29年前。
とある病院で、
わたしは薬剤師人生のスタートを切りました。
右も左もわからないわたしに、
薬剤師としての基礎を叩き込んでくれた
その病院に、
漢方薬にとても造詣の深い
産婦人科の先生がいらっしゃいました。
薬剤科の顧問のように
毎朝朝礼に参加していた先生に、
薬剤科のみんなが薬を処方してもらっており、
わたしも、風邪っぽいな、と思ったときに、
先生に薬をお願いしました。
「君は、これだな」と
先生が処方してくれたのは、
桂枝湯という漢方薬。
風邪っぽいな、と思った時に飲むと、
そこまでひどくならずに済み、
それ以来、
桂枝湯はわたしの常備薬になりました。
漢方薬に興味を持ったのは、
それがきっかけ。
漢方薬や東洋医学に興味はあるものの、
なかなか勉強できずにいたのですが、
2019年12月に
東洋医学(中医学)の基礎と
漢方ティーブレンドが学べる
”やさしい漢方ティー教室”に入り、
本格的に学び始めました。
「漢方って、
おまじないの延長みたいなもんだろ」
「体質によって効く効かないなんて、
薬として成り立たない」
(↑製薬企業勤務の50代男性=夫談
)
そう思う人が多いのかもしれないけど、
実は、東洋医学は自然哲学。
自然からからだを整える方法を学ぶ学問なのです。
そして、
東洋医学でいちばん大切にしていることは、養生。
つまり、病気になる前に、
からだを整えること。
こんな言葉があります。
「具合が悪くなってから薬を飲むのは、
喉が渇いてから井戸を掘るようなものだ」
薬は
「愛」から生まれたものだと思っています。
もちろん、
飲まなければいけない薬はあるし、
ずっと飲み続ける薬もあります。
でも、
薬のチカラを借りるだけでなく、
薬のチカラに頼りっぱなしじゃなく、
食べ物だったり、植物だったり、
自然だったり、
目に見えないエネルギーだったり
偉大な、
"生きているもの"のチカラを借りて、
からだの本来持つチカラを信じて
からだを整えていく。
東洋医学の考えもベースにしながら
それをわたしは目指していきたいと思っています。
薬剤師らしくないのかもしれないけれど。