関東直撃だった台風前日の日曜日、嵐の前の静けさか、幸いにも晴れたのでここぞとばかりにチンクのメンテをしました。
ということで今回は、
キングピンのグリスアップとクラッチワイヤー危機一髪
でございます。
チンクの標準メンテの一環であるキングピンのグリスアップ。
そうそう頻繁にやらなくても良いのですが、こまめにやっておけばグリス切れも無いし、内部の磨耗などによる異変にも気付き易いしなので、MEXは1,500〜2,000km程度の走行距離でやっています。
雨の日も乗るし・・・ね(^^。
先ずはお約束のジャッキアップ。
今回はクラッチワイヤーの点検もするので、
ガッツリ持ち上げておきます(^^。
作業の邪魔になるフロントタイヤを外したら、
キングピンのグリスニップルを綺麗にしておきます。
付着したゴミごとグリスを圧入したくはないですもんね(^^。
(こちらは上の写真とは逆側のキングピン)
グリスガンの口がイマイチなせいか、
ニップルの所でずいぶん横漏れしますが、
あちこちから新しいグリスがモリモリとはみ出るまで圧入。
やっぱりちゃんとしたグリスガンを買わなきゃダメかぁ。
それともニップルの方が擦り減って来たのかな?(^^;;
最後に余分なグリスを拭き取って完了です。
続いて、MEX号の泣き所である、クラッチワイヤーの点検作業に入ります。
実は4月頃からクラッチペダルを踏んだ時に、ホントに微妙〜な、勘違いかも知れない程度の違和感を感じていたんです。
いえね、いつもと同じようにクラッチは切れるし、ちゃんと繋がるんですが、なんかね、クラッチワイヤーの張りが違うというか、抵抗が違うというか・・・とにかく感触が変わった気がして、なんか気持ち悪いんです。
「う〜ん、これはそろそろ新しいクラッチワイヤーを仕入れておいた方が良さそうだぞ・・・。」
というワケで、4月に大阪へ行った際にチンクのショップさん二軒に立ち寄ったのですが、運悪く、いい感じのクラッチワイヤーの在庫が残っていなかったのでした。
で、東京に戻って来てから主治医のSさんにも問い合わせたのですが、
「いやよ、今はやっぱりイマイチのしかないんだよ。」
ということだったので、
「え〜っ、ヤダ!ちゃんとしたのが欲しい!お願い!」
と駄々をこねまくり(?)、しっかりしたのを取り寄せて貰いました(^^。
それがこちら。
ミッションに固定する金具(金色の部分)が
しっかりとしたやつなんです。
で、今使っているクラッチワイヤーを点検して不具合があれば、
トラブルが起きる前に交換しておこうという目論見なワケなんです。
ということで、
クラッチワイヤーを外しにかかります。
先ずはここ。
クラッチアームとの接続部にある、
ダブルナットのアジャスター。
ここのダブルナットは17mmと10mm。
とりあえずクラッチペダルが
ある程度フリーになるまで緩めておいて
後で外した方が作業しやすいです。
次にミッションにクラッチワイヤーを固定している、
13mmのナットを外します。
あ、クラッチワイヤーのアウターに付いているのは、
よくあるコルゲートチューブです。
微妙にミッションに擦れる部分があるので(^^;;、
保護のために付けてあるんです。
ここはディープオフセットのボックスレンチ(メガネ)を使っています。
ミッションに付いているスピードメーターケーブルの取り出し口や、
他の邪魔者を上手く避けることができて便利なんです(^^。
余談ですが、
このレンチのオフセットは75°という深い角度を持っています。
MEXが好んで使っているのはこちらです。
(リンク先はW.I.Tさんです)
チンクでよく使う範囲の、
10x13
13x17
17x19
など、幅広い組合せの設定から選べて嬉しいんです(^^。
そして今度はキャビン足元にある、
クラッチペダルとワイヤーの接続部を外します。
ここには割りピンかクリップの抜け止めが付いているはずですので、
復旧時には付け忘れないようにします。
そうしたら先のクラッチアームのダブルナットのところには
かなり余裕ができているので、
ここで17mmと10mmのナットを外します。
これでクラッチワイヤーを引き抜くことができます。
クラッチワイヤーを抜く時、
MEXはいつもクラッチワイヤーに手を添えながら抜くようにしています。
そうすればグリスまみれで気付き辛いワイヤーの破損なども、
手の感触で気付くことができる場合があるからなんです。
ええ、過去の経験から学習したんです(笑)。
で、引き抜き始めてわりとすぐ、
以前切れた場所の辺りで、
案の定!違和感発生!
何か指に引っ掛かる感じがするのだ!
そこで該当部のグリスを拭き取ってみるとこう・・・。
こう!!
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えへ・・・(^^;;
ど・・・どう見ても四本は破断していますがな・・・。
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あっ・・・危なかったのだ!
気付いて良かったのだ!
(ああ、なんでこの写真を見ると痒くなるんだろう?^^;;)
こうなったら・・・
はい、
とーぜん交換でごぜぇます(^^;;。
新しいの入手しておいて良かった〜(笑)。
さて、交換する前に、
一応、新旧並べて各部の長さなどを確認。
って、いやこれ、
必要な作業なんです。
MEX号に合わせてFIAT500 F/L用を買っても、
クラッチペダルのところの軸に差し込む穴のサイズが
何故か異なる場合があるし、
アウターの長さが何故か長いのとか短いのとか(^^;;、
「ん〜?何故ここの形が違う?」
とかいうのがあるんです。
「専用品なのになんで?」
と聞かれても・・・
「いや・・・何故かそういうものなんです。」
としか答えようが無いんです(^^;;。
わはは!
で、見比べた結果、
今回の新しいクラッチワイヤーは、
どうやら今までの物と同じ形のようです。
って・・・ん?
待てよ?
ということはだ・・・。
そう、
今までのと同じ問題があるだろうということなのです。
それがココ。
(新品を仮合わせした状態)
写真だととっても分かりにくいのですが、
ミッションに固定するための金色の金具のツメの角度が若干悪く、
それを合わせるためのミッションの溝との関係が微妙なんです。
このままだとナットを締め込んでいくうちに、
ツメが溝から離れてしまうのです。
そうなると、
クラッチペダルを踏み続けるうちに
ここの角度が動いてしまう可能性があり、
あらぬところにワイヤーが干渉したり、
クラッチペダルの遊びが変わったり、
ワイヤーの寿命が短くなったりすることがあるそうなんです。
そこで四月にオートマイスターさんにお邪魔した時に教わったように、
バイスに挟んで叩いて調整しました。
ここまで来れば、
あとはもう取り付けるだけです(^^。
古いクラッチワイヤーからダブルナットを外して付け替えたら、
新しいグリスをたっぷり塗りながら
元の経路に沿ってクラッチワイヤーを取り付けます。
で、すべて復旧したら、
ダブルナットのところでペダルの遊びのアジャストをして完了です。
よし、
これで暫くは問題無しです!!
の・・・ハズ・・・なのだ(笑)。
今回は、クラッチワイヤーのトラブルを未然に防ぐことができてホッとしましたが、
「何かがいつもと違う?」
と感じた場合は、やっぱり何らかのトラブルの前兆なんですよね。
「古い車両は対話しないと、後で大慌てしますもんね。」
と、やはり古いハーレーに乗っていらっしゃる、W.I.T江戸川店店長Kさんがおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと思います(^^。
なので、これからもチンクがこっそり(?)とささやいているのを、できる限り聞き逃さないようにしなきゃです。
って・・・クランクケース周り・・・そう・・・気付いているんです(^^;;。
気付いているんだから、早めにオーバーホールしてもらわなきゃいけないんですけどね(汗)。
キングピンのグリスアップとクラッチワイヤー危機一髪_END














