連続ブログドラマ 「代理人」※舞台化予定作品(でも、場合によっては未定)

このドラマはハクションであり、実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
・・・あ、フィクションでした。失礼。

私の名前は「カンザキ」。
ジャーナリストをしている。
昼夜を問わず取材に駆け巡り、
新聞や雑誌、テレビ番組のネタを提供している。

いわば、『言いふらし屋』だ。

と、ここまでは聞こえがいいが、まだまだ駆け出し。

あ、言いふらし屋といえば全国を駆け巡っている
ジャーナリスト、「言いふらしのプロ、福満ヒロユキ」がいる。

福満ヒロユキ。
人呼んで「グリズリー」。灰色熊だ。
数々のメディアのネタを紡ぎ出し、時として日本酒に世界レベルの注目を集めたり、
時として、東日本大震災時は、被災地の風評被害払拭のために八面六臂の活躍を見せている。

なぜ私が彼のことを良いように書くかって?
それは後ほど。

今回はそんなグリズリーが経営する会社のスタッフの方々と
一緒に食事に行ったときの話しをしょう。
もちろん当日グリズリーは不在だ。

立ち飲み屋で楽しいひと時を過ごしていた。

すると、突然女性スタッフの携帯が鳴った。

電話に出た女性スタッフは、怪訝な顔をしながら電話の向こうの
相手と話しをしている。

「あなた弁護士なんですか?」「代理人?」

そんな言葉が聞こえてきた。
明らかに困惑している。

咄嗟に頭をよぎったジャーナリスト根性。
「もしかして、ネタ?ネタなのかしら??」

すぐさま阪神タイガースのキャッチャー、日高のごとく
サインで尋ねる私。
(なに?なに?なに?なに?なに?)

そのスタッフ、
「自分は弁護士だって言ってる人から電話が、」

ここは一番、グリズリーが不在の今こそ手柄を立てるチャンス!
そう感じた私は、ジョニー・デップのごとく紳士的に、
「変わるよ!ベイベー!」

と言い電話をひったくった(受け取った)。

「変わりました。ご用件はなんでしょう?」

可能な限りシルベスター・スタローン風に言った私に、
その相手は線の細く間延びした声で「あのぉ~、代理人なんですがぁ~」
と言った。子供の頃にインスタント食品で育った声だ。

そしてこう続けた。
「ヲタクから仕入れたぁ~、野菜のぉ~、賞味期限がぁ~、
切れちゃったんでぇ~、売れ残ったぁ~、野菜をぉ~
送り返したんでぇ~、お金は払わないんでぇ~」

新人のオレオレ詐欺犯の様に喋る彼に、クリエイティビティを
総動員し、今まで聞いたことがない位のオリジナルなフレーズを投げかけてみた。



「弁護士なの?」




「いやぁ~、違うんですがねぇ~」

「あれ、さっきの電話と同じ人?」

「そうすよぉ~」

お前は醤油に並ぶ日本特有の調味料か?
という疑問を抱きながら、

「あれ、さっきは弁護士って言ってなかった?」

咄嗟に問いかける。

「いや、あの、」
慌てふためく代理人。きっと関東の方で会社員をやっているに
違いない。

「名前は?」

「鈴木っすぅ~」

返答の語尾の「キッスゥー」に違和感を覚え、素直に
唇をとがらせながら訊いてみる。
きっと名の知れた不動産関係のペーペーかも知れないな。こいつ。

そこで、いきなり周りにいたスタッフが俺たちの会話を録音していることに
気付く。グッジョブだ!
別の携帯で録音したら、会話中に聴かせることもできるうぅぅぅぅぅっっっ!
頭の中は荒木飛呂彦だ!

そう口元と頭の中が緩んだ瞬間に、そのスタッフが言った!

「これ、狂言ですね。」

5ギガが甲子園何杯分なのかを常に考えている私の脳には
その言葉は届かず、耳から口へダイレクトインっ!

「すぅ~ずぅ~きぃ~よぉぉぉぉぉぉぉぉ~(鈴木よ)」

※こちらを参照してください4:00位から。4分位からね。絶対だよ。
http://www.youtube.com/watch?v=GYr8dwbhC_0
※4:00位から。4分位からね。ね。

一瞬固まる周りの人々。

(そうか!固まる位に上手いか!私の狂言!)
調子に乗る演劇学校出身のオイラ(爆)

「だぁふぁぁいりんのぉぉぉぉぉほ(代理人の)すぅ~ずぅ~きぃ~よぉぉぉぉぉぉぉぉ~(鈴木よ)

次の瞬間腹を抱えて転げまわる人々。

(やった!受けた!)
気分はリオのカーニバルだ!


・・・・・・いいところで、つ・づ・く。