「最近、眠れないんです」

 

薬局でも、本当によく聞く言葉です。

 

でも、眠れない
にも色々なタイプがあります。

 

「どんなふうに眠れない?」

 

・布団に入っても眠れない?
・眠れるけれど、夜中に何度も起きる?
・朝の3時、4時に目が覚めて、そのまま眠れない?
それとも、
・ちゃんと寝ているはずなのに、朝からぐったり?

 

同じ「眠れない」でも、

どこで眠りにつまずいているのかによって、
見てほしいところが違います。

 

だから今日は、

「どうしたら眠れるの?」

を考える前に、

自分の眠りをちょっと観察してみましょう。


あなたは、どのタイプに近いですか?

① 布団に入っても眠れない

夜11時。

明日も早いし、そろそろ寝なくちゃ。
布団に入る。

 

ところが……

 

眠れない。


「明日の朝、起きられるかな」
「あと6時間しかない」
「早く寝なきゃ」

 

そう思えば思うほど、
なぜか目が冴えてくる。

 

これが、

寝つきに時間がかかる「入眠困難」タイプ。

 

こういう方に多いのが、

「眠くなったから寝る」ではなく、
「寝なきゃいけないから布団に入る」

というパターンです。

 

まだ体に眠気が十分たまっていないのに、
時計を見て布団へ入っているんですね。

 

そこへ、

夕方以降のカフェイン。
夜のスマホ。
仕事や考え事。
首や肩の凝り。
などなど

 

 

そして、
「眠らなきゃ」という焦り。

 

これが重なると、

体はベッドに入っているのに、
頭だけは仕事中。

 

そんな状態になることがあります。

 

だから今夜、
寝つけない方に試してほしいのは一つだけ。

 

「時間」ではなく「眠気」を待つこと。

あくびが出る。
まぶたが重くなる。
本を読んでいて同じところを何度も読む。

そんな眠気が出てから、
布団へ入ってみてください。

「11時だから寝なくちゃ」

ではなく、

「眠くなったから寝よう」

です。

 

まずは、そこから
詳しくはまた書きます。

② 夜中に目が覚める

眠りにつくのは、それほど大変じゃない。
でも、
夜中の2時。3時。
ふっと目が覚める。

そして、

やってしまうんです。
時計を見る。

 

「3時17分……」

そこから計算が始まります。

 

「あと4時間しか眠れない」
「明日も仕事なのに」
「また眠れなかったらどうしよう」

 

時計を見て残り時間を計算しても、
眠れるようにはならないんですよね。

 

むしろ、

どんどん頭が起きてしまいます。


夜中に目が覚める原因は、
一つではない。

 

 

お酒。
カフェイン。
暑さ、寒さ。
トイレ。
痛み。

女性なら、
お更年期のほてりや寝汗が
きっかけになることもあります。

 

 

いびきや睡眠時無呼吸、
脚のむずむずなどが、
眠りを分断していることもあります。

 

 

だから、

「夜中に起きる=歳のせい」

だけで終わらせないでほしいんです。

 

まず今夜できることは、とても簡単。

 

時計を見ない。
スマホも、
寝たまま時刻を確認できない場所へ。

 

夜中に起きても、
「あと何時間」

を計算しない。

 

今夜の目標は、
「朝まで一度も起きない」ではなく、
「起きても焦らない」

焦って眠れたらいいんですが
そうではないからね

まずは、やってみて

③ 朝早く目が覚めてしまう

「朝4時に目が覚めちゃうんです」

これも、
よく聞きます。

 

でも、
ここで私はもう一つ聞きたくなります。

 

「何時に寝ていますか?」

 

夜9時に眠って、
朝4時までぐっすり眠った人。

 

夜12時にやっと眠って、
途中でも何度か起き、
朝4時に目が覚めてしまった人。

 

同じ「朝4時に起きる」でも、
意味が全然違いますよね。

 

年齢とともに、
眠りの時間帯が早くなる人もいます。
眠りそのものが浅くなることもあります。

 

一方で、

 

眠れないことが心配で、
必要以上に早く布団へ入っている方もいます。

 

だから、

早く目が覚めるからといって、
さらに早く寝ようとしないこと。

 

まずは数日、


何時に布団に入って、

何時に最後に目が覚めたか

 

を書いてみてください。

 

自分では
「全然眠れていない」
と思っていたけれど、

記録してみたら意外と眠れていた。

そんなこともあります。

④ 寝ているのに、朝から疲れている

そして、

私がとても気になるのがこのタイプです。

 

「7時間寝ています」
「途中で起きた記憶もありません」

 

なのに、

朝から疲れている。
頭がぼーっとする。
起きるのがつらい。
昼間も眠い。

 

これ、
睡眠時間だけを見ていても
分からないことがあります。

 

 

大切なのは、
「何時間寝たか」だけではなく、
「朝、ちゃんと休めた感じがあるか」

です。

 

 

自分では眠っているつもりでも、
いびきや睡眠時無呼吸などで、
細かく眠りが分断されていることがあります。


ほてり。
夜間頻尿。
痛み。


脚の不快感。

こうしたものが眠りを浅くしている場合もあります。

 

さらに、

貧血や甲状腺の病気など、
そもそも睡眠以外のところに
「朝からつらい理由」

が隠れていることもあります。

 

だから、
「7時間寝たから大丈夫」

ではなく、

明日の朝、
自分に聞いてみてください。

 

「今日の私は、どのくらい休めた?」

0〜10点でつけてみるのもおすすめです。

さて、あなたはどのタイプでしたか?

ここまで読んで、

「私、全部当てはまるんだけど……」

という方もいるかもしれません(笑)

 

大丈夫です。

 

実際の不眠は、
きれいに一つだけに分かれるとは限りません。

 

例えば、

更年期のほてりで夜中に目が覚める。

↓

時計を見る。

↓

「また眠れないかも」と焦る。

↓

今度は頭が冴えて眠れなくなる。

 

こんなふうに、

最初は一つだった原因に、

 

別の「眠れない」が重なっていくことがあります。

 

だからこそ、

全部を一度に直そうとしないで。

今夜は、一つだけ

寝つけないなら、

眠くなってから布団へ入る。

 

夜中に起きるなら、

時計を見ない。

 

朝早く起きるなら、

寝た時間と起きた時間を書いてみる。

 

寝ても疲れるなら、

朝の「休めた感じ」を0〜10点でつける。

 

まずは、

これだけ。

 

眠れない夜が続くと、
「どうしたら眠れるんだろう」
ばかり考えてしまいます。

 

 

サプリを探したり、
枕を変えたり、
寝る前のストレッチを始めたり。

 

もちろん、
それが合う人もいます。

 

でもその前に、

「私は、どこで眠りにつまずいているんだろう?」

ここを知ってほしいんです。

 

眠れないことにも、

ちゃんと理由があります

私は、
眠れないというのは、
体からの一つのサインだと思っています。

 

年齢。
女性ホルモンの変化。
生活リズム。
光。
カフェイン。
ストレス。
痛み。
呼吸。

そして、

その人の体の状態。

 

いろいろなものが重なって、
今の眠りができています。

 

だから、

「歳だから眠れない」
「更年期だからしょうがない」

で終わらせないで。

 

そして、

「私の眠り方が悪いんだ」

と自分を責める必要なんてない。

 

 

まず、

自分の眠り方を知る。

 

それだけでも、

何を整えればいいのかが少しずつ見えてきます。

 

 

眠りも、

自分の体を知るための

大切な「ものさし」の一つです。

 

 

次回は、

「女性はなぜ眠れなくなるの? 月経・産後・更年期と睡眠の関係」

について書いてみようと思います。

 

また、今回のタイプ別の対策もまた書きますね

 

 

ではでは、また

 

image

こんにちは

 

漢方の岸本薬局の

岸本京子です。

 

健康診断で中性脂肪が高いと、

 

「食事を見直してください」
「運動してください」

 

と指導が入ることは多いですよね。

 

ところが反対に、

中性脂肪が低くても、

 

「低いぶんには問題ありません」

と、

そのままになっていることが少なくありません。

 

 

もちろん、
中性脂肪は高すぎると
動脈硬化などのリスクにつながります。


でも、中性脂肪は、
ただの悪者ではないんですよね。

 

体を動かし、
体温を保ち、
食事が取れない時間にも生命を支える、
大切なエネルギーの蓄えでもあります。

 


だから私は、

元気が出ない女性の中性脂肪が低かった時、

「低いから安心ですね」

ではなく、


なぜ、この人の中性脂肪は低いのだろうと、
もう少し体全体を見るようにしています。

 

中性脂肪は、
体の「エネルギー貯金」

 

中性脂肪は、
食事から摂った


カロリー、糖質、脂質を
もとに作られます。

 

食事から得たエネルギーを
その場で
すべて使い切るわけではないんです。

 

使わなかった分の一部を
中性脂肪として蓄えておき、
食事と食事の間や睡眠中、
運動する時などに、
必要に応じて取り出して使っています。

 

 

つまり中性脂肪は、
体にとっての「エネルギー貯金」

のようなものです。

 

 

皮下脂肪として体温を保ったり、
内臓を外からの衝撃から

 


守ったりする役割もあります。

多すぎると困りますが、

少なければ少ないほど健康、

というものでもないんです。

 

中性脂肪が低い人に
見られることがある不調

 

中性脂肪の数値が低いからといって、
必ず症状が出るわけではないです。

 

もともとの体質や食生活によって低めでも、
元気に過ごしている人もいます。

 

一方で、
中性脂肪が低く、
次のような不調を抱えている女性もいます。

 

  • 疲れやすく、夕方まで体力がもたない

  • 朝から力が出ない

  • 空腹になると、だるさや冷や汗、手の震えを感じる

  • 食事を抜くと、イライラや不安感が強くなる

  • 集中力が続かず、頭がぼんやりする

  • 冷えやすく、体温を保ちにくい

  • めまいやふらつきを感じる

  • 食が細く、一度に十分な量を食べられない

  • 痩せてきた、または体重が増えにくい

  • 月経が不規則になった

  • 髪や肌の乾燥が気になる

  • 風邪を引いたあと、なかなか元気が戻らない

 

ただし、
ここは誤解しないでほしいところがあるんです。

 

これらは
「中性脂肪が低いから起きる症状」
とは限りません。

 

食事量やエネルギーの不足、
貧血、
甲状腺の病気、
消化吸収の問題などによって体調を崩し、
その結果の一つとして
中性脂肪も低くなっている可能性があります。

 

大切なのは、
中性脂肪の数字だけを上げることではなく、
 

なぜ低くなっているのかを考えること。


ダイエットをしていなくても、
エネルギー不足になる女性


中性脂肪が低い女性の食事を聞いてみると、
「そんなに食事を減らしているつもりはありません」
と言われることがあります。


けれど、
 

詳しく聞いてみると、

朝はコーヒーだけ。
昼はパンやサラダだけ。
夜も太りたくないので、
ご飯はほとんど食べない。

 

お肉の脂身や油は、

体に悪いと思って避けている。

そんな食事が続いていることがあります。
 

食べてはいるけれど、
体を動かし、
体温を作り、
ホルモンや筋肉を保つための材料が足りていない。

 

これは、
見た目だけではわかりにくい
「エネルギー不足」です。

特に女性は、

「太りたくない」
「中性脂肪は低いほうがよい」
「油はなるべく取らないほうが健康」

「空腹は健康の証」

と思って、

知らないうちに糖質や脂質を
減らしすぎていることがあります。

 

 

体は毎日、
呼吸をし、
心臓を動かし、
体温を保ち、
脳を働かせています。


そのためのエネルギーが

十分に入ってこなければ、
体は限られたエネルギーを、
生きるために優先度の高い場所へ回します。

 

 

すると、

「病気ではないと言われたけれど、どうしても元気が出ない」
「休んでも疲れが抜けない」

という状態につながることがあります。

 

中性脂肪が低くなる背景は、
食事不足だけではありません

低い数値が続いている場合には、次のような背景も考えます。

1.食事から入るエネルギーが少ない

 

食事量そのものが少ない、
欠食が多い、
脂質や糖質を極端に控えている、
長時間の空腹が続くといった場合です。

体重を落とすつもりがなくても、
忙しさや胃腸の弱さから、
必要量を食べられていない女性もいます。

 

2.食べても、うまく吸収できていない

 

慢性的な下痢、
脂っぽく流れにくい便、
腹痛、
体重減少などがある場合には、
消化吸収の問題が隠れていることがあります。

脂質の吸収が悪くなると、
脂溶性ビタミンであるビタミンA・D・E・Kなども
不足しやすくなります。

 

3.甲状腺ホルモンが多すぎる

 

甲状腺機能亢進症では
代謝が過剰に高まり、
コレステロールや中性脂肪が低くなることがあります。

食べているのに痩せる、
動悸、手の震え、汗が多い、暑がり、
落ち着かない、首の腫れなどがある場合は、
甲状腺機能の確認が必要です。

 

4.肝臓の働きが低下している

 

肝臓は中性脂肪やコレステロールなど、
脂質の代謝に深く関わっています。

肝機能の低下によって、
脂質が低くなることもあります。

 

5.まれに遺伝的な体質がある

頻度は高くありませんが、
脂質の合成や運搬に関係する遺伝的な病気によって、
血液中の脂質が著しく低くなることがあります。

 

「油を増やせば、糖を多く食べればいい?」
ではないんです

中性脂肪が低いからといって、

揚げ物やバターをたくさん食べればよい、
糖質を多く食べればよい、
カロリーを多く摂ればよい、
タンパク質を多く食べればよい、

という話ではないんです。

必要なのは、その人が今、
 

  • 1日に必要な量を食べられているか

  • 朝食や昼食を抜いていないか

  • 糖質を怖がって減らしすぎていないか

  • 肉、魚、卵、大豆製品などを取れているか

  • 良質な脂質を極端に避けていないか

  • 胃腸できちんと消化・吸収できているか

  • 貧血や甲状腺、肝臓などの問題がないか
     

を確認することです。

 

食事を整える場合も、
脂質だけに注目するのではなく、

主食・主菜・副菜をそろえ、
糖質・タンパク質・脂質をきちんと体に入れること

が基本になります。

 

たとえば

朝食がコーヒーだけなら、
ご飯と卵、お味噌汁を加える。

パンだけなら、
卵やツナ、スープを組み合わせる。


昼食がサラダだけなら、
ご飯やパンなどの主食と、
肉・魚・卵・大豆製品を加える。


一度にたくさん食べられない場合は、
間食を上手に使う方法もあります。
 

ただし、
糖尿病や腎臓病、肝臓病などで
食事指導を受けている方は、
自己判断で増やさず、
主治医や管理栄養士に確認してくださいね。

低い数値と不調が重なった時に
確認したいこと

 

  • 中性脂肪が何度測っても低い

  • 以前より大きく下がった

  • 意図せず体重が減っている

  • 動悸、発汗、手の震えがある

  • 下痢や脂っぽい便が続いている

  • 食欲がなく、十分に食べられない

  • 強い疲労感やふらつきがある

  • 総コレステロールやLDLコレステロールも低い

  • 貧血や低アルブミンなど、ほかの異常もある

という時は、一度医療機関で相談してください。

必要に応じて、
血算、鉄やフェリチン、総タンパク・アルブミン、
肝機能、血糖、甲状腺機能などを確認します。


女性の「元気が出ない」は、
一つの検査値だけでは説明できません。
 

中性脂肪だけでなく、
体重の変化、食事量、月経、睡眠、便通、冷え、動悸などを
一緒に見ることで、
ようやく背景が見えてくることがあります。

元気が出ないのは、気虚(気不足)

 

朝から疲れている。
夕方になると、もう動けない。
休日は何もする気になれず、寝て終わってしまう。
 

そんな状態が続くと、

「私は怠けているのかな」
「年齢だから仕方がないのかな」

と思ってしまう女性は少なくありません。
 

でも、
体を動かすためのエネルギーも、
体を修復するための材料も足りていなければ、
気持ちだけで元気を出すことはできません。


中性脂肪が低いことは、
それだけで不調の原因とは限りません。

 

けれど、
体が出している
小さな手がかりの一つになることはあります。

 

 

健康診断で「高くないから大丈夫」と言われても、
体調まで大丈夫とは限りませんからね。

 

 

検査結果を一つずつ切り離して見るのではなく、

食べられているか。
吸収できているか。
必要な場所にエネルギーを届けられているか。

 

体全体を見ながら考えることが大切です。

 

 

「異常なしと言われたけれど、どうしても元気が出ない」

そんな時は、
数字を眺めて終わりにせず、
体からの手がかりとして

一緒に読み解いてみてくださいね。

 

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抑えられないイライラ

 

理由もないのに不安になり、
突然、自分を否定したくなったり、
いっぱいいっぱいになって
涙があふれてきたりする。

 

 

普段なら気にならない家族のひと言にも傷つき、
強い言葉をぶつけたあとで、
今度は自分を責めてしまう。

 

 

「もしかして、私、病気なのかな」

「精神科に行ったほうがいい?」

「婦人科に行ったら、ピルを勧められるのかな」

「でも、できれば西洋薬は飲みたくない」

 

どうしたらよいのかわからないまま、
毎月、

生理前になるのが怖くなっている。

 

 

そんな女性からの相談は、
決して珍しくないんです。

それは、
あなたの性格だけの
問題ではないんだよね


月経前の3〜10日ほど前から起こり、
月経が始まると軽くなったり、消えたりする心身の不調は、
PMS(月経前症候群)と呼ばれます。

 

 

症状は、

乳房の張り、
むくみ、
頭痛、
だるさなどの身体症状だけではなく

イライラ、
不安、
気分の落ち込み、
涙もろさ、
集中しにくさなど、
心の症状として強く現れることもあります。

 

 

なかでも、

抑うつや不安、怒りの爆発などが強く、
仕事や家事、

人間関係に大きな支障が出ている場合には、
PMDD(月経前不快気分障害)の可能性もあります。

 

 

大切なのは、生理前の自分を見て、

「本当は性格が悪いのかもしれない」

「母親なのに、妻なのに、こんなことで怒るなんて」

と決めつけないこと。

 

 

月経周期に伴う変化によって、
心と体のバランスを保ちにくくなっている
可能性があるんですから。

 

ピルか、我慢か。

その二択だけではない

 

PMSやPMDDの治療には、
低用量ピル、SSRIと呼ばれる薬、漢方薬、
生活習慣の調整など、複数の選択肢があります。

 

 

ピルやSSRIが、必要な人にとって
大切な治療になることもあります。

 

 

「薬に頼ったら負け」ではありませんし、
薬が必要なほどつらい状態を
無理に我慢する必要もありません。

 

 

一方で、薬を飲むことに抵抗がある方や、
ほかの方法も知ったうえで
自分に合う方法を選びたい方もいるでしょう。

 

 

そんな時には、

月経前のこころと体を、

体質と暮らしの両方から整える

という選択肢もあります。

 

同じイライラでも、
体の背景は違います

 

漢方相談では、

「イライラするから、この漢方薬」と、

症状だけを見て漢方薬を

決めるわけではないんです。


*ちなみにAIで相談して
漢方を飲もうとされる方もいらっしゃいます。
おそらく感覚ですが正解は70%くらいかな。


70%と書きましたが
本質までは導いてないんだよね

同じ月経前のイライラでも、

 

  • 胸やお腹が張り、ため込んだものが爆発するように怒る

  • 疲れ切って余裕がなくなり、小さなことに反応してしまう

  • 冷えやむくみ、頭痛、肩こりも強くなる

  • 眠れない、夢が多い、動悸がするなど、落ち着かなくなる

  • 経血量が多く、生理が終わる頃にはぐったりする

  • 甘いものを強く欲し、食事が乱れると不安感も強くなる

 

というように、

その背景は一人ひとり異なります。

 

 

漢方では、気・血・水の偏り、冷えや熱、
胃腸の働きなどを手がかりに、
その人の全体像を見ていきます。

 

 

さらに、

  • 普段、何を食べているか

  • 食事の間隔が空き過ぎていないか

  • 睡眠が足りているか

  • 便秘やむくみがないか

  • 月経量や月経痛はどうか

  • いつから症状が始まり、いつ軽くなるか

といった、

暮らしと月経の流れも一緒に振り返ります。

 

 

目的は、

イライラを力ずくで押さえ込むことではないんです。

 

「なぜ生理前になると、心と体が持ちこたえられなくなるのか」

 

その背景を探し、
月経前にも崩れにくい状態をつくっていくことです。

 

最初にしてほしいのは、

月経と気分の記録です

 

PMSかどうかを考える時には、
症状が月経周期と

連動しているかを見ることが欠かせません。

 

まずは、次の項目を記録してみてください。

  • 生理が始まった日

  • イライラ、不安、落ち込みがあった日

  • 涙が止まらなかった日

  • 眠れなかった日

  • 頭痛、むくみ、乳房の張りがあった日

  • 食欲や甘いものへの欲求が強くなった日

  • 症状が軽くなった日

「私はいつも感情が不安定だ」

 

そう思っていた方が記録してみると、
実際には生理前の数日間に
症状が集中していたと気づくことがあります。

 

反対に、

生理が終わっても気分の落ち込みが続く場合は、
PMSやPMDD以外の病気も含めて
考える必要があるかもしれません。

 

漢方やサプリを
飲むだけではないんです

月経前のイライラや涙を、

 

「また自分をコントロールできなかった」

 

と、責め続けないでくださいね。

 

 

そのつらさは、
今の心と体に余裕がなくなっていることを知らせる
ひとつのサインかも。

 

 

漢方薬やサプリメントが、
心と体を支える助けになることはあります。

 

 

でも、漢方やサプリを飲むだけで、
すべてを解決しようとするものはないんです。

 

 

まず、自分の体と心に何が起きているのかを知ること。

 

そのうえで、食事、睡眠、休み方など、
変えたほうがよいところを
できる範囲で少しずつ見直していきます。

 

 

だからこそ、

ネットで自分に合いそうな漢方薬や
サプリメントを買って飲むだけでは、
十分ではないことも多いんです。

 

 

同じ「イライラ」でも、
その背景が違えば、

必要な整え方も違いますからね。

 

 

薬を使うか、使わないかを急いで決める前に、
まずは自分の月経周期と
心身の変化を知ることから始めてみてください。

 

 

そして、イライラだけでなく、
月経、食事、睡眠、冷え、疲れまで含めて
相談できる場所があることも知っておいてください。

 

 

ただし、

気持ちがつらくて日常生活を送れない、
自分を傷つけたい、消えてしまいたいと思う、
生理が始まっても強い落ち込みが続く。

 

 

そんな時は、

漢方だけで何とかしようとせず、
婦人科や精神科、

心療内科へ早めに相談してください。

 

 

病院での治療と、

漢方や生活の見直しは、
どちらか一つしか選べないものではないからね。

 

 

毎月、生理前になるのが怖い。

 

そんな状態を
「女性だから仕方がない」

で、終わらせないでくださいね。

 

 

苦しむ時間を長くしないためにも、
一人で抱え込まず、

早めに相談に来てください。

 

 

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岸本です。

 

ジメジメ…。

なんだか嫌な季節になってきましたね。

 

洗濯物は乾かないし、
髪はまとまらないし、
体まで重だるい。

 

実は漢方では、
この時期の不調を

「湿(しつ)」

の影響として考えます。

 

 

湿気って、
外だけじゃないんです。

 

体の中にも“湿”がたまることがある。

これが結構やっかい。

 

 

 

体の中に「湿」がたまると?

 

漢方でいう湿の特徴は、

重い・ねばつく・停滞する。

 

だから、

 

・体が重だるい
・頭が重い、スッキリしない
・むくみやすい
・胃がもたれる
・お腹がゆるくなりやすい
・やる気が出ない
・寝たのにスッキリしない

 

 

こんなことが起こりやすくなります。

そして皮膚にも出ます。

 

湿が多い人の炎症は、
カサカサというより、

グジュグジュ
ジュクジュク
赤く熱を持つ

そんな形になりやすいんですよね。

 

汗疹、湿疹、皮膚トラブルが

悪化しやすい時期でもあります。

 

 

薬膳でできる「湿対策」

 

こんな時は、
まず食事で“余分な湿”をため込みにくくすること。

 

おすすめは、

✔ はと麦
✔ 小豆
✔ 冬瓜
✔ きゅうり
✔ 大葉
✔ とうもろこし(ひげ茶も◎)
✔ 生姜(冷えタイプなら)

このあたり。

 

 

逆に、

・甘いもの
・脂っこいもの
・冷たい飲み物
・アルコールの摂りすぎ

は、
湿をため込みやすいので、
この時期は少し控えめがおすすめです。

 

 

「え…アイスとビールの季節なのに…」

って声が聞こえてきそうですが(笑)

量と頻度、
ちょっとだけ意識してみてくださいね。

 

 

 食事だけで追いつかない時は

もちろん、

「気をつけてるのに重だるい」
「毎年この時期が本当にしんどい」

そんな方もいます。

 

漢方には、
この“湿”をさばく、
取り除く、
巡らせる、

そんな考え方と漢方薬があります。

 

 

体質によって選ぶものは違うので、

「私、湿っぽいかも?」

と思ったら、
食事と合わせて、
漢方も選択肢に入れてみてくださいね。

 

 

ジメジメの季節。

 

外の湿度は変えられないけれど、
体の中の湿度は整えられます。

 

少し軽やかに、
夏を迎えましょう。

 

ではでは、また

 

 

image

こんにちは

 

岸本です。

 

「私、昔は低血圧だったんです」

 

相談を受けていると
この言葉をよく耳にします。

 

若い頃は

・朝が弱い
・立ちくらみが多い
・冷えやすい
・疲れやすい

 

いわゆる
低血圧タイプ。

 

ところが40代、50代になってくると

「最近、血圧が高いって言われたんです」

という声が…。

 

 

昔は低かったのに
なぜ血圧が上がるのか?

そこには
体の仕組みが関係しています。

血圧は血管の「柔らかさ」で決まる

 

血圧というと

 

塩分
ストレス
遺伝

 

を思い浮かべるかもしれませんが

 

実はとても大きいのが

『血管のしなやかさ』

血管は本来
ゴムホースのように

伸びたり、縮んだりしています。

 

 

心臓が血液を送り出すと
血管は少し広がって

その勢いを
一度受け止めます。

 

 

そして
心臓が休んでいる間に
ゆっくり戻ります。

 

この働きがあるから血圧は安定する。

 

 

『若い頃の低血圧タイプ』

 

若い頃の低血圧女性は

 

・血が不足しやすい
・食事量が少ない
・ダイエット経験が多い
・冷えやすい

 

こんな特徴を持つことが
少なくない。

 

漢方ではこれを『血虚(けっきょ)』
と呼びます。

 

血が不足すると

酸素や栄養を
全身に運ぶ力が弱くなる。


そうすると
毛細血管は「栄養不足」になる

血液は
酸素や栄養を運ぶだけでなく
血管そのものを養う役割も持っています。

 

血が不足している状態が続くと

全身の毛細血管は
栄養不足になります。

 

すると

血管の弾力は
少しずつ落ちてしまいます。

 

 

『ミトコンドリアも弱る』

 

血流が弱くなると
細胞に届く酸素も減ります。

 

すると

細胞のエネルギー工場である
ミトコンドリア
の働きも落ちていきます。

 

エネルギーが不足すると
体はどうすると思いますか?

 

体は血圧を上げて守ろうとする

酸素や栄養が届きにくいと
体は
血液をもっと送ろうとします。

 

その方法が
血圧を上げること。

 

つまり血圧が上がるのは


体が
臓器を守ろうとする
防御反応
でもあるんです。

 

 

低血圧女性の「3つの未来」

低血圧タイプの女性には
大きく3つの流れがある

 

 

① ずっと低血圧タイプ

血流が弱く冷えや疲れが
続きやすいタイプ。

 

② 年齢とともに血圧が上がるタイプ

血管の弾力が落ち血圧が高くなる。

 

③ 体を整えて安定するタイプ

血流
栄養
生活習慣

これを整えることで

 

血圧も
体調も

落ち着いていくタイプです。

 

女性は血を消耗しやすい

 

女性の体は

生理
妊娠
出産

などで

血を消耗しやすい仕組みです。

 

そこに

仕事
家事
ストレス
ダイエット

 

などが重なると

 

血を養う余裕がなくなってしまうんです。

 

大切なのは「血を養う生活」

・タンパク質をしっかり摂る
・鉄やミネラルを補う
・体を冷やさない
・血流を動かす運動

 

こうしたことが

毛細血管
ミトコンドリア
血管の弾力

を守ってくれます。

 

血圧は
ただの数字ではなく
体からのメッセージ

 

だから、ただ血圧を下げればいい
って話ではないんだよね

 

もちろん薬が必要な時もある
だけど
もっと、あなたの体のことを
考えてみてね

 

ではでは、また。

 

 

体や心の健康で悩みがあれば

迷わず相談してくださいね

 

色々悩んでいる時間が

もったいないです。

 

苦しむ時間は少なくていいからね