ベルリオーズ幻想交響曲op14「ある芸術家の生涯の出来事」 | ウルフオルフェノクが行く!

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BERLIOZ
SYMPONIE
FANTASIQUEop.14

非常にスケールの大きい交響曲。
構成も非常に大きく、
楽器編成も通常の編成に加え、
大太鼓及びティパニ奏者は2名の共演となる。
ハープ奏者も2名の連弾となり、第二楽章で活躍する。
一楽章には指揮者として非常に難しい部分があるとベルリオーズの注意書きがある。

主人公なる人物が設定されており、
彼は4楽章で死ぬことなる。
(つまり1楽章と2楽章は生きていることとなる)
クライマックスの第五楽章は「魔女の夜宴の夢」というタイトルであるが化け物たちが寄り合い集まり、その中で主人公は死んだ彼女が化け物として夜宴に参加していたというショッキングな内容になっている。そして後半は「魔女のロンド」という部分に突入し、荒れ狂うばかりの狂乱の場となり、荒れ狂いながら幕を閉じ圧倒的な迫力のうちに終わる。


1楽章
夢、情熱
非常に活気ある楽章で生き生きとした印象を与える。

主人公が生きているあいだの情景。
ここでは(恋人の主題)が重要な役割を果たし、
4楽章で一瞬ではあるが復帰している。
指揮者にとって非常に難しい部分があるとされる。


2楽章
舞踏会

2楽章でワルツを持ってきた異例の楽章で
2台のハーピストが腕を競い合う。


3楽章
野の風景

夏の暑い夕べを舞台としている。
2人の羊飼いが遠い場所で旋律を吹き答え合う。
(答える1人は舞台裏のオーボエ奏者として演奏する)
風にさわぐざわめきや途中突風が吹いたりする。
しかし、やがてもとのしずまりかえりがやってくる。
また羊飼いたちの応答(オーボエのソロ)がやってくる。
今回はぎこちないとぎれとぎれの歌は、ここではオーボエ奏者はひとりになってしまっていて、返答が帰ってこないことを表している。
最後にはこの歌もとだえて静けさにかき消されてしまう・・・。完全な静けさが訪れる。
そして遠くには不気味な遠雷がこだましている。
この遠雷をなんと4人のティパニ奏者が迫力のあるトレモロで遠雷を表現するのでここは聴きどころとなる。遠くで鳴っていたり近づいたりして最後は遠ざかって消えていく。


4楽章
断頭台への行進

派手な行進曲。
金管楽器によるテーマが高らかに繰り返される。
最後が衝撃的で、主人公はここで死ぬこととなる。クラリネットのソロは「アッパーショナート」と小さく書かれた(1楽章の恋人の主題)のソロの旋律を短く演奏し、それが途切れるとただちに壮大な小太鼓が打ち鳴らされ、ファンファーレが豪快に鳴り響く。

5楽章
魔女の夜宴の夢~魔女のロンド

(ワルプルギスの夜の夢)とも表記される。


主人公は、4楽章で死ぬこととなるが、地獄では魔女たちが不気味に蠢いている姿が見える。
そして化け物立ちが宴を開いていた。
そこで主人公は変わり果てた死んだ彼女が魔物となって姿を変えているのが見えた・・・・というショッキングな内容で描かれている。
最後は魔女のロンドとなり、荒れ狂うばかりの狂乱の場となり、金管楽器がけたたましく鳴り響く。木管楽器が金切り声を上げ、全員が圧倒的な迫力でまくし立てながら壮烈なクライマックスを作り上げていく。ティンパニ奏者と大太鼓奏者がそれぞれ2台ずつ加わった迫力のある圧倒的な楽章になっている。