2026年9月24日 RAB青森放送
今週は動物愛護週間です。犬の介護や飼い主の心のケアなどに取り組んでいるペットサービス店を取材しました。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「どういう見送り方をしたらどういう犬の飼い方をしたら動物を大切に扱ってもらえるかなという気持ちで『最期まで』というのを始めました」
八戸市で犬のケアなどを行うペットサービスの店「ひまわり」代表の齋藤さんです。
この日、飼い主と来たのは11か月のトイプードル「はなちゃん」。血管の病気で前日に亡くなりました。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「1歳の誕生日本当は迎えたかったね」
治療や入院でお風呂に入ることができなかったはなちゃん。この生が初めてのシャンプーです。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「この次は丈夫になって帰って来なさいよ、ね」
はなちゃんが入る棺も、飼い主と一緒に作ります。最期の時間を穏やかに過ごせるようそばで支えます。
齋藤さん自身も過去に飼っていた犬を亡くしペットロスに苦しんだ経験があります。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「前から(犬の)散歩の家族が歩いてくるともう見られなくて胸も苦しくなって」「その心の抜け方を自分で学んで皆さまにもその苦しさを取ってほしいなと思って」
動物に関わる仕事をしたいと思ったのはおよそ30年前。
人々の心を癒やすセラピードッグに取り組む病院を追ったドキュメンタリー番組を偶然目にし感銘を受けたといいます。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「(自分も)なにか人のために役に立っても良いんじゃないかな」「わたし犬のこと何一つ知らないの」「そこから色々ペットショップをまわったり」「仙台の訓練所に通った」
その後、齋藤さんはペットサービスの店「ひまわり」を立ち上げました。
介護施設などを訪ね犬とお年寄りの交流を通して心を癒やす「セラピードッグ」の活動も行っています。
こちらの男性は愛犬のシャンプーのためにお店を訪れました。
齋藤さんは愛犬を託す飼い主に「安心して任せたい」と思ってもらえるよう目が届くところでケアを行います。
★飼い主
「よく見てくれて全部教えてくれる」
「気づかなかった所も病院に説明しやすいしこちらからも病院に行く前に相談をしています」
この日の昼食は、差し入れのたい焼き。休憩時間はほとんどありません。
その忙しさを見かねお客さんが自ら予約を書きこんでいきます。
★青森放送 小山内碧 キャスター
「お客さん自分で書くんですか」
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「でないと私が大変なことになるよねねえたい焼き食べない?」
預かっている犬の中には介護が必要な犬も。16歳のエルくんは人間でいうとおじいちゃんです。
★青森放送 小山内碧 キャスター
「支えてあげているんですか」
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「うん支えないと転んじゃうの」
腰が悪く安定して立つのが難しいため水を飲むときもサポートが必要です。
仕事を持つ飼い主にとってつきっきりで介護をすることは簡単ではありません。
★エルくんの飼い主
「歩くのは歩くんですけど、起き上がれないから転んだらずっと転びっぱなし」
「ペットカメラ付けたって、すぐに駆け付けられるわけじゃないから家においていてもね」
時には齋藤さんの自宅に一晩、預けることもあります。
★エルくんの飼い主
「夜中に(犬が)歩いて、3時とか2時半までぐるぐる回って起き上がれなくなると吠えるから、(自分の)睡眠時間がすごく少なくて」
★青森放送 小山内碧 キャスター
「預けるとご自身も休める?」
★エルくんの飼い主
「休める」
犬の介護をすることで飼い主の生活やメンタル面も支える。それも齋藤さんの役割のひとつだと言います。
トイプードルのはなちゃんが亡くなって2日後、火葬が行われました。
犬との楽しい時間はもちろん介護の日々や最後のお別れも。その一つ一つに齋藤さんは寄り添っています。
★ひまわり 齋藤ヒデ子 代表
「ここが潰れたら私たちはもう行くところがないんだよって、みんなが言ってくれる」
「毎日の暮らし(仕事)が忙しくて淡々とこなすんだけど、夜ふとしたときに思い出す。そうするとすっごく嬉しい」
「最期まで誰かの手に渡っても良いので面倒をみられる方法を(見つけながら)」
「これから先、皆さまが動物を飼う幸せというのを教えたいです」
犬と飼い主の心に寄り添う齋藤さんの取り組みはこれからも続きます。