我が家では、ABA(応用行動分析)という療育方法に(も?)取り組んでいます。
ABAでは、こどもに、コンプライアンス=指示に従う姿勢を育てておく事が大切、とされています。
やらない、しない、と言い出したハルに対して、「ハルも遅まきながら、イヤイヤ期に突入したか~。成長成長!」とか、例によって悠長に構えていた私。
そんなとき、ABA療育に携わる方の、以下のようなコメントを目にしました。
・「いや」ということ自体がコンプライアンスができていない証拠。
・できれば「いや」と言わせないようにしたい。
そして、幼少期にコンプライアンスを確立できたお子さんと、そうでないお子さんの、青年期での差についても、具体的な例示がされていました。
がーん。
一時的なこと、成長の証、って考えていいのは、もしや定型発達の子の場合だけだった!?
そのコメントを見てから、「とにかく嫌って言わせちゃいけない!」「断固たる態度で対応しなければ!」という考えに取り憑かれてしまいました。
私、とっても影響されやすいんです…(^^;)
毎朝の身支度が、なかなかスムーズにできないハル。
ごほうびシールやら、手づくりのパネルやら、色々試したけど、全部効果無し。
それで、今までは、「しない!」と言ってるハルに、
「そうだね~。まだ眠いよね~。」
なんて声をかけながら、
二人羽織のような状態で動作を補助し、なんとかやり終えてました。
それが。急に。
「いやって言ってもどうせやるんだから、とにかくやる!」
「いやって言わない!」
「お母さんが言ったらやる!」
などなど、ビシビシ言いまくり。
そりゃ、やんないですよね。
ハル、ますます反抗する、やらない→私、イライラ→ハルもイライラ、の悪循環。
そのコメントをした方の言ってることって、そういうことじゃ無いんですよね。
日頃から、こどもとの信頼関係を築いて、指示に従わせる姿勢を身につけさせておくってことだと思うんです。
それなのに、私、頭ごなしに「いやって言うな!」って…。全然違うと思うんです。
頭ではわかってるんですけど。
とにかく、このまま「イヤイヤ」言わせていたら、将来とんでもないことになる!と、
焦りばかりが募ってしまって。
勝手に、かなり追いつめられていました。そしてハルのことも追いつめてました。(ToT)
そんな負のスパイラルに陥っていたとき、自閉症児のイヤイヤ期についての、こんな記事を見つけました。
以下、竹島浩司さん(心理学博士・認定行動分析士)のHP『自閉症「ABA治療教育」相談日記』からの抜粋です。↓
『治療教育で難しいのは「イヤイヤ期」だからこんなに反抗するのか、自閉症などの発達障害から来る特有の問題行動なのか、なかなか区別がつきにくいことでしょう。
2-3歳だからと放っておいて良い問題なのか、積極的に改善させようとした方が良いのか、難しい時もあるでしょう。
基本は問題行動が学びの障害になっているか、そうでないか、こちらはそれに合わせて反応を変えて行きます。学んでいるのなら、無理に「イヤ」を直す必要がない(「イヤ」が問題行動ではない)ということです。手間がかかるだけでは「問題」にしてはかわいそうでしょう。
でも、2時間泣き叫ぶ様な場合はその分2時間学びが妨害されてしまったので、問題でしょう。
健常発達の子に見られるイヤイヤ期の場合は、相手の反応をうかがっているというか、相手の反応が見たくて「イヤー」と言っている場合が多いのではないでしょうか。
「イヤー」と叫ばれてもやらせることはやらせて、「相手の反応を見たい」という子どもの欲求を満たさないようにしなければなりません。
しかし、「相手の反応を見たい」という欲求自体は悪い物ではないので、逆にもっと正しい行動をした時に満足させなければいけません。
実際療育をする場合はそのコンビネーションといったことも多いです。
時にはこだわりのために泣いていて、時には本当に指示されたことが出来なくて泣いており、時には相手の反応を見るためにやっている。
治療教育が上手く行って色々なことがわかるようになったり、前まではあまり興味のなかった人の反応が面白くなってくると、問題行動も少しずつ複雑になってくることがあります。これまでの単純なこだわりが抜けて、違ったこだわりに変わる場合もあります。
いずれにせよ基本は同じことでしょう。何が目的になっているのかを推測しながら、対処を変えて行くのです。』
そして、最後に
『子どももちょっと「イヤイヤ」がある方が子どもらしいですよ。完全を求めないところが、鍵になります。』
と書かれていました。
この記事を読んで、心が軽くなりました。
そして、毎朝の対応を、以前通りに戻しました。
そしたら、「嫌って言わせない事」に執着していた時より、断然スムーズにことが運びました。(^^)
元に戻っただけかもしれないけど…。(ーー;)
私が勝手に紆余曲折して、ハルへの対応がブレブレだったこの時期(たぶん2週間くらい)、
旦那はと言うと。(出勤が早出じゃないときは、ハルのことを手伝ってくれてる)
これまで通り、ハルを励ましながら、手伝いながら、少しでも楽しく取り組ませようと、努力してくれていました。
私がカリカリしてても、それを咎めず、間に入ってくれてました。
感謝です。
日頃お世話になってる、ABAセラピストさんからは、
「ABAの考え方からすると、毅然とした態度(靴を脱がない!と言ったらほっておく、風呂に入らない!と言ったら本当に入れない、など)は正しい。でも、ハルくんの場合は、もっと自然な対応でいいんじゃないかな。心の中の事を考えてあげることも、大事だと思います。」
と、アドバイスいただきました。
療育や育児って、いろいろな考え方があって、影響されやすい私はバランスをとるのが難しい。
これからも日頃から支えてくださる方や、家族とよく話し合って、その都度ハルに必要な対応を考えながら
一歩一歩進んでいきたいと思います。