先日、読者さんからメッセージを頂きました。
現在個別のお返事は控えさせて頂いていますので、こちらでお答えさせて頂きます。

以下の読者さんからのメッセージは掲載許可を頂いています。

突然のメッセ、失礼いたします。
いつも考えさせられる記事を提供してくださり、感謝しています。

我が家には子供がおりません。
かなり古い賃貸アパートに住んでいます。
そんな環境ですが、梶ヶ谷さんのブログからインスピレーションを得て家の中を改善したりしてきました。
整理収納の基本は理解していたつもりでしたが、実践しきれていなかったことも多くあり、長年の体調不良などから中途半端になっていたところも多くあって、梶ヶ谷さんの整理収納ブログをきっかけに、インテリア系ブログやお掃除系のブログなどからも刺激を受け、少しづつ改良している最中です。

そこで問題がひとつ。
それは夫です(笑)。
協力的ではあるので、出し入れ時のストレスのなさと収納時の見た目を考えて物の定位置を変えても新しい定位置に慣れる努力などは惜しまないようなのですが、今まで雑然として見るたび嫌な気分になっていた場所をスッキリさせると、そこに物を置いてしまいます。
いたちごっこに嫌気がさし幾度となく話し合っているのですが、肝心なところで噛み合いません。

必要なくなっているのは明らかなのに捨てられない。(思い出の品まで処分しろとは言ってないのですが…)
少し余裕を持たせて収納すると、その隙間が気持ち悪いらしい。(気づくとキッチキチになってたり)
物が溢れていることで落ち着くっぽい。(私は逆にイライラする)

こうなるとメンタル的な問題な気がするので、梶ヶ谷さんにお話しするのは違うのかもしれないのですが…
夫にとって面倒が少なく、できるだけストレスにならないことを最優先とし、その上で私も使いやすく見た目もスッキリで気分良く過ごせる整理収納法を考えるようにし、できるだけ2人にとって良い空間づくりを心がけてきました。
2/1の記事など共感できる話も多く、その思いを肯定してもらえている気がして私の支えとなっていますが、相変わらず片っ端から散らかされることも多く、心が折れることもたびたびです。

結婚前、夫が一人暮らしをしていた部屋は軽いゴミ屋敷状態でした。
長年かけて培われた感覚は、本人の気づきなくしてはどうにもならないものなのでしょうか。
親子の片づけ問題に悩まれている方は多いのでしょうし、梶ヶ谷さん御自身もお母さんでいらっしゃるので、そういう方達に寄り添った活動をされていると思うのですが、梶ヶ谷さんの目線や考え方で我が家のような家庭の片づけ問題にも、たまにでいいから触れていただけたら嬉しいなと思いメッセージを送らせていただきました。

長文失礼いたしました。


まず、この様なお悩みを私にお話しして下さったことに感謝致します。
ありがとうございます。

この様なお悩みを持つ方は、本当に沢山いらっしゃいます。

「自分が改善しても夫が(妻が)・子どもが・同居している親が直してくれないので、いくら頑張っても意味がないしイライラします」

というお声を沢山聞きます。

そういう方々に、まず再確認して頂きたいことがあります。

「整理収納をするのはなぜでしょうか?」

家族が心地良く過ごすため」ですか?

それとも「自分が心地良く過ごすため」ですか?

これは同じ様で大きく違います。

同じ屋根の下に暮らす家族でも、「自分の心地良い」は個々で違います。

「スッキリしているのが心地良い」という方もいれば「物がある方が落ち着いて心地良い」という方もいます。

「モノクロが好きな方」もいれば「カラフルが好きな方」もいます。

それは家族内でも同じです。

「物を手放すのが得意・気持ち良い」と感じる方もいれば「物を手放すのは苦手・罪の意識が生まれてしまう」という方もいます。

色々な面での考え方の違い・感じ方の違いがあるのは当然のことです。

一人一人違った人間ですからね。

整理収納って、私は「今の生活と向き合うこと」「一緒に暮らす人と向き合うこと」でもあると思います。

一緒に暮らす人の「心地良い」を知ること。

一緒に暮らす相手にお互いがどれ位「寄り添える」か。

もし、自分の中での「スッキリ」を追求したいのなら、2/1にブログに書かせて頂いたように「折り合いをつける」ことも大切になります。

どうしても自分が一所懸命「整理収納」していると、そうしてくれない家族に対してイライラしてしまったりしますよね。

それは私も同じでしたし、今でもそういう時があります。

ですが相手が「やってくれないこと・できていないこと」ばかりを考えるのではなくて、「相手が日々やってくれてること」をちょっと思い返してみて下さい。

それは整理収納のことじゃないことでも良いんです。

私の場合、「主人がゴミをやりっぱなしにする・物を元に戻さない」などでイライラすることがあります。

ですが、そんな時は「私が丸一日仕事のとき、主人は朝から夜まで子どものお世話をしてくれている」というのを思い返したりします。

すると「それだけでもじゅうぶん有難い。」と思えたり、「ゴミは気づいたら私が捨てればいっか」と思えたりします。

言葉で伝えるのは本当に難しいのですが、家族内の整理収納問題は、「相手に自分の想いを伝えること」や「相手の想いをしっかり聞くということ」そして「日々相手がしてくれている何気ないことに目を向ける・感謝する」というのが大切だと思います。

「自分はどういう気持ちでスッキリした空間を維持したいのか」

「相手はどうしてそのスッキリした空間を維持しようとしないのか」

そこには自分しか分からない「想い」がきっとあるのではないでしょうか?

そこを伝えることが始めの一歩かと思います。

お互いがお互いの想いを知った上で、そのご家庭なりの「答え」が出るのではないでしょうか。

もし整理収納に関して全く協力してくれていなかったとしても、「何か」しら、相手が「やってくれていること」や「支えてくれていること」「合わせてくれていること」があるのではないでしょうか?

どうしても「スッキリした」空間をゴールにしてしまうと、整理収納は喧嘩の原因になってしまう傾向にあります。

「家族が心地良くすごす」ということをゴールにすれば、お互い寄り添いながら・譲り合いながらの心地良い空間が生まれるのではないでしょうか。

なんだか答えになっていないかもしれませんが、今の私からはこのようなお返事をさせて頂きたいと思います。

我が家も、個々で考え方は違い、問題もそれなりに日々起きています(笑)

「なんでこれくらい戻せないかな~」「なんでゴミはゴミ箱に捨てれないかな~」とイライラする日も沢山です。

ですが、それ以外で主人や子ども達がやってくれていること・支えてくれていることが実は沢山あるので、そういうことを思えば「まあいいか」と思えたりします。

整理収納は「今の生活と向き合うこと」「一緒に暮らす人と向き合うこと」でもあると思うので、是非、家族のお片付け問題に悩む方がいましたら、その想いを伝えることや、相手の想いを聞くこと、相手の出来ていること・やってくれていることに目を向けることをしてみて下さい。

そして、「自分の心地良い空間」ではなく「家族の心地良い空間」をもう一度考えてみて下さい。

皆さんの「大好きな家」に「ご家族の笑顔」が溢れますように。

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TBS/CBC 「ゴゴスマ」に出演します。
放送日が決定次第お知らせさせて頂きます!