山王山古墳(さんのうざんこふん)

福岡県飯塚市西徳前5


(上記の文章、順番を入れ替えて書きます。)


山王山古墳は標高約40mの丘陵上に立地しており、南側には連川の支流である穂波川水系に形成された肥沃な平野が広がっています。


築造時期は、石室の構造や出土遺物より6世紀末から7世紀にかけてのものとみられます。


山王山古墳は当地域の首長墓であり、遠賀川流域で初めての敲打技法による装飾古墳であることから平成27年9月5日に福岡県指定史跡に指定されました。



石室の入口はどこなんだろうなと、ぐるっと回ってみたら、左側に門が見えた。




墳丘は径約20mを超える円墳で、内部主体は単室の横穴式石室です。

玄室の天井石前面に文字が彫られていることから、古くから開口していたものとみられます。



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何て書いてあるかは読めないけど、確かに何か文字が書いてある。


玄室の平面形は正方形に近く、約2.2m✕2.4mで高さ2.4mを測ります。

床面には人頭大の平石を敷き、奥壁側には仕切り石を立て屍床を設けています。



奥壁の腰石に敲打技法(こうだぎほう)(たたきくぼめる)による装飾が確認されました。

文様は円文など10数箇所確認されています。




出土遺物は玄室床面からガラス玉や金銅製耳環、銀製空玉、須恵器、鉄等があります。

金銅製馬具は3セット副葬されていました。

古墳時代馬具の最終段階を示す資料で、新羅の影響を強く受けています。

円頭大刀柄頭は逆心葉形をモチーフとした華麗な文様(銀象嵌)が施されていました。


以下は、飯塚市歴史資料館に展示してある物よ。

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華麗なる象嵌文様の発見

X線CTスキャナによる円頭大刀柄頭象嵌の調査


飯塚市山王山古墳で見つかった円頭大力の柄頭について、✕線CTスキャナを用いた科学的調査を行いました。

現状では、表面がさびに覆われ、肉眼では内部構造がわかりませんが、遺物の表面を削るなどしなくても、全面に象嵌技法を用いた華麗な文様を浮かび上がらせることができました。

浮かび上がった文様を三次元画像で観察すると、針金のような金属線で、心葉文やが組み合わさったような文様が3段にわたり施されています。

各段の境界には渦文が連なっています。

また、断層画像を観察すると、象嵌線の断画がV字状になっている部分があります。

これらをまとめると、鉄の地金にタガネを打ち込み、その溝に金属線を嵌め込んで文様を描いたことがわかります。

この技術は「糸象嵌技法」と呼ばれるもので、古墳時代の装飾象嵌大力にみられる代表的な技術です。

また、X線を利用して金属線の材質を調べたところ、純度の高い「銀」がみつかりました。

このことから、象嵌は銀の線を使って文様を描きだしている、いわゆる「銀象嵌」であることがわかりました。



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銀象嵌なんて素敵!