2017年7月14日のブログをリブログします。
今では、かつてfacebookで見た「蝉変」(企業経営の研修会に参加した人が講師の話に感銘を受けたという記事)は「蛻変」の誤記ではなかったかと思っています。
「ゼンヘン」と「ゼイヘン」は聞き間違えやすい言葉ですから。
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前回のブログの続きです。
「蝉変」(ぜいへん)について調べた結果です。
○ 私が所有する小型辞書及び中型辞書、電子辞書には立項されていませんでした。
○ 電子辞書のアプリケーションとして購入してある「日本国語大辞典 縮刷版」にもありませんでした。
○ リハビリを兼ねて、「日本国語大辞典」の初版と第二版の当該巻を持って引くことができるかどうかを試しました。引けました(感動)。やっとのこらさで引いたものの、本体を紙製のケースに戻す作業に、倍くらい時間がかかりましたが、現在の私の作業力を拡大することができました。
○ 辞書にないことから、ネット検索を試みました。
「蛻変(ぜいへん)の経営」というサイトがいくつか見つかりました。
「蝉変」じゃなくて「蛻変」とありましたので、「蛻」の読みと意味を調べることにしました。すると蛻は「もぬけ」と読むことがわかりました。
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「蛻」
音読みは「セイ」または「ゼイ」。
訓読みは「もぬけ」「ぬけがら」「もぬけ(る)」。
意味は「ぬけがら。もぬけ。虫のぬけがら。もぬける。外皮を脱ぐ。」
JIS第二水準漢字でユニコードは「U+86FB」
漢字検定1級レベル
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「もぬけ」を辞書で引いてみました。
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もぬけ【×蛻】
⇒ぬけがら(抜け殻)
慣用表現
もぬけの殻
小屋に着いてみると中はもぬけの殻だった Arriving at the shed, we found it completely empty.
Progressive Japanese-English Dictionary, Second edition ゥ Shogakukan 1986,1993/プログレッシブ和英中辞典 第2版 ゥ小学館 1986,1993
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ついでに「ぬけがら」も引いてみました。
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ぬけがら【抜殻・脱殻・蛻】
Ⅰ
1 昆虫や甲殻類などが成長に伴って脱皮する際に残した古い体皮。「蝉の脱殻」
2 中身のなくなったあとのもの。また、形式ばかりで内容のないもの。
3 心が他に奪われてうつろな状態であること。正気を失ってぼんやりしている人。「魂の抜殻」
Ⅱ (抜殻)狂言。各流。使いの途中道ばたに酔いつぶれた太郎冠者に、主人が懲らしめのため鬼の面をかぶせる。目をさました太郎冠者は、水に映った自分の姿に驚き、ついには自殺しようとするが、そのはずみで面が脱げ、主人の仕業と気づいた太郎冠者は鬼の抜殻といって主人にその面を見せる。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
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「蛻変(ぜいへん)の経営」というサイトには、次のような解説があ
りました。引用します。
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蝉という自然的生物は、「蛻変」*を与えられた環境条件のもとで、本能的現象として行っています。
*蛻変(ぜいへん)とは、蝉の卵が幼虫になり、さなぎになり、羽化して成虫になっていく様をいいますが、その都度脱皮を繰り返し形を変化させるのでこういわれています。
しかし、企業という社会的生物(怪物)は、「蛻変」を変化する環境の中で意識的に行わなければならないのです。変化社会における企業の自己変革、経営革新こそ、企業の蛻変の姿であるとして、これを企業生存の鉄則として「蛻変の経営哲学」として説いたのです。つまり、企業がその時々の環境の変化に応じて経営のやり方を変えていくことを「蛻変の経営」としているのです。今から20年以上も前にですよ。今では経営革新といって当たり前のようにいわれていますが、この蛻変ができていない企業も多く見られます。
企業生存の歴史をみてくると、古い経営の仕方や形式から脱皮する時期が必ずあります。その脱皮の時期が企業にとって路線転換をはかるひとつの大きな節目にあたります。それをうまく乗り越えれば、飛躍と成長をもたらし、つまずけば停滞と転落を余儀なくされているのです。企業は幾度もこの蛻変(革新)を繰り返し、新しく生まれ変わり、永遠の生命に発展させていくことです。長寿企業は創業以来、経営者と社員が一丸となって、幾多の困難を乗り越え、蛻変、革新を繰り返し発展してきているのです。常に社会経済情勢や国際経済情勢などを的確に判断しながら、新しい経営戦略と戦略的マネジメントを打ち出して対応してきたのです。いまや、そうしていかなくては、会社の 生き残り 勝ち残り は難しいのです。
また、その会社で働く社員もその状況変化に対応した生き方をしていかなければ、会社の発展は望めません。ましてや社員自身の福祉を保障することも難しい時代になってきているのですから。会社(法人)は、社会的存在であり、「公」のためにあるものです。そう考えると、そう簡単に滅んでもらっては、社会が困ります。「公」的存在である会社は、経営が危なくなってからでは、遅いのです。体力のあるうちに蛻変、革新をこころがけるべきなのです。
国内は、人口減から市場縮小、少子化、高齢社会の進展から市場構造の変化、国際社会ではBRICsの台頭などにより海外市場の競争も激化していきます。過去に誰も経験したことのない社会に突入したのです。企業は一刻も早く蛻変、経営革新に取り組む必要が出てきているのです。脱皮して生まれ変わるのです。過去の延長線上ではなく過去の殻を脱ぎ捨てて生まれ変わるのです。
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なお「蝉」には「ゼイ」という読みはありませんでした。
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「蝉」
音読みは「セン、ゼン」。
訓読みは「うつく(しい)、せみ、つづ(く).
意味は「せみ、セミ科の昆虫の総称。うつくしい。みやびやか。つづく。つづける。つらなる。」
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蝉の一生を思いやるとき、意味もうなづけます。蝉は美しいのですね。
以上です。