第31期鳳凰位決定戦 | kyupinの日記 気が向けば更新

第31期鳳凰位決定戦

今日は精神科とは関係のない麻雀の第31期鳳凰位決定戦の話なので、興味のない人は読み飛ばしてほしい。(参考

そういえば、今日(3月1日)は将棋界の最も長い日(A級順位戦最終節)である。たった今、ケーブルの囲碁・将棋チャンネルで生放送されている。

麻雀のプロの団体はいくつかあるが、おそらく最大の会員数を誇るのは日本プロ麻雀連盟だと思う。他に最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会の2つは比較的規模が大きい。

日本プロ麻雀連盟のリーグ戦の最高位の頂点が鳳凰位であり、おそらくこの連盟のほとんどすべての会員は鳳凰位の獲得を目標にしているのではないかと思う。

現在、鳳凰位戦のリーグ戦の最高のクラスA1とそのすぐ下に位置するA2リーグはニコ動で生配信されている。

鳳凰位を争うリーグ戦は、A1、A2 B1・B2 C1・C2・C3 D1・D2・D3にクラス分けされている。この最も上位のA1のカテゴリーの選手が1年間戦い、上位3位までに入ると、鳳凰位決定戦に出場できる。同点の場合は順位が関係するが、将棋のように何勝何敗という結果にならないため、順位の優位さはほとんどない。

A1リーグは将棋でいう名人位を争うA級リーグ戦と同じようなものである。ただし、鳳凰位戦はオールカマーではなく、日本麻雀連盟に所属する人に限られている。今年度のA1リーグ戦は、以下の結果に終わっている。

1 勝又 健志(東京) 95.6

2 瀬戸熊 直樹(東京) 91.7

3 前田 直哉(静岡) 66.5 (以上、挑戦権獲得)


4 ともたけ 雅晴(千葉) 52.0

5 荒 正義(北海道) 36.8

6 沢崎 誠(群馬) 35.8

7 伊藤 優孝(秋田) 10.9

8 古川 孝次(愛知) ▲ 0.2

9 近藤 久春(秋田) ▲ 11.2

10 望月 雅継(静岡) ▲ 56.6

11 柴田 弘幸(神奈川) ▲ 149.1 (以下、A2に降級)

12猿川 真寿(静岡) ▲ 202.2


A1は12名の選手により戦われ、挑戦権を得る3名および降級者2名は各節半荘4回戦、計10節、トータルで40半荘の成績で決定される。また連盟Aルールは、一発、裏ドラがなく、運の要素を極力廃しており、順位点も相対的に小さいため、素点が重要になる。

連盟Aルールは、ドラのないピンフのみの1000点の手はリーチをかけても、出あがりだとリーチピンフの2000点にしかならない(厳密にいうと稀にハイテイがつく)。ツモってやっと700・1300である。従って、ピンフのみの手では、親ならともかく、子のリーチは滅多に見ない。このような競技ルールだと、3900はちょっとした手と言えるし、5200は十分に大きな手である。

40半荘くらいの回数があると、そのシーズンの好不調もあるが、だいたい強い順に並ぶ。運の要素はあるのはあるが、10%くらいだと思われる。

現在、ニコ動の日本麻雀連盟チャンネルで、鳳凰戦はA1とすぐ下のA2リーグは生配信されており、入会するとタイムシフトで後日観ることができる(1週間以内)。日本麻雀連盟チャンネルは生配信されるコンテンツが多い割に、月間たった540円と驚異的な安さである。ただし、ニコ動のプレミアム会員にならないといけないようで、ニコ動に540円かかる。(別に宣伝ではないが)

うちは、スカパーのサッカー、ケーブルテレビ、WOWWOWおよびスターチャンネルなども入っているが、スターチャンネルなんて全然観ない。嫁さんも今はあまり観ない。スターチャンネルは真剣に解約しようかと考えている。スカパーのサッカーも今は以前より観ないようになったし、特にオフシーズンはただ料金を払っているだけだが、サッカーのサポーターとして、配信が潰れると困るので、支援も含めて止めないでいる。WOWWOWはジョコビッチや錦織が出てくるのでやめるにやめられない。

ニコ動でリーグ戦を配信されるのは良いが、A1リーグは月曜の夕方5時に始まり、夜10時~11時頃にやっと終わるため、観る方もヘトヘトである。プロがサクサク闘牌しているのに、なぜここまで時間がかかるかと言えば、半荘1回終わるごとに、おそらくタバコ休憩があるから。また4半荘終了後に、MCと解説を交えての感想戦もある。これもけっこう時間がかかる。連盟チャンネルの場合、通常の感想戦は、時間が経つと観られなくなると思うので、タイムシフトの1週間以内に1度は観ておかなくてはならない。このようなこともあり、あまり重要でないコンテンツは観ない。A1およびA2リーグ戦、およびタイトル戦の観戦だけで精一杯といったところ。生きていくのに最低限の時間が足らなくなる。

麻雀は実際に自分がしなくても、観ているだけで十分に楽しめる競技性を持ちあわせている。あのA1、A2リーグは、サッカーなどと遜色ない熱い戦いだといつも思う。

ケーブルのモンドTVで長く配信されているモンド21の麻雀は、比較的強い選手が出てはいるが、全く出たことがない選手の中でも強豪が存在する。また、日本プロ麻雀連盟以外の若い選手の中にも強豪がいる。上記のA1リーグの12名はいつもリーグを観ているので、どのような戦法なのかほぼ把握している(別に知っていたとして、何かメリットがあるわけではないが)。

今年度のA1リーグは序盤、瀬戸熊直樹プロはかなりポイントをリードしていたが、終盤、不調になり、最終第10節の最終半荘には、3位以内に入れるかどうかわからない状況に至った。あれほどの強豪ですら、40回も半荘を続けて、40試合目にやっと決定戦出場を決めたのである。いかに厳しいリーグかがわかる。

下の映像は、最終節の1つ前の第31期鳳凰戦A1リーグ第9節3回戦の1場面である。僕はこれをライブ配信で観ていた。なお、MCは赤毛の白鳥翔プロ、解説はあのモンドでよく出てくる滝沢和典プロである。(ともにA2。なお、A2クラスはかなりの強豪)


望月雅継プロの清老頭。

望月雅継プロは上の映像では頭が爆発している。彼はまだ40歳にいっていないのではないかと思うが、なんと鳳凰位も1期獲得している(2006年、23期)。雀風は1言でいえば「ホームランバッター」。今シーズンは降級の危機だったが、この清老頭を決めてA1残留確率を高めた。1つ凄いと思うのは、瀬戸熊直樹プロはリーチをかけているのに放縦にならなかったこと。僕なら、気配が出た時点で、とっくに打ち込んでいると思う。(謎)

とりわけ早い国士無双(2順目に聴牌など)はともかく、プロは鳴いて上がれる役満の放縦での決着は極めて稀である。その理由の1つは、字牌などの特殊牌は警戒され絞りがきついから。とにかく、無防備で放銃にならなかったのは凄い。

上の映像のMCの白鳥プロは、お笑いの出川さん風に「やばいよ、やばいよ」と言った風に、職務を忘れて舞い上がっているが、まあ面白いから良いでしょう。なお、彼は慶応卒らしい。白鳥プロはまだ若いためか、ニコ動のオーディエンスによくいじられている。ある時、女流のプレーオフのMCの際、感想戦でオーディエンスから「白鳥が清水さんの悪口を言ってましたよ」と言われていた。基本的に白鳥プロのMCは悪くない。

なお、MC、解説、いずれをやらせても最も優れていると思うのは、麻雀IQ220と言われる勝又健志プロである。彼はMCと解説を区別して対応しており、解説の場合、やや辛口であるものの、色々な局面の見方ができるので、結果的にミスかもしれない選手のフォローになっていることも少なくない。滝沢プロの解説は、非常にわかりやすく専門的でもあり秀逸である。解説で面白いのは、ともたけプロと荒プロだと思う。(藤崎プロはボケた語りが面白い。ボケの中にも鋭さがあると言った感じ。瀬戸熊さんは、構えの点で勉強になることが多い)

とにかくMCや解説もかなり楽しめる。なお白鳥プロだが、プロ試験の際に面接があり、当時、瀬戸熊直樹プロが面接官を務めたという。彼は「白鳥翔って、珍しい名前でしょう?」と言っていたが、確かに芸名のように見える。以下は今年度のA2順位。

1 仁平 宣明(福岡) 210.8

2 前原 雄大(東京) 182.7 (以上、A1昇級)


3 内川 幸太郎(長野) 138.1

4 佐々木 寿人(宮城) 121.4

5 石渡 正志(神奈川) 79.4

6 滝沢 和典(新潟) 66.9

7 二階堂 亜樹(神奈川) 51.0

8 紺野 真太郎(静岡) 41.5

9 刀川 昌浩(東京) 14.2

10 櫻井 秀樹(山口) ▲ 26.8

11 白鳥 翔(東京) ▲ 29.9

12 ダンプ 大橋(神奈川) ▲ 43.7

13 四柳 弘樹(富山) ▲ 126.6(以下B1降級)

14 山井 弘(富山) ▲ 148.0

15 黒沢 咲(東京) ▲ 242.4

16 河井 保国(茨城) ▲ 419.6


上のように、モンドTVのモンド21杯に参加している選手は、A1のカテゴリーに在籍するのは瀬戸熊プロおよび藤崎(前)鳳凰位の2名だけで、佐々木プロ、滝沢プロ、山井プロはA2のカテゴリーである。

山井プロは今年度は世界選手権(パリ開催)とモンド21杯は優勝したものの、リーグ戦は不調でB1に降級となった。なお、モンド21に2年連続で参加し決勝まで進出した井出康平プロはまだC2で、昨年度優勝した村上淳と今年初出場した新井啓文プロは、最高位戦日本プロ麻雀協会の選手である。

A2のカテゴリーには、二階堂亜紀プロと黒沢咲プロの2名の女性選手が在籍している。ただし、黒沢プロは今年度、降級になってしまった。

昨年度の鳳凰位決定戦は、最終節でギリギリ3位に滑り込んだ、麻雀忍者、藤崎智プロが終始、安定した戦いぶりで、前年の鳳凰位、瀬戸熊プロを破り鳳凰位を獲得している。この戦いの全てはユーチューブで観ることができる。

今年も前年と同じような現象が起こった。かろうじて3位に滑り込んだ前田直哉が緒戦から快調に飛ばし、鳳凰位を獲得したのである。今年度の決定戦は、A1に昇級したばかりの勝又健志プロと前田直哉プロの2名に対し、ビッグネームの瀬戸熊プロ、藤崎プロが受けて立つ構図だった。勝又プロ、前田プロいずれもタイトルの獲得はあるものの、のべタイトル獲得数は、瀬戸熊プロ、藤崎プロが断然多い。

この4名のプロは、唯一、瀬戸熊プロのみ攻撃的雀風で、他3名は少なくとも攻撃型ではない。藤崎プロは受けが強いバランス型で、これは前田プロも同様である。勝又プロもバランス型で、瀬戸熊プロは受け潰される懸念があったが、実際にはリーグ戦の終盤の不調を引き摺ったのか、手が入らず良い場面があまりなかった。それでもなお、瀬戸熊プロの勝負に対する姿勢は素晴らしいと思う。何が凄いかと言うと、彼の精神力である。

藤崎プロは前鳳凰位らしい見事な戦いぶりで、最終戦のオーラス、ツモれば逆転まで追い詰めたが僅かに届かなかった。最終局で、必要な跳満の手を作るのは、一発も裏ドラもない競技麻雀では容易ではない。そのカン8索待ちは、3枚場に切れていたものの、1枚だけツモ山にあったのである。

こうして前田プロは、A1に昇級して最初のリーグ戦および決定戦で鳳凰位を獲得するという快挙を成し遂げたのであった。

なお前田プロは、闘牌している様は実に飄々としているが、話すと結構良くしゃべる。受けの際の対処が凡人に比べ一歩速い。ただし、今年は幸運にも恵まれたと思う。

(色々書き足りないので、いつか続きを書きたい。)


今年度、A2最終節の前原雄大の四暗刻。昨年もA1の最終節で四暗刻を上がったが、それでも降級した。彼は連盟の怪物。1名だけ特別な武器を持っている感じ。前原雄大という名前は芸名で、伊集院静氏から貰ったといわれる。この映像のMCは現在A2の山田浩之プロ、解説は荒さんである。この解説は面白すぎる。

参考
自分は2度死んだので多分長生きしますよ
国士無双のダブルリーチ