家庭内宗教対立。 | きらきらくらす

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北アイルランド(NI)でNI人の旦那さんと息子二人と猫1匹で暮らす私の日記です。
発達障害のあるカイ君(5歳)次男リク君(2歳)の子育て、NIでの日常のいろいろを書いています。

先日、遠く南米の小島で働いている彼のお友達カップルがもうすぐ帰ってしまうということで、お友達9人でフレンチを食べに行きました。


このフレンチレストラン、お友達のお勧めのお店なんですが、外から見ると「しまっているんじゃぁ??」という風貌で、開店しているどころか、「お勧め」なんて想像できない感じです。

入ってみたら、とってもレトロ。

なんだか、フランスのかた田舎の小さなビストロって感じでした。

お料理はシンプルで普通においしかったです。


そこで久しぶりに友人たちといっぱいおしゃべりできてとっても楽しそうな彼と、彼の友達でしたが、そこで気になったお話。


南米で働いている彼の友達Pくんの奥さんも妊婦さん。

6月出産予定なので、かなりおなかが大きい。

そこで、9人の中に、二組も妊婦カップルがいるってことで、いろいろそんな話になりました。


そして、その上、なんとP君の妹さんも妊娠中。私より2週ちょっと早い、14週。

彼女はその日はその場にいなかったのですが、そこに集まったお友達は高校時代からの友人たちで、P君の家族が大らかないい家族だったのでそのころから家族ぐるみでお世話になってる仲で、妹のAちゃんはみんなにとっても近い存在。

なにせ、うちの結婚式にも家族中で来てもらったし、Aちゃんの結婚式にもEveningのパーティーにみんなで呼ばれて行ったくらい。


P君がいうに、そのAちゃんの14週の赤ちゃんをめぐって、家庭内が大変なことになっているそう。


Aちゃんが去年結婚したのは長年の彼氏のR君。

いまどき珍しくないカトリックとプロテスタントのMixMarriageで、Aちゃんとママ側の教会であるプロテスタントの教会で挙式でした。


R君の家族はカトリックで、結構敬虔な信者なそうですが、本人のRくんは適当派。日曜にも教会には行かないし、特に強く信じているわけではない。


Aちゃんは結構敬虔な信者で、ママ同様、日曜日には教会に通います。

その上、こっちの結婚式は花嫁側が主催するものなので、花嫁側優先で、プロテスタント教会で行ったようです。


MixMarriageの場合、カトリックの教会でするには、赤ちゃんが生まれた際にはカトリックとして洗礼する約束をするのが通例だと聞いた事がありますが、この場合逆なので自由です・・・。


なのですが、R君、自分の家族の心境を考えてか、赤ちゃんをカトリックで洗礼したいと言ったそう。

Aちゃんはちゃんとしたプロテスタント信者なので、心苦しいものの、大事なだんなさんの気持ちも尊重したいらしく、悩み中。


これをR君から相談されたP君、ママに相談。


そうしたら、ママ大反対!!!!!


プロテスタント信者としてのとっても信心深いママのカトリックへの不安と不信が大爆発。

「絶対ダメ。」の一点張りで、ごにゃごにゃと、なぜママがカトリックがいやなのか述べ続けるそう。

その上、おばあちゃんなのに、洗礼式に参加できないのでは?とか、もうすごい反対ぶり。


宗派対立を嫌い、キリスト教だけど自分なりの宗教観をもつP君が説得に当たってもぜんぜんダメらしいのです。


びっくりしたのですが、このママ、すっごくいい人で人種差別や宗教差別から程遠い人なんです。

彼も長年の付き合いなのにびっくりしてました。

高校生の反抗期でタバコをすったりしていても、家から追い出すとかじゃなく、なんとなく人柄をみてて、居場所をあげるような暖かいママだったそう。


ママは時に週3回も教会へ通うほど敬虔な信者らしいのですが、ママ自身もMixMarriageの経験者で、パパはカトリックなんだそう。


お友達が、「じゃ、もし赤ちゃんがカトリックになったら、ママ(おばあちゃん)はその子がプロテスタントになったときとは愛情のかけ方が変わるかな?」ってP君に聞いたんですが、

「絶対かわる。」とP君。


P君がいうに、P君のおばあちゃん(パパ側のカトリックのおばあちゃん)はP君たちがプロテスタントとして育つことに大反対し、ママと当時もめたそう。

その後、最近になるまでおばあちゃんらしい交流はあんまりなかったそうです。


歴史が繰り替えす・・・・みたいになっているそう。


そこにいた友人全員が、それはもう古い考え方だし、きっと赤ちゃんが生まれればそんなことどうでもよくなるって・・・と思ったのですが、この事態の深刻さをママ自身が、「このことが原因でママとパパ、離婚しかねない。」といったらしい・・・。


そんなことがあったら、本当に悲しい。


北アイルランドでの宗教対立は年代とともに徐々にゆるくなってきていて、友人もあり、結婚もあり、学校も一緒のがあるし、共存はもとより、融合も進んできているんです。

もちろん、過激派はいるし、信心深い人もいる。

だけど多くの若者の宗教観はぼやけたものになってきているようです。(もちろん、宗教観は強くなくっても、そこから派生するコミュニティーの存在感はいまだに強いですが。)


だから、集まった友人みんなが、「こんなの馬鹿げてる。」と思うのですが、本当にママはいい人だから、ママも悪気があって大反対しているわけじゃないと思うんです。


ママは真剣に自分の宗教観を大事にしているから、それで否定されるものを自分の孫が信じていくかもしれないのが耐えられないんでしょうね。


パパやR君の両親も反対にそう思っているかもしれません。


結局は、両親となるAちゃんとRくんの納得がいく結果になるといいのですが・・・・。

違った宗教の二人が結婚して家族を作ったのに、逆にそれが原因で家族が壊れていくことがないといいと思います。



・・・こんな真剣な家族がいるかと思えば・・・・


うちの甥っ子ちゃん、ママ(彼の姉)は日曜日に教会にできれば通う程度のプロテスタントで、パパはやはり予定がなければ教会にいくカトリック。


二人とも甥っ子ちゃんに宗教を押し付けないことにしているのか、甥っ子ちゃんは自由に育ちました。

しかし、ココはいちお、キリスト教が大多数のUK。

クリスマスもイースターもキリスト教にまつわるお祭りで、キリストや聖書の話はある程度知ってて、常識・教養の世界です。


先日のイースターで、イースターバニーがチョコレートエッグを持ってくることだけに興味津々の甥っ子に、ママがイースターの言われを教えようとしたところ・・・・


甥っ子:「うん、うん、わかった。だけど、イースターバニーがくるのは、日曜日だよね?」


・・・。


これでは、クリスマス=プレゼントの日。イースター=チョコレートの日。の教養のない子に育ってしまう・・・と思ったママは、ついにこういいました。


「A (甥っ子の名前。)、もう6歳になったし、そろそろキリスト教のことをお勉強しないといけないと思うよ。ママと一緒に日曜日に教会へ行くか、パパと一緒に日曜日にミサに行くか、どっちかにしようね。」


と選択を迫ったところ・・・

悩んだ甥っ子。


「どっちが短い?」



先日、ママが不在だったため、パパとミサへ出かけたそうですが、感想は・・・

「退屈ー。」だったそうです。



子供はこんなもんでいいと思うのですがね。


ほかの友達の子供は、近所のブラウニー(プロテスタント系、スカウトみたいな女の子用のグループ。)に日曜日には参加し、水曜日には近所のアイリッシュダンス教室(アイリッシュ系のことは伝統的にはカトリック系の家族のみが行います。)へ行くそう。


それでいいじゃない?

と思うのですが、そう簡単には気持ちが変えられない年代の方もまだまだ多いのが現実です。