生命 ( いのち ) は  
作:吉野 弘



生命 ( いのち )は

自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい 


花も 

めしべとおしべが
 揃っているだけでは不充分で 

虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする


生命 ( いのち )は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ


世界は多分 他者の総和


しかし 互いに

欠如を満たすなどとは
知りもせず 知らされもせず

ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄

ときに
うとましく思うことさえも
許されている間柄


そのように 
世界がゆるやかに
構成されているのはなぜ?




花が咲いている




すぐ近くまで
虻 ( あぶ ) の姿をした他者が
光をまとって飛んできている


私も あるとき 
誰かのための虻 ( あぶ ) だったろう 

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない



{4BE46E9F-17BA-467F-A6D9-E6482134A834}



上に記したのは

吉野 弘さんの
『生命(いのち)は』という詩。




こういうの読むとね
心が震えて涙が流れるよね。




わたしたちは
ワンネスの世界からやって来た。

そこでは愛なんて当たり前

だからこそ

こうしてわざわざ「個」を体験しに
この地球に肉体を持って生まれてきたの

いのちを宿して。


個と個が関わり合う人間として。




わたしは、人と人の渡し(わたし)。




個個に分け与えられている
その光を輝かせて心を震わせたくて

感動したくて。






花が咲いている




すぐ近くまで
虻 ( あぶ ) の姿をした他者が
光をまとって飛んできている


私も あるとき 
誰かのための虻 ( あぶ ) だったろう 

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない


{6D1D6064-5D68-4792-A07E-809F18976B80}



沖縄から
愛をこめて 儀間春奈より