昨日、「座右の新明国5【ろ】ローマ字」で「信太の狐」の思い出を書きました。前にブログにしたことがあったと気づき、自分のブログを検索したらありました。今より詳しく書いていました。

 

2014年10月23日のブログをリブログします。

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ブログ表題:ローマ字の話

 私が幼稚園児のとき、自宅前の路地で友人と遊んでいると、近所の、当時小学6年くらいのお姉さんが「英語でサインしてあげようか」と言って、紙と鉛筆にバネのような螺旋(らせん)を書いたのです。
 私を含めた数人の園児は「うわーっ、すごいっ」と驚きながら見つめると、お姉さんは得意げにグルグルグルグルと螺旋を書いてくれました。今思えば、英語の筆記体のつもりだったのでしょう。
 これが、私が、世の中には日本語以外の文字があることを知った瞬間だったと思います。

 学校でアルファベットを習ったのは、1966(昭和41)年、小学4年の国語「ローマ字」の授業です。教科書のページ数でいうと本文4ページと巻末のローマ字表を4~5回の授業で習った覚えがあります。

 国語の教科書は、ふつう縦書きで右から左へページが進むのに、ローマ字の学習のページは、横書きで見開き2ページが左から右へと進むので、新鮮な感じでした。

 本文最初の見開き2ページは、ローマ字の読み方と約束事(伸ばす音、詰まる音の書き方、文章の書き始めや固有名詞の1文字目を大文字にするなど)、大文字と小文字の書き方が書かれていました。
 次の見開き2ページには「しのだのきつね」というタイトルがついていて、森と狐の挿絵がありました。
 初めて見るローマ字の文章に感動しながら、ローマ字の読み方どおりに読むと、逐語読みであっても日本語として理解できることに興奮したことを覚えています。


 ウィキペディアを参考にして「しのだのきつね」のあらすじを書いておきます。
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 摂津国東生郡の安倍野に住んでいた安倍保名が信太(しのだ)の森を訪れた際、狩人に追われていた白狐を助けてやるが、その際にけがをしてしまう。
 そこに葛の葉という女性がやってきて、保名を介抱して家まで送りとどける。葛の葉が保名を見舞っているうち、いつしか二人は恋仲となり、結婚して童子丸という子供をもうける。
 童子丸が5歳のとき、葛の葉の正体が保名に助けられた白狐であることが知れてしまい、次の一首を残して、葛の葉は信太の森へと帰ってゆく。

    恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉

 この童子丸が、陰陽師として知られるのちの安倍晴明である。
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 なんだか悲しい話だなぁと思ったことと、葛の葉が詠んだ一首のローマ字読みが難しかったことを覚えています。
 小学4年の子どもにとって「恋しくば尋ね来て見よ」はわかりますが、「うらみ葛の葉」ってどういう意味だろう?と思ったことも覚えています。

 実は、今回、私がもっとも書きたかったのは、当時の教科書の最初の見開きページの下部にあった、コラムのような説明書きの内容です。
 おそらく、次のような内容だったと思います。
(細部は実際と異なっていると思いますが、ニュアンスだけご理解願います)
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 「信太の森(しのだのもり)と声に出して読み、テープレコーダーに録音したとします。テープレコーダーを逆回転に再生すると、どのように聞こえるでしょう。

 信太の森 → しのだのもり → Sinoda no mori
 逆回転すると、ローマ字を後ろから読んだように聞こえます。
 irom on adoniS

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 担任の先生がコラムの問題文を読んだあと、「どのように聞こえるかな?」と発問(質問)しますと、私たちは「しのだのもり」の反対だから「りものだのし」だろうなどと、席の近い子ども同士でワイワイガヤガヤ言葉を交わします。
 担任の先生が黒板に Sinoda no mori → irom on adoniS と書いたのを読んで、すごく驚いたことを覚えています。
 しばらくの間、日本語をローマ字で書いて、逆読みする遊びが流行りました。

 先日、テレビ番組で、年配の女性がピアノの楽譜を逆に弾いて、それを録音したテープを逆回転すると、正しい楽曲に聞こえるという映像を見ました。おそらく、原理は、ローマ字の逆回転と同じだろうと思いました。

 今日のブログは「覚えています」が実に多くなりました。昔のことばかり鮮明に思い出すのは、老化現象に間違いありません。(ため息)
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昔の小学校教科書って、レベルが高かったなぁ、と感心しています。