫の実家恒例の『クリスマス散歩』が
悪天候を理由に中止になったので
気が緩んだ私は、愚かにも
うっかり元旦の『新年散歩』に
参加してしまいまして・・・
寒いわ暗いわトイレに行きたいわで
何故自分はこんなことをやっているのか!
と冬のヨークシャーで
すっかり頭に血が上った私は
「妻、大丈夫ですか、君、
悲しそうですけど。寒い?楽しくない?」
と心配してくれた夫に対し
「悲しそうに決まっているだろう!
そりゃ寒いし楽しくないわ!
しかしそれもこれも
すべて私の判断ミスのせいだ!
貴様には関係ないっ!あっち行けっ!」
・・・皆さーん、
人として最低な女がここにいますよー!
まあ無事に散歩が終わり
トイレを使いお茶などを飲んだ後で
私も夫にしっかり謝罪をし
「ああいう風に非は自分にあるのに
他人に当り散らすひどい態度のことを
日本語では『逆切れ』といいます」
「もう一度ゆっくり言ってください」
「ギャ・ク・ギ・レ、です」
「ギーイ、ヤ・ク・グィ・レ・・・
僕はね、この単語は
ちゃんと覚えようと思いますよ、
今後よく使いそうな言葉ですからね」
「・・・待て、どういう意味だ」
「ギィ、ヤク・・・ギレ
・・・・ギャク・ギーレ・・・
どうですか僕の発音」
「悪くないぞ」
「アナタハ、ギャクギレ・ツマ・デス」
「おい、止めとけ」
「アナタハ、ボクノ、
ギャクギレ・チャン、デス」
「洒落にならないから止めとけ!」
というわけで、ヨークシャーより
『逆切れ妻』がお送りしました。
寒さと尿意は人を獣にしますよ
例の女性用立ち小便器具
『シーウィー』(前述 )は
こういうときに必要だったのね!
の1クリックを
↓

