両親はとある自称
「霊能者」
を信じていた。
両親どころか、母方の親類は全員そこの信者であった。
その霊能者とは、山の中に寺っぽい建物を所有しており
(でも、お墓は無い)
一見お坊さんみたいだが、祈祷やお札で何万円もとるのである。
「冷蔵庫を動かすのも私に相談しなさい」
と、他人の家のことを細かく決めるレイノーシャであった。
大きなお世話である。
土用の日
(暦でそういうものはあるが、いろいろ禁止なのは
普遍的なことなんだろうか?違うよな?)
というのも決められており、
この日は大地の神様が休む日だから
工事やガーデニングはダメ。
納車もダメ。
とにかく地についたことがダメ。
この霊能者は専制君主のようで、母方の一族郎党は従い
金を貢ぐことになっていた。
私も幼いころから連れていかれたが、なんだかうさんくさくて
その似非寺も自称・霊能者も嫌いであった。
ちっとも信じていないのに、無理矢理自動車に乗せられて、
本山へ連れていかれ、祈祷を受けて大金を払うのである。
正直、滅入る。
私が小学生のころ、
母になぜこんな怪しいオッサンを信じるのか、
と涙ながらに問うたことがあった。
すると
「足がすごくいたくて
何しても治らなかったときに、
センセイが足をさわったら
たちどころに治ったの!」
と目を輝かせて言うのであった。
なんて信じやすい母だ…!!
それって精神性の疼痛じゃあ、なかったのか?!
まさに病は気からである。
信じてる母はいいだろうが、信仰を強要される私は
たまったもんじゃないのだった。
(つづく)
「霊能者」
を信じていた。
両親どころか、母方の親類は全員そこの信者であった。
その霊能者とは、山の中に寺っぽい建物を所有しており
(でも、お墓は無い)
一見お坊さんみたいだが、祈祷やお札で何万円もとるのである。
「冷蔵庫を動かすのも私に相談しなさい」
と、他人の家のことを細かく決めるレイノーシャであった。
大きなお世話である。
土用の日
(暦でそういうものはあるが、いろいろ禁止なのは
普遍的なことなんだろうか?違うよな?)
というのも決められており、
この日は大地の神様が休む日だから
工事やガーデニングはダメ。
納車もダメ。
とにかく地についたことがダメ。
この霊能者は専制君主のようで、母方の一族郎党は従い
金を貢ぐことになっていた。
私も幼いころから連れていかれたが、なんだかうさんくさくて
その似非寺も自称・霊能者も嫌いであった。
ちっとも信じていないのに、無理矢理自動車に乗せられて、
本山へ連れていかれ、祈祷を受けて大金を払うのである。
正直、滅入る。
私が小学生のころ、
母になぜこんな怪しいオッサンを信じるのか、
と涙ながらに問うたことがあった。
すると
「足がすごくいたくて
何しても治らなかったときに、
センセイが足をさわったら
たちどころに治ったの!」
と目を輝かせて言うのであった。
なんて信じやすい母だ…!!
それって精神性の疼痛じゃあ、なかったのか?!
まさに病は気からである。
信じてる母はいいだろうが、信仰を強要される私は
たまったもんじゃないのだった。
(つづく)