カチカチ山 | ウルフオルフェノクが行く!

ウルフオルフェノクが行く!

春になりましたね。

新潟県(静岡県の説も)
 
むかしむかしあるところに、
 
 
なかのいいおじいさんとおばあさんが住んでおりました。
 
 
おじいさんには、少し気がかりなことがあります。
 
 
それはここ最近いたずら好きの性悪だぬきが出てきてはわるさをすることでした。
 
 
おじいさんは、ある日、畑の様子を見に行きました
 
その畑に行くとちゅう、おじいんはうさぎに出会いました
 
このうさぎはおじいさんととても仲が良いのですが、
このうさぎはたぬきからひどいめにあわされ
いじめられているところをおじいさんに助けられてから仲良くなったのでした。
 
するとおじいさんは「あれっ!!」と大変驚きました
 
 
なんとそのたぬきが、しめしめ、ひひひひと笑いながら
畑のもの食い荒らしていたのでした。
 
 
 
たぬきが、満足げに「また来てやるからなあ~」と逃げていくのでおじいさんは
カンカンに怒りました。
 
 「こりゃあ~!」
 
 
それから別の日・・・お
じいさんはあのたぬきがまた来るのではないかと心配でなりません。
たぬきをこらしめてやろうと、木にとりもちのようなものを塗りました。
 
すると、たぬきはまたなに食わぬ顔して悪さをしにやってきたのです。
 
 
おじいさんは「よし、ひっかかったな」という顔で「ようたぬきどんでねえか。」
 
 
と声をかけました。
 
 
調子にのっていたたぬきはまた悪さをしようと企んでいたが
木にひょいと足を乗せた途端、たぬきは身動きとれなくなってしまいました。
 
たぬきはまんまとそのわなにひっかかったのです。
 
そしておじいさんはたぬきを家に連れて帰り、
 
 
両足首を縄で縛り、逆さ吊りにしてこらしめていたのでした。
 
 
「このまま、こらしめておこう。しばらくは悪さはできんだろう。」
 
 
おじいさんは、わざとおおきな声で、「今夜はたぬき汁にしようかのう、のう、ばあさんや」「ほんにのう、よく太っていたからの。」
 
 
それをきいてたぬきは食われてはならないと焦りました。
 
おじいさんが出かけたあと、ひとりになったおばあさんは餅をきぬでついていました
 
 
それをみたたぬきは
 
「おばあさん。ひとりでもちをつくのは大変だろう。おらがついてやるから、この縄をほどいてくれ。」と頼みます。
 
しかしおばあさんは
 
「お前さんなんかにだまされるもんか。」と
 
なかなか強情です。
 
 
「もちをついたらまた縛ればええ」という言葉に騙されたばあさんは、
 
たぬきをほどいてやりました。
 
たぬきはやれやれとばかりに喜びました。
 
ところが・・・・性悪なたぬきは、
 
きぬでばあさんをえいやっと何度も突き殺してしまったのです。
 
 
 
家についたおじいさんはそれをみて驚き悲しみました。
 
「なんて・・ひどいことするだ・・・」
 
 
おじいさんの声をきいてうさぎがやってきます。
 
「おじいさんなんでないているんだ。」
 
 
その姿をみてうさぎも涙を流しました。
 
 
うさぎは決心しました。
 
 
「おじいさんなかないで。おらが・・・・敵をとってやる。たぬきをやっつけてやるからよ。」
 
 
 
なんにちかしたある日。
ウサギはたぬきがよく行く山で、薪を背負っていました。
 
するとそこにたぬきがやってきました。

「うさぎどん、何してるんだ?」

 

「今年の冬はよく雪がふったから、食べ物がとれない。寒そうだから、薪を集めておこうと思ってな。」

 

そこでたぬきもうさぎと一緒に薪を背負いました。

 

二人は山を降り始めました。

 

うさぎはたぬきを先に行かせ、後ろにまわって、

たぬきの背中の荷物のそばで火打ち石を打ちました

 

 

かちかち。

 

「ウサギどん、あのカチカチいう音は何だ?」

「あれはカチカチ山のカチカチ鳥が鳴いているんだよ」

 

とウサギはうまくごまかしました。

 

やがて火がたきぎに付き、

 

 

パチ、パチと音を立て始めました。

 

 

「ウサギどん、あのパチパチいう音は何だろう」

「あれはパチパチ山のパチパチ鳥が鳴いているんだよ」

 

 

とウサギはまたごまししました。

 

 

たぬきは・・・・・「ハチャ、ハチャ、ウアちゃあ~!!」とそれはもう飛び上がりました

 

 

なんとたぬきの背中がめらめらぼうぼうと燃えているんですから。

 

たぬきは一目散に転げて川の中にざぶんと飛び込んだのでした。

 

 
 
次の日、
うさぎは唐辛子を作って、たぬきの家に行きました。
 
 

「このやろう、昨日はひどい目に合わせやがって!」とたぬき。

 

 

それはなんと別の顔したうさぎだったのです。

 

 

「あれま。」びっくりするたぬき。

 

 

 

「何のことだい?」とうさぎはしらばっくれて聞きます。

 

「昨日、カチカチ山で俺にヤケドをおわせたろうが!」とたぬきは猛反発。

 

うさぎは平然としたもので

 

「カチカチ山のうさぎはカチカチ山のうさぎ。

おらは唐辛子山のうさぎだ。」

 

といいます。うさぎはまんまと変装していたのでした。

 

 

うさぎは

 

「ちょうどやけどの薬を持っているんだよ。塗ってあげようか?」

 

 

といいました。

 

タヌキはすっかりだまされて

 

「それは助かる。さあ背中に塗ってくれ」

 

 

といいました。

 

 

ウサギが持っていった唐辛子味噌を背中のやけどにべっとりと塗ったのだからたまらない。

 

 

タヌキはやけどのあとに唐辛子がしみて、痛さで悲鳴をあげました。

 

 

「あぎゃああああ~!!!あぢぢぃぃぃぃぃぃ!」

 

 

そのしみることしみること。たぬきはのたうちまわって転がっていくのでした。

 

 

たぬきはなんともまあ、ひどい目にあわされたのでした。

 

 
 
また次の日、うさぎは杉山で、木を切っていました。
 
そこへたぬきがやってきました。
 

「この野郎!見つけたあ~!昨日はよくもひどい薬を塗ってくれたなぁぁ!」

 

 

 

ウサギが「何のことだ?」と聞きます

 

 

「あれっ!」

 

たぬきはまたまたびっくり。なんとこれも別の顔したうさぎでした。

 

これもうさぎがへまんまと変装してたぶらかしているのです。

 

 

「唐辛子山のうさぎは唐辛子山のうさぎ。おらは杉山のうさぎだ」

 

とまたしらばっくれます。

 

 

 

「今木を切って船を作っているんだ。

魚でも釣ろうかと思ってね。君も釣らないか?」

 

 

とうさぎ。

 

たぬきが「ふふん。面白そうだな」と得意そうになり、誘いに乗りました。

 

 

 

「僕は体が白いから木の船を作る。君は体が黒いから泥の船を作るといい」

 

 

といいました

 

ここが有名な泥の船の場面です。

 

 

たぬきは「そうかい」と納得して、泥をこねて船を作りました。

 

 

そしてうさぎとたぬきは一緒に川に出て船を漕ぎ始めました。

 

 

ところがうさぎの船は木なのでちゃんと浮いていますが、

 

たぬきの船は泥なので、やがて溶けだし、穴があいて沈んでしまいました。

 

「うわあ、なんだこれは!」

 

 

「助けてくれぇぇぇぇ!」

 

たぬきは・・・・どんどん沈んでいきます。

 

たぬきはやっとうさぎに騙されていたことに気がつきましたがもう遅いです。

 

 

そしてとうとうたぬきの姿は見えなくなり、そのまま池のそこに沈んでしまったのでした。

 

 

 

おばあさんのお墓の前で悲しんでいるおじいさんを

 

見つけたうさぎはおじいさんのもとへやってきました。

 

 

「おじいさん、やっつけたよ!おら、あのたぬきをやっつけたよ!

 

おら、おら・・・・、とっても怖かった・・・・。」

 

 

声を震わせてとうとうおじいさんのもとでうさぎは泣き出した。

 

そんなうさぎに、

 

「そんな怖い思いをさせてしまったんだね、

ほんとうにすまないことをしたな。」

 

とうさぎに優しく謝り、そして礼をしました。

 

そしておじいさんとうさぎは、おばあさんを丁寧に供養したということです。