私の周囲にいる英国人やスペイン人で
日本を訪れたことのある人は皆
「日本人って外国人にとても親切だよね!」
と口を揃えて言ってくれるので
「まあな、我々は性根が優しい民族だからな!」
とかすっかり図に乗っている私なのですが、
唯一、夫(英国人)の親友で
台湾出身の殿方ひとりだけが
「そうかな・・・僕、日本で道に迷って
色々な人に助けを求めたけど、
徹頭徹尾無視されたよ・・・皆、冷淡だった・・・
あれなのかな、それって、
僕がアジア人だから・・・かな・・・?
何て言うの・・・差別・・・みたいな・・・?」
これを聞いたわが夫はしたり顔で
「過去の歴史ってのはあるからねえ」
とか頷くんですが、
いえいえいえ、違うんです。
この台湾人氏ってはっきり申し上げて
100%日本人に見える外見をしているんですよ。
浴衣と日本酒がよく似合う
純血種の日本のおじさま!みたいな。
こういう人にね、
突然東京の真ん中でね、
流暢な英語で
「エクスキューズミー!」
とか言われたら、
わが同胞の善男善女は
まず最初にものすごく驚いちゃうと思うの!
反射的にその場を逃げ出しちゃうくらい!
「夫のような、どこからどう見ても
日本人らしくない風体の男がね、
東京駅構内で困惑顔で前から歩いてきたら、
こっちだって心の準備が出来るじゃないですか、
あれ、もしかしてこの人、道に迷っているのかな、
そして日本語は話せないのかな?って。
でもね、あの台湾人氏のあれはね、
あれはもはや反則だわ、虚をつかれるわ」
「そういうもんですかね」
「そうですよ!我々が東京で開いた結婚式で、
あの台湾人氏が私の弟に英語で祝意を述べたら
うちの弟はパニックに陥っていたじゃないですか
『今日って公用語が英語なの?
日本人同士でも
英語で話さなくちゃいけないの?』と。
それくらい彼の英語は衝撃的なのよ!」
そんな台湾人氏は非常に友情に篤い男で、
今回夫が東京に滞在しているのを聞きつけて
二泊三日の日程で遊びに来てくれました。
「おもてなしの気持ちを込めて、
僕は彼を連れて高尾山に登ってきますね!」
「・・・君のおもてなしの心は
私のそれとはずいぶん違うよなあ・・・
ま、とりあえず私は留守番希望ですから」
高尾山はとても楽しかったらしいです。
そして夫と台湾人氏は
私が言わんとしていたところを
多少は理解してくれた模様です。
通りすがりの方に
夫が日本語で道を尋ねた場合、
全員が全員、夫の隣の台湾人氏に向かって
丁寧に日本語で道を教えてくれたらしい。
そしてそこで台湾人氏が唯一知っている日本語で
「日本語、話セマセン、私、台湾ノ人デス」
と言うと皆様一様に驚愕の表情を浮かべたそうな。
「僕、そんなに日本人っぽいですか?
そんなこと言われたことがないんですけど」
「申し訳ないですが、
どこからどう見ても日本人です、
ありがとうございました」
高尾山の駅前にあるお蕎麦屋さんに入ったら
品書きがすべて漢字で書かれていて、
ひらがなとカタカナは制覇したものの
常用漢字とはいまだ格闘中である夫は
「どうしよう、僕、メニューが読めません」
「ああ、じゃあ僕が読んであげるよ、
僕、漢字は得意だから!
えとね、これは『天麩羅蕎麦』」
「じゃあ僕はそれにします(ここまで英会話)
スミマセーン、テンプラソバオネガイシマスー!」
するとテーブルの準備をしていたおばさまが
早口の日本語で何かを台湾人氏に話しかけたので
「私、台湾人デス、日本語、話セマセーン」
おばさまの悲鳴に厨房のおじさまが
何事かと覗きに来たらしいですよ・・・
まあ悲鳴といっても多分
「嫌だー!すっかり日本人と思ったわよー!」
とかそんな感じだとは思うんですけど。
「でもね、高尾山の人は皆笑顔で
すれ違うとき『コンニチハー』って言ってくれるの!
人懐っこい気質の人が多い土地なんですか?」
「・・・さあ・・・どうかな・・・」
「僕はたいへん気に入りました、
今度は君も一緒に行きましょうね、高尾山!
僕が案内してあげますから!」
次回の帰国の際、
私は登山靴を準備しなくちゃいけないらしいです。
高尾山はなんでも
「ミシュラン三ツ星観光地」らしいですね
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今回は写真満載でしたが
読みにくかったりはしないでしょうか
大丈夫でしょうか
っていうかまるで
他の人のブログのようですな、これ











