先日読了した「椿説弓張月」の構成を先日のブログから再掲する。
--
カバー
目次 P4
序の巻 P6
破の巻 P111
急の巻 P177
転の巻 P224
結の巻 P273
奥付 P292
--
ここで思い出したことがある。私が教員8年目のとき、新任教頭が私の所属校に赴任してきた。この教頭とは教育実習(千葉大学教育学部附属小学校)のときから指導教官としてお世話になった方で、今日まで公私にわたって懇意にしていただいている。
教頭は私の居住地の隣の市にお住まいで、教頭の父親は、私が小学4年の1年間、校長として母校の興野(こうや)小学校に赴任なさった。
この教頭が音頭を取って、私が大学院に入学するにあたって3月に所属校の男性職員全員で「男の会」の小旅行と銘打って、千葉県から兵庫県まで送ってくださったことは終生忘れてはいけない出来事だ。
さて、教頭が、赴任早々、「週報」を発行した。次週の行事予定、出張者予定、毎日の授業時数、日直担当が表(B5判)にまとめられ、コラムがB5判にまとめられていた。
つまりB4判の左側に週予定、右側に教頭のコラムが毎週B4用紙1枚に印刷されて職員に配布された。教頭は2年在籍して週報も2年間続いた。私は捨てられず、週報を2つに折ってB5ファイルに閉じた。2年間でファイルは2冊になった。
若い教師だった私は、勤務校の行事に対する教頭の感想や教育をはじめとする歳時記などコラムは多岐にわたった。
ある日の週報に「序破急」という題名のついたコラムが載った。教育指導・授業についての序破急の考えに沿った諸実践の心得が書かれていた。
こんなことを椿説弓張月の構成を見て思い出したのでブログに書いた。
(デジタル大辞泉)
じょ‐は‐きゅう【序破急】‐キフ
[1] 雅楽で、楽曲を構成する三つの楽章。初部の「序」は緩徐で拍子に合わず、中間部の「破」は緩徐で拍子に合い、終部の「急」は急速で拍子に合う。
[2] 芸能における速度の3区分。「序」はゆっくり、「破」は中間、「急」は速く。講談などの話のテンポ、邦楽などの演奏のテンポなどにいう。
[3] 芸能における演出上の3区分。「序」は事なくすらすらと、「破」は変化に富ませ、「急」は短く軽快に演ずる。能・舞踊などでいう。
[4] 能や浄瑠璃などで、脚本構成上の3区分。「序」は導入部、「破」は展開部、「急」は結末部。
[5] 能などで、番組編成上の3区分。五番立ての番組で、脇能を「序」、二番・三番・四番目を「破」、五番目を「急」とする。
[6] 連歌・俳諧で、一巻ひとまきの運びを規制した形式・原理。「序」は無事に静かに、「破」は曲折に富んでおもしろく、「急」はさらさらと軽くつけ終わるべしとするもの。
[7] すべての物事の、始め・中なか・終わり。物事の展開してゆく流れ。「話に序破急の変化をつける」
てん‐けつ【転結】
漢詩で、絶句の第3句と第4句。転句と結句。「起承転結」
ちなみに、私が教務主任になった4年間、この教頭の週報を自分で書いてみたいと思い、週教育計画に綴じられるように工夫して発行した。書式はA4判1枚に当時の教頭が作成してくれた週報と同じにした。教務主任としてコラムも入れた。この実践を市教委の教育論文募集に応募したら特選になった。
私が書いていた週報の形式
(教育論文2002「職員の経営参加を導く「週報」のあり方」より)

