日本は先進国の中でも食糧自給率は最悪であり、それは農業漁業など一次産業の失敗を示している。
何をやるにもお金と手間をかけ、成り立たなくなったから後継者も育たず衰退したのだ。
だから日本の農業は貧しい国や過酷な条件の地ではまったく通用しない。
機械や井戸を提供しても燃料や部品が買えなければ維持出来ず、破壊した表土と共に荒廃するだろう。
技術支援してもその大半が廃墟になっているのは当たり前で、税金も無駄に使われている。
水も資金も豊富な日本でも成り立たない方法だから結果は見えている。
野山を見渡せば誰にでもわかるが、植物は放っておいても適度に雨さえ降れば育つ。
その本質は人が丹精込めて育てるものでもなくお金がかかるものでもない。
工業製品のように色や形や大きさの品質を求めたから大地も植物も人間も不健康になってしまった。
不健康に育った野菜の具合がそのまま人間に返って来ているとも言える。
鳴かぬなら鳴かして見せよう・・の如く、農業技術は土壌だけでなく土さえも必要としない均一的な作物を生みだした。
医者や薬を必要とする人間は増え、野菜もまた薬なしでは育たなくなった。
育たないと言うより商品として流通出来なくなった。
それらは文明と言うより科学の歪が生み出したものであり、それらを生きるのが精一杯の国の人々に押し付けるのは間違っている。
彼らは農産物に色や形や大きさなどの規格は必要なく、飢えることなく暮らせるのが先決なのだ。
お金を得るには商売が栄え、企業が発展しなければ雇用も生まれない。
日本は戦後の高度成長期を得て経済発展を遂げ、小国ながら世界へ躍り出た。
ミクロに及ぶ創意工夫と努力で、その技術は世界最大のアメリカの自動車産業までも脅かすようになった。
機械技術だけでなく薬品や健康食品なども過剰とも言えるくらい流通するようになった。
しかし自然界の生き物同様に健康が当たり前ならそれらは本来必要ないものだ。
一次産業は生命を維持する大切な産業、そこに人は機械化学技術の道理をそのまま持ち込んだ。
企業や団体は大地や生命の仕組みを知ることなく、農学もまた同じで効率の良い早期量産から学問はスタートした。
続く・・