10歳でデビューしたデミ・ロヴァート(Demi Lovato)は、2008年、ディズニーチャンネルで放送されたテレビ映画で大ブレイクした。さらにファーストアルバムを発表すると、ビルボード2位を記録し、翌年のセカンドアルバムではついに1位を獲得した。
日本では10代のアイドルタレントが音楽でも大活躍するなど昔から珍しくないが、アメリカのショウビズもだんだん日本化しているのかもしれないなどと思って見ていた。そのうちAKB48みたいなアイドルグループも出てきそうな勢いだ。
もちろん、アメリカは日本より芸能活動に関するハードルはまだまだ高い。Demi Lovatoさんがすばらしい才能の持ち主であるのは疑いない。
ところが、今年になって彼女に対する風向きが変わる。人気タレントとして確固たる地位を占めるごとに、彼女に対するアンチが増えた。もちろん、それはよくある話だが、彼女はまだ高校に通う18歳である。ついにいじめが起こってしまったのである。
最近も自殺者が出るなど、いじめは日本でも社会問題になっている。ただ、アメリカのいじめ問題は頻度も深刻さも日本の比ではなく、あからさまに暴力的にいじめられることが少なくない。ここのところ、いじめで毎月誰かしら自殺しているような印象で、いじめは日本よりはるかに大きな社会問題になっている。このブログでもアメリカでの事件を1つ取り上げたことがある(→リンク)。
Demi Lovatoさんもいじめで深い精神的外傷を負ったのだろう。芸能活動を休止し、リハビリ中であるそうだ。最近も、家族のために買った豪邸がさらされていて、the creepy mansion(不気味な豪邸)と呼ばれているそうだ(→写真1 写真2)。
まだ若いとはいえ、ショウビズで成功したのだから大きな家を買うくらいいいじゃないかと思ってしまうが、叩かれるときはとことん叩かれるようになってきている。
ここでもさんざん「世界の日本化」については述べているが、アメリカのいじめ問題にも、今までなら私たち日本人が「日本固有の問題」と認識していたことが多々含まれている。
子供やティーン向け番組中心のディズニーチャンネルでスターが生まれて、全米の人気者になって、学校でいじめられメディアで叩かれスクリーンから忽然と消えるなんて、なんだか日本の話のようである。
ただし、日本の場合は長年の文化に根ざしているので、それなりの洗練というものがあり、「ブレーキ」の機能がたしょう残っている。アメリカだとブレーキというしくみがかかりにくく、どこまでもエスカレートしやすいのだろう。
Demi Lovatoさんが1日も早く回復して、また元気に活躍することを祈念している。
