メンデルスゾーン厳格なる変奏曲作品54
大変な難しさで知られる変奏曲。
ラフマニノフのコレルリの主題による変奏曲と雰囲気もよく似ているので親しみやすさはあります。
スタイルはテーマがあり、いくつかの変奏曲と、最後荒々しいコーダがあるので非常に激しい印象をもちますが、幻想曲的な雰囲気もあります。
変奏曲は練習が大変ですが指の訓練にもなるので
練習曲としても見ることも出来ます。
これだけ多くの曲を覚えるのも大変ですし、順番を覚えるのも変奏曲で大変な点です。
この曲をマスターするには、
演奏面においても非常に困難な部分がありますがまずは全部を通して暗譜を目指します。
それができたうえで、
初めてスタートラインです。
主題
ニ短調
Andante sostenuto
まるでフーガのテーマのように演奏していく。
単純なようでかなりこだわりがみえる。
短いが味わい深い。
変奏1ニ短調
テンポ指示なし
変奏2ニ短調
Un poco piuanimato
変奏3ニ短調
Piuanimato
変奏4二短調
テンポ指示のないものは前曲と同じテンポで演奏する
Semprestacc e lrgger.
変奏5二短調
Agitato
Legato ed espress.
和音進行の練習曲
変奏6二短調
テンポ表示なし
和音跳躍の練習曲
一ページもない短い曲ながら演奏は容易ではない。
書かれていないがanimatoが望ましい。
最後のパッセージは次の曲へと続くことを示す。
変奏7二短調
confuoco
大変難しく情熱的な曲。力強い和音と、素早いパッセージを弾き分ける練習。
パッセージは左手にも出現するため難しい。
意外にも手こずる。
意外にも手こずる。
激しさもある曲。
変奏8二短調
Allegro vivace
軽やかに素早く指を動かす練習。
速いテンポだが、強弱の指示は必ず守ること。
書いていないがconfuocoが隠れている激しさのある曲。
切れ目なしに次へ続く
変奏9二短調
テンポ指示なし
8番に続く延長的な曲。
軽やかさの必要な曲。
変奏10二短調
Moderato
フーガのように展開していく。
テンポは遅いがフーガの練習になる。
短いが演奏は決して容易ではない。
短いが演奏は決して容易ではない。
変奏11二短調
テンポ指示なしなのでモデラートが望ましい
カンタービレは「歌うように」。全体的に静かに演奏する。
切れ目なしに続くのはメンデルスゾーンのお気に入りの作曲法でよく使われる。
曲の最後に次第にクレッシェンドして高調しそのまま切れ目なしに次に続く。
変奏12二短調
Tempo del thema(主題のもとの速さで)
力強く激しさのある曲。リストのようなテクニックが必要。
書かれてはいないがコンフォーコ、アジタートのような曲。
ここで一旦完全に終結する形が現れる。
リストの「ダンテを読んで」をもわせる和音進行が連続する練習曲
変奏13二短調
sempre assai legger.
テーマの形が左手に現れる。左手で歌わせる練習と思われる。
その上に細かい右手の伴奏があるが、お互いが意識しすぎて
消去してしまわないように注意する難しさがある。
消去してしまわないように注意する難しさがある。
変奏14ニ長調
Adagio
はじめて長調が現れる印象的な曲。
主題を長調で演奏しているような情緒的な曲。美しい。
変奏15ニ短調
pocoapoco piuagitato
次第に激しさを出しながらテンポを早めていく。
変奏16二短調
Allegro vivace
1ページしかない短い曲だが容易ではない。
変奏17二短調
テンポ表示なし
-presto
この曲でクライマックスを迎える。
嵐のような激しさが荒れ狂い、最後のコーダ「プレスト」で最後の猛烈な嵐が吹き荒れる。
ピアニストヴラディミルホロヴィッツの演奏ではフォルテで終わる指示の版の楽譜はどこにもないが、
最後のピアノの指示の和音をフォルテシモの和音のまま終わらせている。
最後のピアノの指示の和音をフォルテシモの和音のまま終わらせている。