*【東大教室】ブログ上公開演習➋-5(解説)の続きです。
*問題は、【東大教室】ブログ上公開演習➋-1(問題)で確認してください。
演習➋ 古代(総合) 受領とその地方支配
解説⑤
■設問の考え方
最後に、設問A~Cの対処法を考えておきたい。
A
受領について、定義的な説明を求めている。
設問にある限定「官職上の……地位」に注意して答案をまとめればよい。
したがってたとえば、「私腹を肥やした」といった受領の性格を記しても、得点には結びつかないことになる。
B
➊「現地での受領の役割」、➋「現地での受領の……行動」、➌「徴税のあり方の変化」、という3点にわたって問題の限定が付されている。
また、文章(1)・(2)・(3)は、問題の限定➊・➋・➌の観点から「10世紀後半ごろの地方支配の様相」をまとめるうえでのヒントになっている。
解答する際の論理展開パターンはいくつか考えられるが、解答例は、➊→➌→➋という順序でまとめられている。
C
文章(4)・(5)が直接的なヒント。
「ある共通した特徴」を、うまく表現できたかどうかを点検しておいてほしい。
ついでに、この機会を利用して、人形を操ったり舞を演じたりする漂泊芸能民集団「傀儡」(くぐつ)も漢字で書けるようにしておこう。
音読みは「カイライ」で、たとえば「満州国は日本の完全な傀儡政権」といった表現が教科書に記載されているはずだ。
解 答
A国司中の最上位の者をいい国司四等官中の守もしくは介をさす。
(30字)
B受領は徴税・行政権を政府から委任されて任国を支配した。このため徴税方法も、人頭税から田堵層が耕作と納税を請負う土地税に変化し、受領はその裁量権を拡大・乱用して私富の蓄積に努めた。
(90字)
C家柄や身分・出自ではなく現地での事務処理能力が重視された。
(30字)