シューマンは、子供向けの作品もいくつか残しています。
そこが、ショパンと大きな違いなのかもしれません。
代表的な作品にはこの「子供の情景」のほかに、
「いろとりどりの作品」、「ユーゲントアルバム(子供のためのアルバム)」
「森の情景」など。
シューマンは、「無理に難しい曲を弾き指を痛めるよりも、優しい曲をきちっと弾くほうがずっといい」ようなことを語っています。
これは一理あると思います。
たしかに「子供の情景」は一ページもしくは二ページ程度の
ちいさな曲のあつまりです。
この小さな曲が集まってひとつの曲が出来ているような曲です。
一種の「組曲」のようにも感じとられますが、
「小さな幻想曲」としても十分味わうことが出来ます。
よく先生方が
どんなに短い曲でも馬鹿にしないで、ハノンとツェルニーをもってきなさい」。
というにはこういう意味があったのかもしれません。
全曲、一曲づつさらうことも可能ですが、
演奏会などでは全曲とおして弾くのが基本です。
この曲は、「こどものための作品」では決してなくて、
違うのは「大人から見た子供の世界」を描いているそうです。
これは、言葉のない素敵な物語ですね。
中くらいのテンポの曲が多いです。
全体的に優しく温かみがありおおらかなイメージ。
技巧もそんなにソナタなどほどは難しくはありません。
発想表示はついていませんが一曲ごとのタイトルはドイツ語表示です。
複雑な技巧な解読もないし、長さも適当で、ペダルとオクターヴさえとどけば、
初心者さんなどにも十分練習は可能です。
シューマンの演奏学習の入門編としても十分通用します。
1、知らない国々、ト長調
2、珍しいおはなし、二長調
3、おにごっこ、ロ短調
4、おねだり、二長調
5、満足、二長調
6、大事件、イ長調
7、トロイメライ、へ長調
8、炉辺で、へ長調
9、木馬(おもちゃ)の騎士、ハ長調
10、むきになって、嬰ト短調
11、おどかし、ト長調
12、こどもは眠る、ホ短調
13、詩人のお話、ト長調