散歩に出るとき、母から「コンビニで化粧石鹸を買ってきて」と頼まれた。
我が家の洗面所と風呂場を合わせると、 ずいぶんな種類の液状のシャンプー・コンディショナー・リンス・ボディーソープが置いてある。
これらに加えて、洗面所と風呂場にはそれぞれ1つずつ固形石鹸が置いてある。これは母専用である。昭和10年生まれの母は、なぜか液体石鹸類は使わず、昔から固形石鹸のみを使う。洗髪はパーマ屋でするようだ。
その固形石鹸を母は「化粧石鹸」と呼ぶ。
散歩の道中、「化粧石鹸」と「固形石鹸」について、あれこれ考えながら歩いた。
けしょう‐せっけん(ケシャウセキケン)【化粧石鹸】 顔や体を洗うのに用いる石鹸。香料が含まれ泡立ちがよい。
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
辞書には上記のとおり、「化粧石鹸」という四字熟語が立項されている。しかし、「固形石鹸」という四字熟語は手元の辞書には立項されていないが、「固形」はあった。
こけい【固形】
質がかたく一定の形と体積をもっているもの。固形体。「固形スープ」
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988/国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988
そういえば、私が幼稚園に上がる頃まで、我が家では、祖母が盥たらいにお湯を張り、洗濯板でゴシゴシ洗っていた姿を覚えている。母は、といえば、そのころ家に来た洗濯機に粉石鹸を入れて洗濯するようになった。傍らのローラーに洗濯物をはさみ、手回しで水を絞っていた。
祖母が使っていた石鹸は、まさに上記語釈のとおりの「固形」の石鹸だった。ごっつい岩のように見えた乳白色の直方体の石鹸だった。
なるほど、ここまで推論して、母のお気に入りの「化粧石鹸」とは、洗濯用の「固形石鹸」とは明確に異なる、差別化された洗顔用石鹸のことなのだ、と、結論付けた。
数十年前の記憶が日を追って鮮明になる私は、ますます老人化していることは明白だ。
それにしても、石鹸ひとつをとっても何も知らない私は、生活常識が欠如していることをブログで露呈してしまったことに、ブログを書き終わって気づいた。後の祭りである(苦笑)。
本題はここまでだが、本日、玄関前の4つの鉢のひとつの君子蘭に、初めて花芽が付いたので、最盛期の木蓮とともに、写真に記録しておいた。

