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2017年11月8日のブログをリブログします。

 

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 昭和54(1979)年の秋、新採用教員研修会の帰路、居住地で当時最大規模の書店に立ち寄ったときのことです。(この書店は20年以上前に廃業し、書店が入っていたショッピングモール「シティオ」も今年、取り壊されました)

 書店の本棚を見ているとき、後ろから私の肩をポンとたたく人がいました。振り返ると、当時の教育長 青野進先生(故人)でした。青野先生は、私の中学生時代の校長であり、中学生だった私に「きみは教員に向いている。ぜひ教職に就きたまえ」と教職に誘(いざな)ってくださった方です。

 青野先生は「(わさん先生)くん、できるだけ早いうちに東井義雄先生の著作を読みなさい。」とおっしゃったのです。私は青野先生に挨拶して別れたあと、その足で自宅近くの、小学生の頃から行きつけの小さな書店(英和堂)に向かいました。

 大きな書店にいたのに、どうして小さな書店に出向いたのか、それは、当時薄給で現金がなかったので(今でも変わりませんが)、分割払いの効く書店に行ったのです(笑)。
 書店のおじさん(故人)に調べてもらうと、明治図書から『東井義雄著作集』(7巻+別巻3冊)が出ているとわかったので、早速注文。1年払いの分割にしてもらいました。

 下の写真は右から『東井義雄著作集』(10冊組)、デューイの『学校と社会』英語原本、土居健郎の『甘えの構造』2冊(1979/114刷)と(2001新装版/古書)、『親業』(1977)です。(クリックすると大きく表示されます)

書庫A⑨

 東井義雄先生の教えを学校現場で実践する遥か前に教職を退いてしまった私ですが、今でも大切に書庫に入れて、時折読み返しています。東井義雄先生の学校だよりが別巻3冊にまとまっているのですが、本巻同様に、とても読み応えがあります。校長として学校経営をしながら、パソコンもワープロもない時代に、手書きの学校だより(教職員向け)を発行なさったご苦労に頭が下がります。

 戦前・戦中・戦後と数十年前の東井義雄先生が現職の頃と現在とでは、教師も、学校教育も、学校を取り巻く環境も、すっかり変わってしまいましたが、それでも、現在学校を支えている、心ある教職員には、東井義雄先生の、学校に根ざし、地域に根ざし、子どもを見つめた教育の一端を、ぜひとも読んで、知ってほしいと思います。

 『甘えの構造』は途絶えずに出版されてほしい良書です。人間関係や教育問題など、日本人が抱えている様々な問題への視座を与えてくれます。
 『親業』は大学3年のときに買ったのですが、その真価を理解したのは、ずっとあとのことでした。

 私が私淑する教育者四傑の一人目は東井義雄先生でした。

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