リストのバラードは比較的珍しいピアノ音源ですが、
その中でも2番は1番よりもよく演奏される比較的知られている大規模なピアノ曲。
しかしショパンのバラードとはやや雰囲気が異なってはいるが、
劇的要素が求められる内容は深い感情を呼び起こし、深い感動を呼び覚ます。
ロンド形式とノクターン形式をあわせたような不思議な曲。
左手の暗い海を思わせる激しくうねるような呻(うめ)きのようなパッセージの低音に乗って右手が嘆きの歌を暗い歌でつぶやくように歌っていく。
この嵐のモチーフと、第2主題ともいえる美しいちょっと落ち着いた部分とが交互で現れるスタイルで続いてく。
そしてまた新しい行進曲風の部分がやってくる。
また暗い嵐がやってきて、劇的な盛り上がりを見せるがまた静けさが戻ってくる。
最後は雄大に美しく大きくドラマティックに盛り上がり飛翔していく。
最後の最後にピアノは消えていくように静けさに溶け込むようにして幕を閉じる。