監督 フランシス・フォード・コッポラ
原作・脚本 マリオ・プーゾ
キャスト
ドン・ヴィトー・コルレオーネ - ロバート・デ・ニーロ
カルメラ・コルレオーネ - 若年期:フランチェスカ・デ・サピロ
老年期:モーガナ・キング
マイケル・コルレオーネ - アル・パチーノ
フレド・コルレオーネ - ジョン・カザール
コニー・コルレオーネ - タリア・シャイア
トム・ヘイゲン - ロバート・デュヴァル
ケイ・アダムス - ダイアン・キートン
フランク・ペンタンジェリ(フランキー) - マイケル・V・ガッツォ
ウィリー・チッチ - ジョー・スピネル
ピーター・クレメンザ - ブルーノ・カービー
ドン・ファヌッチ - ガストーネ・モスキン
ハイマン・ロス - リー・ストラスバーグ
ジョニー・オーラ - ドミニク・チアニーゼ
予告編
感想
父ヴィトーからファミリーを引き継いだマイケルのその後と、ヴィトーの若き日をトレースする物語が同時進行する。
両親を殺され、移民として辛くもアメリカに辿り着いた、ヴィトーのサクセスストーリー。
前作で手下だったクレメンザが、最初は格上だったのが笑える。
移民から搾取するファヌッチを殺した事で、仲間からの信頼を得てのし上がって行く過程は小気味良さがある。
そして親の仇であるチッチオの殺害も。
一方マイケルの方は、部下にやらせているとはいえ「殺しすぎる」嫌いがある。
そんなマイケルに嫌気がさすケイ。ケイのお腹の子が流産ではなく中絶だったというのはショック。マイケルに与えた打撃の大きさを思うと、今までやって来た事を忘れそうになるが、自業自得。
勢力拡大のための様々な話は、登場人物や出来事含めテンコ盛りで、とても一回観ただけでは把握出来ない。
ネタバレサイトのサーフィンでようやく理解した。
結局肉親のフレドまで殺してしまった、マイケルの心の闇。
これがファミリーを守る事だったのだろうか、という悔恨がラストシーンから滲み出す。
今回、マイケルの次に印象深かったのはトム・ヘイゲン。孤児だったのをヴィトーに拾われ、大学まで出してもらって弁護士になった。ヴィトーに次いでマイケルからも肉親以上に慕われている。そんな中でどんどん冷酷になるマイケルに困惑する姿が重く心に残った。
それからフレドも。一作目ではただの無能な兄と思っていたが、軽く扱われるうちにそれが裏切りという形に膨れ上がるまで追い詰めたのはマイケル。
ヴィトーが、肺炎で死にそうな幼児のフレドを見つめる姿。
そして後にマイケルの兵役志願を讃えるフレド。
思い返すと、実に重要な役だったことか。
あらすじ
映画ではヴィトーの話とマイケルの話が交互に描かれるが、それぞれにまとめる。
ヴィトーのドラマ
1901年
ヴィトー9歳。シチリアのコルレオーネ村で兄、両親と共に暮らしていたが、父が地元マフィアのボスであるドン・チッチオに殺される。その葬儀中に兄パオロも殺される。
チッチオにヴィトーの命乞いをしに行った母だが、男は復讐に来るから殺すと言われ、抵抗するも殺される。
村人の助けで辛くも脱出するヴィトー。
ニューヨーク行きの移民船に乗り入国するヴィトー。管理官の勘違いで村の名前のコルレオーネが姓とされた。天然痘に感染し、3ケ月の隔離の後、収容所に引き取られるヴィトー。
1917年
結婚して息子ソニーの父となったヴィトー。雑貨店で働いていたが、街の顔役ファヌッチが甥を連れて来て彼の職を奪う。移民たちからみかじめ料も取っているファヌッチ。
隣りに住むクレメンザから銃を預かった縁で、絨毯をプレゼントすると言われるが、結局裕福な家からの盗み出し。
1919年
クレメンザに加えてテッシオと三人での窃盗団として生活しているところへ、ファヌッチがヴィトーらの犯罪に気付いてみかじめ料を要求。一人200ドル、計600ドルの要求に対しヴィトーが150ドルで話をつける。
パレードの喧騒に乗じてヴィトーがファヌッチを殺害。
ファヌッチに苦しめられていた近所の者からの信頼を集め、相談に乗る体制が出来上がる。
「ジェリコ・オリーブオイル商会」を設立し、コルレオーネ・ファミリーを確立するヴィトー。
1925年
家族を連れてシチリアに凱旋するヴィトー。表向きはオリーブオイル輸入の契約締結だが、かつての親の仇、ドン・チッチオを訪ね、ナイフで刺殺して復讐を果たす。
マイケルのドラマ
1958年
ラスベガスに移住してファミリーを成功させたマイケル。息子アンソニーの聖餐を祝うパーティー。祝辞を述べるネバダ州議員のパット。
だがパットはカジノホテルの利権にも関わっており、裏の交渉ではマイケルを汚いイタリアマフィアと軽蔑しライセンス料の交渉が進まない。
ニューヨークからパーティにやって来たフランキー。マイケルが残して来たニューヨークのシマを守っていたが、地元のロサト兄弟と対立していた。そのバックに居るのがマイアミのハイマン・ロス。
カジノへの進出を考えるマイケルは、そのロスと手を組もうとしており、揉め事を起こさないようフランキーをけん制。だがフランキーはそれに不満を持つ。
そんなある夜、マイケルの寝室にマシンガンが撃ち込まれた。カーテンが開いているのに気付いたケイの言葉で間一髪助かるマイケルたち。襲撃者は自殺して首謀者不明。
信頼するトムに一時ファミリーの事を任せ、マイアミへロスに会いに行くマイケル。
ロスは亡き父ヴィトーと同世代のボスであり、裏社会での強い影響力を持っている。協力関係を申し出るマイケルは、自分を襲撃したのがフランキーだとロスに吹き込む。
一方フランキーを訪ねたマイケルは、自分を殺そうとしたのはロスだと吹き込み、油断させるためにロサト兄弟との話をまとめる様指示。
フランキーはその意向に従い、ロサト兄弟に会いに行くがそこで絞殺されそうになる。そこに偶然立ち寄る警察。
ホテル利権で敵対していたパット議員。売春宿で死んだ娼婦の横で目覚める。その後始末をしたトム。これでもう逆らう事は出来ない。
キューバに出向くマイケル。当時のキューバは政府と反政府ゲリラの対立が激化。
この国で裏を仕切っているのがロスだった。事業を譲る代償として大統領への賄賂200万ドルを要求されていた。
200万ドルをキューバまで持って来たフレド。会話の中でフレドとロスの繋がりに気付くマイケル。
そして殺し屋をロスに仕向けるが、容体が悪くなったロスは病院へ。その頃キューバ政府が敗北宣言を出し国内は大混乱。殺し屋が病院でスキを見てロスを窒息死させようとするが、失敗して射殺される。
大混乱の中、何とかキューバから脱出するマイケルだが、フレドは彼を恐れて逃げた。
ネバダに帰ったマイケルは、トムからロス暗殺の失敗、ケイの流産などつらい報告を受ける。
国の上院委員会から告発されるマイケル。フランキーが殺されずに警察の手に落ちたのはロスの計略。マイケルに裏切られたと思い込んだフランキーは全てを自白。
表向きは実業家だが、フランキーが全て今までの事を暴露すれば、マイケルは窮地に立つ。
マイケルの許に顔を出すフレド。フランキーがFBIの手に落ちた理由を聞くが詳しくは知らない。マイケルの叱責に、今まで何でもクズみたいな仕事を「フレドにやらせとけ」と押し付けられて来たと反論。
「フレド、お前とは縁を切る」と宣告するマイケル。
公聴会での証言の日、マイケルはシチリアからフランキーの兄を連れて来ていた。フランキーは今までの供述を全て否定し、FBIにそそのかされたと言った。
兄の存在に不審を抱いた公聴会が追及するが、兄は一貫して、弟のトラブルを知って駆け付けたと主張。
告発が取り下げられ、おめでとうを言うケイは、あなたに愛情を感じないと言った。
埋め合わせはする、子供はまた作ればいいと言うマイケルに、あなたは何も判っていないと叫ぶケイ。
子供は流産じゃなく中絶。あなたの子を欲しくなかった、だから堕ろした。「子供は渡さない」とマイケル。
マイケルの母が死んだ。そして葬儀。
フレドも戻って来るが、マイケルとの面会は許可されない。
コニーが今までのわがままを謝罪し、私が戻るからフレドを許してやってと懇願。マイケルの息子アンソニーの釣り相手として、居場所を与えられるフレド。
ハイマン・ロスのニュースが流れる。イスラエルへの亡命申請が却下された。死ぬといいながら20年。マイアミに戻るしかない。
「その時に殺す」とマイケル。諫めるトムの言う事も聞かず、ロッコに暗殺の指示を出す。
刑務所のフランキーを訪ねるトム。古代ローマの話を引き合いにして、例え謀反を企てても家族は守られると諭す。
その後浴槽で手首を切って死んだフランキー。
マイアミ空港で記者のインタビューに応えるロス。年金生活者だと自らを卑下する。
記者を装ったロッコがロスを射殺。ロッコも射殺された。
アンソニーと小舟で釣りに出掛けようとするフレド。ボディガードのアル・ネリも同乗。出る寸前に、マイケルが出掛けるのに一緒に行くという事で、アンソニーが降ろされる。
二人で沖に出る。ほどなくして、部屋で銃声を聞くマイケル。
若い頃を回想するマイケル。
1941年
ヴィトーの誕生日で皆が集まる。友人のカルロを連れて来たソニーが、兄弟やコニーに紹介。
日本軍の真珠湾攻撃が話題になり、流れでマイケルが海兵隊に入隊したと話す。
徴兵免除は父の力で何とでもなるのに、とソニーがその決断を嘲る。フレドだけがその決断を讃えた。



