ハンガリーのピアニスト・指揮者・オルガニスト・作曲家(フランツ・リスト)
のピアノ協奏曲は第一番の変ホ長調と、
第2番のイ長調がありますが、迫力を兼ね備えた第1番ほうがより人気があるようで、リスト好きの人ならよく耳になじむ曲で親しみやすい内容を持っています。というよりリストがスキなら必ず聞いている曲でもあります。
フランツリストは当時、観客を熱狂させる世紀の大ピアニストともてはやされていました。
リストが派手な曲を披露すると観客は熱狂し、興奮したとされています。
2番はどちちらかというと、協奏曲というよりは交響詩に近いスタイルをとっていて内面的なところからあまり一般向けではないところがあります。
豪華絢爛な協奏曲第一番の独奏ピアノの派手さは十分観客を驚かせひけつける魅力にあふれて、
これぞまさしくリスト!
非常に鬼気迫るいかにもリストを思わせる、
迫力のある作品になっています。
1楽章
アレグロマエストーソ
Allregro.maestoso
オーケストラの力強い掛け合いにはじまり、
それにこたえるようにピアノが派手に烈するかのごとく独奏オクターブではげしくオーケストラに受け答えします。
そしてピアノの独奏カデンツァが、グランディオーソGrandiosoで力強く豪快に演奏されます。
そしてカデンツアが終わったあとにやや穏やかな
動機らしき部分が姿を現します。
ときおりピアノが華々しく活躍したり彩を添えます。最終的にテンポは「アニマートAnimato」となり、
華やかに盛り上がりますが、
それも独奏ピアノのカデンツァ「グランディオーソ」が再現され、コーダでピアノがハープのようにと書かれた、ハープのように流れるようなアルペジオで静かに幕を閉じます。
2楽章
クアジアダージョQuasiAdagio
ゆったりとしたテンポで始まります。
いわゆる暖楽章にあたり、
ノクターン形式のようにも感じます。
弦楽器のオーケストラの序奏のあと、ピアノが情熱をたたえた淡々とした美しい旋律で歌を奏でていきます。
それが頂点に達すると弾けるようにまた沈黙していきますが、すぐに気迫のこもった嵐のような「何事が起こった」かのような、すさまじいレチタティーヴォの嵐に突入します。
ここは、激しい思い悩むかのような苦痛と葛藤の部分ですね。energimenteはenergicoと同じ意味で、ここでパッと華やかな花火が独奏で弾けて飛び散ると、また静かな沈黙へと入ります。
新しい動機が姿をみせてピアノの優しく息の長いトリルに導かれてオーケストラソロパートの楽器を受け継がれていきます。受け渡していく感じです。ピアノがトレモロの演奏が終わると、きまぐれな「スケルツオ」へはいっていきます。
独奏カデンツァではありませんが、ここでもピアノの名人芸があますことなく発揮され、ピアノが活躍します。
ピアノがかなり派手な活躍していきます。
コンヴラヴーラは(華やかに、華麗な)という意味です。
問題はこのあとで、例のトライアングルが活躍する第3楽章がやってきます。トライアングルのほかに、最終楽章ではシンバルも姿を見せている点、これにもやはり注目すべきではないかと・・・・。
普段あまり活躍することのない楽器にこの曲ではスポットをあてている感じがします。
3楽章
アレグロ・ヴィヴァーチェ-
アレグロ・アニマート
Allegro.vivace-
Allegro.animato
いわゆる「スケルツォ楽章」。
悪魔的な技巧でありピアノが華々しく駆け巡ります。ここで、オーケストラに混じってトライアングルが彩をそえますが、トライアングルが登場するのはクラシックのピアノ協奏曲の中ではおそらくこの曲だけと思われます。
トライアングルを楽器としてとらえるかどうか、意見が分かれるところです。
このトライアングルの扱いで、いまなお議論されエピソードがあります。て、当時もかなりの批判を浴びてしまったという
この楽章が「アニマートAnimato(活気的に)」
のテンポになって、
派手に盛り上がり、まさにリストのようなテクニックが展開されて、そのまま息を付かせないまま、フィナーレの4楽章へ突入します。
4楽章
フィナーレFinale.
アレグロ・マルツィアーレ・アレグロ
Allegro.marziale.animato
いきにりピアノの下降ユニゾンで始まる、
行進曲風の音楽に始まる異色の楽章。
ピアノとオーケストラの掛け合いの派手なピアノの活躍が多く、技巧もかなり派手なモノが見られます。
金管楽器の使い方もリストらしく非常に派手です。
ラストのほうでは「アラ.ブレーブalla.breve.(2拍子)」
ピウモッソPiu.mosso.(テンポを早めて)となり、
ピアノがひたすら主役とばかりに派手に活躍していきます。ここからはテンポをぐいぐいとどんどはやめていくスタイルをとっていきます(accerelando,sin.al.fin)(終わりまでテンポを早めて。)ここのピアノは右手と左手が非常に複雑な動きをしており、よくきていてないとわかりませんが別々の旋律が左と右手で奏でているというトリックがあります。
さらに烈的な音楽で火花を散らし、
最後にかけて一気に爆発させていき、最後はプレストPresto.にまで発展してオーケストラとピアノの雄大な響きのうちに終結します。