小松美羽 さんの新刊、『 世界のなかで自分の役割を見つけること ~最高のアートを描くための仕事の流儀~ 』 を読みました。



大英博物館日本館での永久展示、ワールドトレードセンターへの常設展示と、国内のみならず、グローバルで活躍するアーティスト。
情熱大陸、SONY Xperia 、神獣 エリア21でのライブペインティングなど、美しすぎる銅版画家としても有名です。
美しく凛とした出で立ちなので、どうやって神獣のようなダイナミックな作品が生まれてくるのかが不思議でした。
本著では、幼少時代から近年の活動にまつわるエピソード、そしてこれからについてが語られています。

肉体 (ソーマ soma) と不滅である魂 (プシュケー psyche) というプラトニズムや死生観が、長野で暮らした幼少時代の小松美羽さんの実体験と重なります。

読み進めていくうちに、小松美羽さんの作品を初めてみたときに、畏怖 (トレメンドゥムtremendum) と 魅惑 (ファスキナンス fascinans) を併せ持つ、聖なるものに面したときの状態:非合理で直接的な体験を指す、ヌミノーゼ (numinose)という言葉が最初にひらめいたのは間違いではなかったように思えました。

さらに、美しいから、ただ運が良かったからではなく、自分の役割を受け止めて真摯に貫いてきた (sub + ceed 、絶え間なく魂を磨き、創作を続けた)努力家であるのを知りました。
また、狛犬がイギリスに行ったら英語を喋り出し、大英博物館にしっぽを振って入っていった、というエピソードなどから、小松美羽さんが日々感じていることを、頭の中を垣間見ることができたような気分にもなれました。
次回作品を観に行ったときに、これまでとはまた違った視点からも楽しむ事ができそうです。
これぞ、読書の醍醐味ですね。

母親が絵を描き、父親が一眼レフを持ち歩いていたというくだりが、まったく小さい頃の私の環境と同じでした。
小学校の1年生のときに、人の輪郭をマンガのように黒で縁取るのではなく、イエローオーカーで描いたところ、「カレー人間」、と、クラスの男子にからかわれたこともあったっけ。
マルセル・プルーストをひくまでもなく、幼少時代の思い出が幸せに蘇り、小松美羽さんの世界観が加わったキメラへ再構築できたことも、素晴らしい体験となりました。

ぜひご一読を! ⇒   http://bit.ly/miwakomatsu_book




#小松美羽
#MiwaKomatsu


世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀


〓ゆうき〓