昔、わたしは浦安に住んでいた。
アパートからディズニーランドが見えていた。
その頃女友達と一緒に家賃を半分ずつ出し合ってアパートを借りていたが、
彼女に彼氏が出来てそのまま入り浸り、奇妙な3人の生活が始まった。
1ヶ月も経った頃、友達はわたしに悪いから・・・と、アパートを二人で出て行った。
そして、ある日・・・スーツ姿の男性二人が一人になったわたしのアパートに友達の彼氏を訪ねてきた。
「Kさんがこちらにいると伺って、近くまで来たので寄ってみたのですが・・・いますか?」
とても恐縮していて、優しそうな二人。
「最近、引っ越したんですよ。近くですから案内しましょうか?」
せっかく来たのに実に残念そうな様子。
わたしは借りていた物もあるし、返しがてら案内することに。
二人が暮らす、アパートに3人並んで歩き出す。
二人ともおしゃべりが面白く、アパートまでの15分は楽しい時間だった。
「ここです。そこの3号室なんです。きっと、ビックリしますねぇ、Kさんも♪」
わたしは、笑顔で、ドアをノックし、声をかける。
直ぐに、友達の返事。
「な~んだ・・・ズラ・・・どうしたの?」
笑顔で友達がドアを開けた瞬間・・・わたしは・・・後ろから突き飛ばされた。
??何が起こったのか分からないまま、起き上がれずその場に座り込む。
土足で部屋の中に入った二人の男性・・・
友達の悲鳴・・・ドスッ・・・パーンドタッ・・・Kさんを殴っているようだった。
鈍い音が続き、ガラスの割れる音・・・うめき声・・・
しばらく続いて、静かになった。
そして・・・血だらけのKさんが二人に引きずられて出てきた。
友達はなにやら叫びながらそのKさんにすがりつく。
いつの間にか、アパートの前には黒塗りの車。
その車に無理矢理乗せられ・・・車は走り出す。
裸足で追いかける友達が・・・哀しかった。
これは・・・現実なのだろうか・・・?
まるで、映画のように画像はスローモーションで・・・
友達はアスファルトの上に突っ伏して泣き叫んでいた。
二人の男性は、や~さまだった。
知らなかったとはいえ、連れてきたのはわたし・・・
後悔と、恐怖でわたしもその場で泣くしことしか出来なかった。
近所の人たちが好奇心むき出しで見ていた。
友達を抱え部屋に入りドアを閉めた。
二人部屋を見回し途方に暮れる。
しばらくして、その、めちゃくちゃになった部屋を二人無言で片付け始めた。
それから、2日間、Kさんは帰って来なかった。
帰って来たときは・・・顔がムラサキ色に腫れあがり、人相が変わっていた。