死にむかう刹那。
その一瞬は意識のなかで引き伸ばされるという。
体を焼かれる死の苦痛に苛まれながら、トガタは思う。
命がけで救ったのに、アグニは生きないかもしれないと。

しかし、なぜアグニは生きなければならないのか。

アグニと同じくドマの業火に焼かれるトガタには、その苦しみがわかる。
こんなに辛いのに生きていなくなんかない。
そりゃそうだ。
生きていたくないだろう。
ずっと焼かれ続けて、息も苦しくて、熱くて、痛くて、痛くて。
たまったもんじゃない。
耐えられない。
それなのに、なぜ生きなければいけないのか。
トガタは答えをみつける。
その答えに、かすかに唇をほころばせた。

そして、トガタはアグニに言う。
アグニをしばる、呪いの言葉を。

トガタがみつけた「生きなければならない理由」「生の理由」とはなんだろう?
作者はその答えを、今後、明確にしてくれるだろうか?
…きっと、そうはならないと思う。
アグニが生きなければならない理由は、読者それぞれの解釈に委ねられている。
わたしは、単純だけれど、
「生きていて欲しいから」
だと思う。
生きることの理由は「生きたい」「生きていて欲しい」に集約されると思う。
なぜ生きなければいけないのか?
なぜ生きていてほしいのか?
その「なぜ」に根拠なんかなくったってかまわない。
感情に根拠なんかない。
だって生きたいんだ。
だって生きていて欲しいんだ。
それでいい。
それにしても。

ビッチちゃんやマスクのおっさんが名前も明かされないままお亡くなりになってしまわれたのが悲しい。
もちろんトガタが焼死体になっちゃったのも悲しいけどさ。
これ、どうなっちゃうんだろ。
パンツマンとサンとネネトしか生き残ってなさそう…
バッドエンドは嫌だなあ。


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