塾だよりを書くためのメモです。

 

 

今週、高1生が悩んだ「2次関数」の勉強。

やはり、中学の勉強を「うろ覚え」のまま高校に進むと、日々の勉強は辛いものになる。

高校の授業を理解したいと望む生徒は、どこかで、ガツンと復習しないとまずい。

 

うろおぼえ【うろ覚え】
不確かな記憶。ぼんやりと覚えていること。おろおぼえ。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

今年、高1生になった2015年度の中3生は、中学校数学の教科書で、2次方程式が因数分解を使えないときに解を求めるための公式を、次のように学んだはずである。

 

大日本図書 (2015)  『中学校数学3 』  76ページより引用

 

 

おそらく、多くの公立中学の授業では、このページの説明をサラッと流して終わりになる。

 

そのあと、教師は、解の公式の最終形態 x = -b±√(b^2-4ac)/2a を、

「2aぶんのマイナスb、プラスマイナス、ルートb2じょう、マイナス4ac」

と、呪文を数回「読経」させる。そして、

「ノートに、覚えるまで、20回でも30回でも書きなさい。宿題だよ。」

と念を押して、一巻の終わり、である。

 

一巻の終わり

一巻から成る物語などが終わる、の意から、物事の結末がついてしまうこと。また、すでに手遅れであること、のたとえ。

Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988

 

これでは、上の辞書の語釈のとおり、「すでに手遅れ」なのである。

なぜ「手遅れ」か?!

それは、生徒は「解の公式の意味を理解しないまま」で2次方程式の勉強が終わるからである。そして、忘れる。

今年の2月の公立高校入試直前の段階で、解の公式を完全に覚えて使える生徒は、7人中1人しかいなかった。慌てて復習させた次第である。

 

中3の上記の授業から約1年後、高1の6月頃、数学Ⅰの授業で「2次関数」を勉強するのだが、そのときに、再び、解の公式に出会う。正確に言えば、「平方完成」を学ぶのである。

「平方完成」とは、2次式 ax^2+bx+c を a(x-p)^2+q の形に変換する方法を言う。

 

「平方完成」ができないと、2次関数のグラフも書けないし、高1の授業も理解できないだろう。

「平方完成」をするとき、上記の中3教科書のページを十分に理解していれば、「平方完成」の理解も容易なのだが。

 

 

私は、NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』の主人公 常子 よろしく、「どーしたもんじゃろうのぅ」と呟くことしかできない。

 

実際に、高1の教科書は次のようになっている。

 

数研出版 『高等学校数学Ⅰ』 77ページより引用

 

 

「どーしたもんじゃろうのぅ」