海底二万マイルとジャック・イヴ・クストー | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

子供の頃見た映画「海底二万マイル」は衝撃的だった。

ジュール・ベルヌのSF小説を映画化したものでカラーも綺麗だった。

小説が出来た1869年と言えば飛行機もなく船は石炭の時代、原子力などとは無縁の時代に登場してきた原子力潜水艦ノーチラス号と科学者でもあるネモ船長は子供にとってはヒーローだった。

潜水服を来た隊員達が海底を歩き、海底牧場から暮らしに必要なものを全て賄う姿に、理想的な未来人の姿を見たような気がした。

フランスの海洋学者ジャック・イヴ・クストーがカリプソ号で世界を巡り、海洋生物の調査と保護に生涯を賭けた映像も感動的だった。

ベルヌと同じフランス人のクストーもベルヌの影響を受けたのか、世界で初めてアクアラングを発明した。

今はスキューバと言う言葉が適切だが、子供の頃は登録商標のアクアラングと呼んでいた。

第二次大戦、クストーはフランス特殊部隊の大佐で、停泊中のドイツが誇る潜水艦Uボートの爆破任務に当たった。

正確な時間合わせが必要となり、当時はなかった防水腕時計の開発を指示、出来上がったのが今も人気があるロレックスのサブマリーナで、そのものズバリ「潜水艦」と言う名がついている。

由来を知らずに使っている人も多いが、オイスターとは牡蠣の事、つまり牡蠣のように強度を保つ為、世界で初めてステンレスをくり抜いた防水時計だった。

ロレックスの時計のほとんどがオイスター仕様だ。

今は装飾ブランドのイメージが強いが、いつもクストーの思いを感じ取っている。

ベルヌにしろ、ネモ船長にしろ、クストーにしろ、その「視点」は夢を現実に変えるものだった。

ネモ船長とクストーが自分の人生に大きな影響を与えた。

そして迷わず海洋学の道を選び受験も一校しか受けなかった。

ネモ船長は空想の人物、クストーは実在、空想と現実が交差、やがて自分なりの夢となって広がっていった。

海洋学を勉強してフランスへ渡り、クストーの弟子になるつもりでいた。

カリプソ号の乗員にしてくれるなら給料などいらなかった。

若さと情熱で夢を追いかけた時代、今もその情熱だけは持っている。

海という狭い範囲だけではなく、今は地球全体が視野の中に入り、何を成すべきか焦点が合ってきたようだ。

好奇心が夢を呼び、夢がさらなる探究心を生む。そしてそれがいつか人としての使命になって行った。