プレゼント(新潮文庫)
「新潮文庫の100冊」50周年記念作品。
ここでしか読めない全編文庫書き下ろし!
7人の作家が「夏」をテーマに描く小説の面白さが全て詰まった奇跡の一冊!
これはこれまで小説を愛してきてくれた人へ、そしてこれから小説の世界へ一歩踏み出す人へ贈る一冊のプレゼント。何気なく読んだ物語が、ふと目にした一行が、意外な言葉ひとつが、人生を大きく変える。現代を代表する7人の作家が「夏」をテーマに書き下ろした、驚きと切なさ、怖さと不気味さ、何よりとびきりの面白さを詰め込んだ奇跡の一冊。さぁ、あなたの人生に小説という選択肢を。
■目次&内容紹介(※掲載順)
伊坂幸太郎「ウッドペッカー荘事件」
白河ヨフネが解決した五つの難事件を書籍にまとめて発表してきた僕。しかし六つ目の事件は発表するか迷っている。その理由をここに記す――。驚きと切なさが交差するミステリ。
江國香織「二つの宇宙」
極度の人見知りで、こだわりの強いおばあちゃん。ちょっぴり変わった僕の彼女・茉莉加と会うことになったのだが……。大学一年生の夏の夕方、永遠の時間がそこにあった。
宮部みゆき「真実のトランク」
バーで働いていた二十代前半。その時出会ったとある財団のおじさんと人間の真実を見るという小さなトランク。記憶に刻み込まれた、あの夏の出来事。
町田そのこ「きっとあの日の光と同じ」
高校一年生の夏。親友に彼女が出来た。複雑な感情の中、ひと夏の恋をしようとした俺は中学の同級生と偶然出会う。甘くて苦い青春が迸る「コンビニ兄弟」シリーズ・スピンオフ。
米澤穂信「無明」
八月の猛暑。新宿駅午後二時。自由通路を歩く女性が突如屈みこみ、泣き続ける赤ん坊の首を絞めた。どうして彼女はそのような行動に出たのか。夏をめぐる社会派ミステリ。
梨木香歩「見越しのマツ」
離婚し実家に戻ってきた真美子。家の向かいにある大きな松の木が生えた屋敷が取り壊されたことをきっかけに不思議な物語が少しずつ動き始める。
恩田陸「伝説の季節」
今年の「サヨコ」は俺だ――。高校三年生の夏、受験が近づく中、学校に根付いたいわくつきの伝統を担う役に任命された春(しゅん)の運命は。心揺さぶる『六番目の小夜子』前日譚。
君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)
認められたくて必死だったあいつを、お前は笑えるの?
才能に焦がれる作家が、自身を主人公に描くのは、「承認欲求のなれの果て」
「あなたの人生を円グラフで表現してください」大学院生の僕は、エントリーシートを書くのをやめて、小説というフィクションを書き始める。青山の占い師、80億円を運用する自称凄腕トレーダー、偽ロレックスを腕に巻く漫画家。小説家・小川哲が遭遇する怪しげな人物たちの末路……。成功への渇望と満たされぬ承認欲求の果ての噓と真実を描いた、傑作連作短編集。後日譚「革命前夜」を文庫特別収録。(解説・大森時生)

