RAVEL
DAPHNIS ET CHLOE
ラヴェルは管弦楽の魔術師と言われているほど、色彩豊かな持ち主ですが、
それが伺える曲。
全曲50分~55分を要する。
この曲はもともとバレエ音楽で
それは「ラ・ヴァルス」、「ボレロ」と同様です。
圧倒的に有名な第2組曲がやはり聴き応えあります。
珍しいクロタルという楽器「打楽器」も登場する。
タンブリン、タムタム、トライアングル、カスタネットまでが活躍する。
合唱(「舞台裏で」というのが面白い。)が加わることでも有名で、歌詞がなく、
Аー(アー)のみでうたわれるヴォカリーズとなっているが合唱省略も可能。
ハープパート(Arpa)は2台。
第一部/パンの神とニンフの祭壇
「序奏」~「宗教的な踊り」
「全員の踊り」
「ダフニスの踊り~ドルコンのグロテスクな踊り」
「優美な踊り~ヴェールの踊り~海賊の襲来」
「夜想曲(ノクチュルヌ)~3人のニンフの神秘的な踊り」
「間奏曲」
第2部/海賊ブリュアクシスの陣
「戦いの踊り」
「やさしい踊り」
「森の神の登場」
第3部/第一部と同様の祭壇の前で
「夜明け」
ハープのグリッサンドとフルートの散りばめられたような細かい分散和音が
演奏至難とされる部分で、フルート奏者泣かせといわれる。
その分散和音によって小鳥のさえずりも聞こえている(ピッコロ)。
「パントマイム」
神秘的な雰囲気になりパントマイムが始まる。
ここではソロフルートがめまぐるしいテンポの中で、急上昇急降下のめまぐるしい動きを見せ、腕の見せ所となる。ひたすら「フルート1パート」。
(ときおりフルートのセカンド「フルート2」が手助けをしている部分もある)
そして「全員の踊り」。
よくテレビなどでも流れることの多い人気曲。
最後のこの「全員の踊り」は圧巻で、親しみやすく爆発的な喜びの歓声が描かれる。
まくしたてるような盛り上がりはラヴェルのなかでも群を抜く迫力で、
圧倒的なクライマックスを作り上げて突き進んでいきます。